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国際書画展

2009-02-07 02:21:57 | アート・文化

1月30日に国立新美術館(港区六本木)で開催された国際書画連盟主催の第31回「国際書画展」を書道を長く続けられ今回は水墨画の作品を出された知人のKさんの案内で書画の世界をとても興味深く楽しく観賞して来ました。Imgp6740_2 水墨画と聞くと墨と墨の濃淡、ぼかしなどを施した中国伝来の山水画のイメージがありますが、墨を基調としながら絵の具、顔料などを使用した水彩画のような作品や街の風景、建造物、動植物などその題材の多彩なことに驚きました!

全国の会員と公募の方々の作品の中からいくつかをご紹介します。まず、国際書画連盟の役員(審査員、理事)方々の作品3点です。Imgp6719 Imgp6731_2 Imgp6728_2 1点目の左の写真は静かで落ち着いた山水画風の「御影堂に雪化粧。2点目は黄色い銀杏並木を自転車で出かける若い女性を墨と黄色の濃淡で描いた「秋色」です。

3点目の下の写真は雨でぬかるんだ雪の道路を行き交う人の傘を縦型の構図で描いた「何処へ」。Imgp6717_2  技法的なことは素人の私にはわかりませんがこの3枚の画から墨の濃淡を基調とした構図、色の使い方、細密さとシンプルな描写などどれも丹念に仕上げられ見ていると心が休まる気持ちがします。

水墨書画は旅行先や日帰りで出かけた時に何度か美術館で鑑賞したことがありますが今回のように一般の方の作品を観賞したのは初めてです。

Kさんは題材探しに苦労する、気に入るまで何枚も書き直しをすると言っていました。題材は必ずしも現地に行くわけではなく写真を元に題材のイメージを浮かばせることもあるので日頃からブログ等の写真に気をつけているそうです。色を使わずにできるだけシンプルな画風と気楽に楽しむことを心がけています。Kさんの作品は射し込んだ太陽の光と白樺の林をモチーフにした「木洩れ日」ですImgp6714 Imgp6709_2

下の2点は大きな古木の切株に雪が舞う。南の島の切株に託された思いを感じる「南の島に雪が降る」Imgp6741_2 Imgp6720_2 と水彩画のような淡い色彩で描いたスペインのイスラム文化の代表的な建造物「赤い城」を意味する「アルハンブラ宮殿」です。これは私の旧友の奥さんの作品です。

下の2点は題名は失念しましたが目にとまった細密な描写の「木のつるの吊り橋」と山水画風の静かで落ち着いた「竹林」を描いた作品ですImgp6736Imgp6746_2 

最後は題材の斬新さとモノクロ写真を見るような細密かつ陰影による立体感のある描写の「神殿」です水墨書画は中国伝来の漢字文化の伝統的な芸術でありImgp6734_2 日本人の感性に素直に、心地よく受け入れられる芸術として多くのファンに支えられていることを再認識した国際書画展でした。来年も行きたいと思います(全ての写真はクリックすると拡大します)


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