同窓会で、高校時代の人気者がシャンパンで撲殺されて発見された。プロムキングとクィーン同士の結婚だったにもかかわらず、被害者は会場で浮気していたことが発覚する。
一方、レイモンド殺害の罪で終身刑服役中だったはずのボブ・キートンが、自宅で殺害されて発見された。今までレイモンド生存についての秘密を隠してきたホレイショだったが、このことでイェリーナに隠し通せなくなる・・・・。
最終話に向けて、ちょっとずつちょっとずつ見せ場を小出しにされてきたが、またラストへの距離を一歩つめて来た感じだ。まさかボブ・キートンを殺すとは。ホレイショがイェリーナにいつ話すのかと思っていたが、話さざるをえない状況に追い込まれてしまったのだな。
イェリーナがニュースサイトをちょこちょこ拾い読みしたら、真相にたどりついてしまった、みたいなのはどうかと思うが。まぁ彼女も今までレイモンドの死についてまともに向き合うことがなかったから、改めて情報を集めて刑事の目で見てみたら、簡単に見えてきたってことなのだろうけど。
しかし、ホレイショのあれだけヘタな嘘に騙され続けてたイェリーナって、よくあれで刑事がつとまるものだと。「何もないわよね?」と聞くたびに、ホレイショは視線があれだけキョドってたのに。
今回はホレイショのキョドりも最高潮に達して、ちょっとカワイイ段階まできていた。「カワイイ」とか言うと、後ろから袈裟懸けに斬られそうではあるが。
追い込まれて追い込まれて、やっとイェリーナに打ち明けた時、微妙にホレイショがほっとしていたように見えた。やっと肩の荷がおりたかな・・・でもこれから
「闘うしかない」現実が目の前にまっているわけで。
ホレイショにとって「敵」は今、一体誰になってるんだろう。麻薬マフィアなのか、FBIなのか、それとも・・・・もしかしたらレイモンドなのかも。ホレイショが真実を暴こうとすればするほど、そうされては都合の悪いひとたちがホレイショの前に立ちはだかってくる。
よーく考えると、レイモンドが「あーばれちゃった?僕生きてるから、でもほっといてくれるかな、これ仕事だし」ってとりあえずホレイショとイェリーナに説明すれば、半分くらいは面倒が減るんじゃないかという気がしないでもないが、そんな簡単なことでもないか。
「ふざけるな、卑怯者」「見てろよ」と、たまりにたまった侍の魂のマグマが、いまや爆発寸前のところまでいってるわけで。
ただ、あのFBIエージェントのデヴィッド・パークは、なかなか「目力」がいい感じで、カッチョイイと思ってしまった。
ホレイショの侍斬りに負けていないアイビームが、何やら暗黒面に堕ちたジェダイのライトセーバーの赤のようで、悪のセクシーさをかもし出していた感じだ。
この先出てこないのが残念なくらいだ。
今回の同窓会、冒頭の映し方の皮肉っぽさがなんともいえなかったが・・・・「クォーターバックとチアリーダーのプロムキング&クィーンのカップル」っていうベタな取り合わせは、実際にそんなにくっつくもんなんだろうか。いつもそういうパターンを映画やドラマで見るけれど、アメリカの高校では、「頂点に立つ男女は必ずお互いを求め合わないといけない」、みたいなお約束でもあるのだろうか?
でもって必ず・・・・チアリーダーが本命だけど、裏で別のセクシー系と付き合ってるみたいなのも路線としてお約束。(本命=デス妻スーザンで、遊び=イーディ、みたいな)
「ツインピークス」でもその図式だったしなぁ。何かモテ男くんに恨みでもあるのだろうか。
妻役がMegan Wardだったので、疑惑がまわりまわって結局彼女が犯人ってことになるんじゃないか?と思ったのに違ったなぁ。追憶シーンをはさむとなんだか「コールドケース」みたいだった。
ダンが同窓会に入り込むのは、ただ仕事のためだけじゃなくて、自分がいるはずだった場所、奪われた(と思い込んで過ごした)スクールデイズをちょっとでも埋められたら、みたいな気持ちがあってのことなんだろうか。少し考えを変えたら違った人生もあっただろうに。
傲慢の限りを尽くしたようでいても、パトリックにだって悲哀や苦悩はあったわけだし、ダンだって被害者なだけの人生じゃなかったはず。同窓会エピはアメリカのドラマで時々見るが、何か残酷なものを感じてしまう。
あと残りわずか。侍の闘いはどう落とし前がつけられるのだろうか。
【
脇俳優チェック 】
◆放射能機器購入リチャード・トマソン .... Eli Danker
逮捕されたのに、FBIが連れて行ってしまったヒゲの男。
「ザ・ホワイトハウス」第6シーズンに、イスラエルの国防大臣役で1~2話に登場予定。他に「エイリアス」「刑事ナッシュ・ブリッジス」などのゲスト出演作がある。
◆ボブ・キートン殺害場面の制服巡査 .... Christian Monzon
スキンヘッドの巡査。今回顔はほとんど出てこないがモデルさんをやってるようで、なかなか写真を見るとかっこいい。
ベルサーチの広告モデルや、
DOLCE&GABBANAの下着モデルなどもやっているようだ。
◆殺された人気者パトリック・ヘイル .... Dylan Neal
「ドーソンズクリーク」でペイシーの警察官の兄ダグ役を演じていた。ペイシーとは違ってそつのない兄ぶりを見せていたが、実は秘密を抱えていたのだった。
「おちゃめな魔女サブリナ」では第7シーズンに登場するサブリナの恋人アーロン役。サブリナは彼との結婚を決めるが、実は結婚式当日まで心に迷いを抱えたままで、そして結婚式当日・・・・という古典的な役回り。
「レリックハンター~秘宝を探せ」のゲスト出演では、妻のBecky Southwellとめおと共演を果たしている。
◆「最も将来有望」だった男 .... Neal Orion
冒頭の同窓会の場面で、昔の写真と現在を対比させてブラスバンドとチアリーダーなどを映しているが、その中で「最も将来有望」だったのに今は片隅で酒を煽っていた長髪の男。
オフィシャルサイトあり。母が日本人、父が米海軍兵という家庭に生まれ日本とハワイを行き来していたが、19歳の時にアメリカ本国にわたる。
4月から放送の「ER」第11シーズンの9話にホームレスの患者役で登場予定。
◆謎のFBIエージェント、デヴィッド・パーク .... Lance Reddick
「OZ」第4シーズンで入所してきたドラッグディーラーのモーベイだが、実は裏の顔は覆面捜査官ベイジルという役柄を演じていた。今回もまた覆面捜査官役!
「ザ・ホワイトハウス」第1シーズン10話「聖なる日」では警官役で、トビーにホームレスの遺体の確認をしてもらう役。トビーが慈善団体に寄付したコートを着てそのホームレスが凍死したために問い合わせがいったのだが、警察はホームレスだからとなおざり。
他に「ロー&オーダー SVU」では検死官役で6エピソード出演している。
◆キスマークをつけたミシェル .... Katy Selverstone
「ドーソンズクリーク2」18話「最愛の人」で、ジョーイの家でケータリングをした結婚式の花嫁パムで登場していた。せっかくの結婚式なのに、アビーの事故が起こってしまったのだった。
他に「NYPDブルー」「NIP/TUCK」「となりのサインフェルド」などにゲスト出演、舞台やCMなど幅広く活動している。映画も「ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密」など。
「CSI:5」8話にゲスト出演しているので、もうすぐ見られる。
◆「死ねばいい」メモのケヴィン .... Richard Speight Jr.
オフィシャルサイトあり。その中で「バンドオブブラザース」(Sgt. Warren 'Skip' Muck役)「エイリアス」などのゲスト出演のシーンの写真を見ることができる。
CMモデルとして、ディズニー、IBM、ペプシなどに採用されており、この画像もHPで見ることができる。
◆同窓会幹事クリスタル .... Jessica Stone
映画やドラマの出演もあるが、主に舞台で活躍している。ブロードウェイの「グリース」のリバイバル版でフレンチー役のオリジナルキャストなど。
◆パトリックの妻 .... Megan Ward
10代の頃は日本でモデル活動をしており、その日本語力をいかして、1988年放送のNHK「サイエンスQ」で進行役で出演していたという経歴の持ち主。
「ダークスカイ」でEric Close演じるジョンの恋人でヒロイン、キンバリー・セイヤーズ役。ハイブに寄生されながらも頑張っていたのだが、1stで打ち切りになってしまった。
「フレンズ5」18話「目指せ!キャリアウーマン」では、ラルフ・ローレンのレイチェルの同僚ナンシー役。ヘビースモーカーの上司キムとナンシーの喫煙所での話に入り込むため、レイチェルはタバコを吸えるふりをする。
「サンフランシスコの空の下」ではサリンジャー家の次男ベイリーの恋人ジル役を演じていたが、1st途中で亡くなってしまい、ベイリーはその死を2ndになってもずっと引きずっていた。
「メルローズプレイス」では第6シーズンにビリーとサマンサの結婚をぶちこわそうと公私共に入り込んでかき回すコニー役。
最近放送されたものでは「ザ・ホワイトハウス4」12話「多数派工作」で冒頭ジョシュが共和党ラウンジで議員のスタッフとして登場していた。ジョシュは彼女らを相手に感情的になって失言、票を失ってしまう。
「CSI:3」19話「見知らぬ観客」では、交換殺人が実行できずに殺されてしまうオードリー・ヘインズ役など、海外ドラマファンにはおなじみの女優さんといえる。
◆同窓会にもぐりこんでいた保険屋ダン .... Paul Fitzgerald
「ザ・ホワイトハウス3」14話(日本放送では13話)「眠れぬ理由」で、ドナの大学時代の友人ケイシー役で登場。インターネットのニュースサイトを立ち上げたので、政策担当としてドナをいい給料で引き抜きたいと言ってきたためにドナの気持ちがちょっと揺らいだのだった。
他に「ウィル&グレイス」「ザ・プラクティス」などにゲスト出演あり。