折立教室だより   子育てのちょっとしたヒントになればうれしいです

公文式の教室を初めて23年になります。たくさんの小さな「できた!」と大きな「ワクワク」に囲まれて私も日々成長しています。

集中力をつけるには③

2022-05-31 10:25:09 | 日常の生活から
「集中力シリーズ」の最後の回です。
脳神経が完成してからのかかわり方が大きな影響を与えます。
4歳から大事にしていきたい10の習慣。
本を買われるともっと詳しく書いてありますので、本気で向き合いたい方は購入をお勧めします。

① 物事に興味を持つ、感動する
集中力のすべての出発点は「興味を持つ」「好きになる」「面白い!」です。つまり、「好きになる力」をつけてやる、ということです。
「つまらない」という言葉をよく口にするようなら、親が率先して楽しんでやってみせたりしましょう。また、親が日頃から「これ、面白い!」「なんだかワクワクしない?」とポジティブな言葉を口にしていると、物事をポジティブに捉える習慣が育まれます。
② 否定的な言葉を使わない
「出来ない」「無理」という否定語を口にするとA10神経群はその情報に「嫌い」というレッテルを貼ってしまいます。親自らも否定語を口にしないことです。否定語が与える影響は想像以上です。
③ 後回しをクセにしない
今やるべきことを後回しにすると「やり遂げることで嬉しさを感じる」自己報酬神経群を機能させにくくなります。
④ 損得を考えて手を抜かない
「いかに早く、効率よくやるか」を考えるのは脳が完成した大人になってから。効率のために手を抜いてもいい、という習慣は集中しない習慣を教えているようなもの。
⑤ どんなことも最後までやりきる
途中で「大体できた」と思わない。そのとたんに気持ちが緩み、集中力が続かなくなる。最後の5分が大事。「まあ、いいか」と思った瞬間に自己報酬神経群の機能はストップする。
⑥ 人の話をしっかり聞く
耳を傾けて聞くには集中力がいる。人の話を素直に聞ける子は好奇心が強く興味関心が深い。そして、人の話をよく聞ける子は、人から話をしっかり聞いてもらった子でもある。親の側も向き合って好奇心を持って話を聞く。
⑦ 失敗や出来ないことも素直に言う
「いつ、何を、どのように」やるかを明確にすることで脳は機能するようになる。「何を頑張ればいいか」がわかると脳はよく働く。失敗やミスは悪い事ではなく、次の目標。ミスを責めると言い訳をしたり、隠したりするようになる。責めずに一緒に考える。
⑧ 人をバカにしない
「興味を持つ」「好きになる」は集中力発揮の出発点。特に、学校の先生が嫌いだと授業は集中できない。
⑨ 集中できる環境を整える
リビングの隅、廊下でも構わないので、その子だけの勉強のスペースを作る。できたら子どもが勉強しているときテレビのスイッチを切る。
⑩ 繰り返し考えることを徹底する
同じことを何度も繰り返し考える習慣をつける。「大体わかった」「もう、いいや」で済ませることが無くなっていく。小さな差を見つけられるようになる。

参考文献 ちゃんと集中できる子の脳は10歳までに決まる PHP研究所  林成之 著