ウツウツ記

毎日の生活で感じたことを書いています。

この街で生きている。

2020-07-02 15:15:22 | 日常
体調が悪かったので、久しぶりに
近くの内科に行ってきました。

眠れる夜は基本的に、夜中にトイレで起きることはありません。
が、昨晩というか明け方というか、午前3時前に
トイレで起きました。
用を足した後、いや~な残尿感。。
もしかしたら、膀胱炎・・・?
それでもまだ3時でしたし、とにかく朝まで寝ました。
6時過ぎに起きたのですが、やはり用を足した後が痛い。
間違いなく膀胱炎だと思いました。
中学生の時に、休み時間にトイレに行けず
その後の授業が大幅に延長して、膀胱炎になったことがあります。
その当時は膀胱炎という知識もありませんし
初めてのことでしたし、何が原因なのかもわかりません。
が、とにかく私の体調が悪くなると、母親の機嫌も超悪くなるので
すぐに自分に起きていることを伝えることもできませんでした。
治るのか・・・治らないのか・・・
仮病を使って学校を休み(通学に1時間以上かかるので無理でしたね)
3日目くらいにやっと、母親が異常に気が付いて病院に行った記憶があります。
何のことはない、薬を飲んだらすぐに良くなりました。
悩むことなんてないのですが、とにかく困った時に頼ろうと思える親ではなかったのです。

さて、今回行った病院は団地を降りてすぐのところにある病院。
私は結婚でこの町に来たのですが
結婚当初は、今住んでいる団地から車で10分ほど奥にある社宅に
住んでいました。
そのころはあまり丈夫ではなくて、よく熱を出したりして
この病院にお世話になっていました。
近くの団地に移ってからも、当然、かかりつけはこの病院。
優しい先生で、
インフルエンザで高熱が出た時、不安から過呼吸になったのですが
手を握ってゆっくりと深呼吸するように言われたことを思い出します。
うつ病になった時も、すぐには心療内科に行けず
(新しい先生に話しをするのが怖かったし、とてつもなく面倒くさかったのです)
半年ほどここの先生に見てもらいました。
勿論、すぐに専門病院に行く方がよかったのでしょうが
それは後からわかることで、当時はやんわりと受け止めてくれる先生がいて
心理的にはとても助かりました。
問診もそこそこ、すぐに薬の処方だけの心療内科の先生よりも
ある意味、よほど心は落ち着きました。
花粉症でも、毎年お世話になっていました。
今は耳鳴りで耳鼻科に通っているので
花粉症もそちらで治療していますが、
毎年シーズンになると薬を頂いてなんとか過ごすことができました。

最近は、インフルエンザになってもお正月で休日当番医にかかったり
で、この病院に来るのは本当に久しぶり・・・
外観はあまり変化していませんが
トイレが広く綺麗になっていてビックリ。
先生はサッカーが好きで、以前はユニホームが飾られていた壁は
明るい素敵な版画が飾られていました。
でも看護婦さんの優しさは相変わらずでしたね。
先生が優しいから、看護婦さんもとてもやさしいのです。
さて、診察室に入ると、何と先生は!
息子さんに代わっておりました。おぉ!
息子さんも先生同様、とても優しく説明してくださいました。
診断結果は膀胱炎。
最近、何か大変なことはありませんでしたか?
あぁそれは息子のことですね・・・でも、言えませんけどね。
お薬の説明を受けて、終了。
どうして息子さんとわかるかというと
診察室の前に古い写真があるのですよ。
昔から、私の好きな写真。
家族写真ですね。
私がずっとお世話になっていた先生、奥さん、
先生のお父さん(この病院を建てた先生)
そして、3人の子供たちと看護婦さんたち。
大きくなっても、面影があるのですぐにわかります。

久しぶりに病院へ行き、改めて
私はこの街で生きているのだな、と感じました。
私は転勤族の娘で、引っ越しや転校が何度もありました。
どこでも生きていける、と思っていたけれど
未だに自分の故郷というものはどこにもない、とも思います。
でも。
ずっとこの街で暮らしているのですね。
病院の先生が代替わりするくらい。
20代の私から記録されている分厚いカルテ。
転々としてきた私は、人間関係がずっと続くことには期待しないように
してきた部分があります。
期待しなければガッカリすることもない。
でも。
若い頃には想像もしなかった街でずっと暮らして生きてきたのですね。
有名な病院でもなく、大きな病院でもなく
田んぼの真ん中に立つ病院で
優しい先生と看護婦さんたちが、丈夫ではなかった私を
助けてくれていたのですね。

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