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くまぷーの海外ドラマblog

海外ドラマを脇役チェックなどしつつ
あれこれ見ています。

ザ・ホワイトハウス7 第16,17話「決戦の日(前・後編)」

2009年11月16日 | ザ・ホワイトハウス
大統領選挙投票日を7時間後に迎え、両陣営のスタッフは興奮で眠れない夜をすごそうとしていた。
その高まりの中、ジョシュとドナはとうとう結ばれる・・・
そして投票がスタート。予定通りに出口調査や投票の呼びかけが行われ、サントスリードの出口調査が伝えられ順調に思われた。
しかしジョシュは出口調査の数字が信じられず、次第に不安を募らせる。

一方、役目を終えようとしているホワイトハウスのバートレットスタッフも、投票の行方を気にしつつも次期大統領就任後の自分たちの身の処し方に動き始めていた。
CJには民間から再就職のオファーが山ほどきていたが、CJは関心を示さない。しかしチャーリーは今後もCJについていきたいと思っていた。
そしてウィルが「カリフォルニアに戻ろうかと思っている」と言ったことで、ケイトの態度が微妙に変化し・・・

東部は投票が締め切られ開票が行われたが、接戦のまま膠着した状態が続いていた。両陣営とも、数えなおし訴訟に備えて、各選挙区に弁護士を派遣する事態に。
そんな中、休んでいたレオを起こしに部屋を訪れたアナベスは、レオが倒れているのを発見。心配停止の状態で病院に運ばれる事態に。
その一方を受けたサントス陣営には激震が走り、ルースは「今は公表すべきではない」と主張。しかしほどなくレオの死去が伝えられ、レオを知るすべての人々が悲しみに包まれる。
特に副大統領候補として選挙に引っ張り出したことでジョシュの後悔は深かった。しかしまだ投票が続く西部地区への影響が心配され、接戦の状況はさらに混迷を深めるのだった・・・

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前・後編をまとめてアップ。
大統領選挙以外にも「積年の課題」に一気に答えを出したエピだった。

実際に日本の地方選や国政選挙で選挙事務所に参加したことがあるが、投票日の投票中には、あそこまで選挙スタッフが動くことはない。当日働きかけることはできないので、その違いが面白い。
別のドラマで、投票日の当日に戸別に電話をかけて投票を呼びかけ、投票所への足がない人にはスタッフが迎えの車を差し向けますから~と説明しているシーンがあったのを見たが、米大統領選挙は投票当日の活動が大きく左右するのだな。
ちょうど先週の「アグリーベティ」でも大統領選挙投票日の様子が出てきたが、投票するかどうかは別としてまるで祝日のように便乗して大騒ぎするベティの姉のヒルダのような人たちがいるのだから、ジョシュたちの苦労やいかばかりか。
それと選挙制度の違いといえば・・・後編の中でテキサス州でサントス勝利が決定した時、「最悪でも(州)知事にはなれるわ」という台詞が出てきたところで「???」となった。そういう仕組みなんだっけ?

悲喜こもごもの投開票。
もちろん「悲」は・・・レオだ。
レオは、役も一緒に天に召されることに・・・という事情だけは聞いていたものの、(死亡関連記事を見ているとそれは避けられなかった)どうやって、いつ、ということについてはできる限り見ないようにしていたため、こんな衝撃的な形だとは。
投票の最中に倒れているのが発見され、そのまま当選を見届けることなく息を引き取ることになるなんて。
アナベスの泣きじゃくる表情が、ジョシュの打ちのめされる表情が、それぞれに演技とは思えなかった。役をそのまま道連れにして天に召されてしまったレオ・・・
ジョシュの最後の「ありがとう」は、全スタッフと視聴者の気持ちを代弁していたかのようだった。
今、ブログで他にエントリーしているタイドラマのDVDをレンタルしたら、間違って「LAW & ORDER」本家が届いてしまったのだが、その第1話目にJohn Spencerが被害者の父親役で冒頭から出演していて、その若さに思わず、泣くところじゃないのに泣いてドラマが見続けられなかった。
でも「さぼってないでちゃんとTWWをエントリしなさいね」と言われたような気がして。私もジョシュと一緒にレオにありがとうを言いたい、心から・・・

そして「喜」は・・・
ジョシュ&ドナのファンの方、長かったですね。やっとですか。
みんな・・・激しい戦いが終わって、熱い思いをもてあまして、眠れない夜をそれぞれに発散したわけで・・・まったくもう。
サントス陣営のそれぞれの組み合わせの妙もさることながら、ドナが(しかも後から参加してるのに)全部気づいてて、最初から見てるはずのジョシュが一切気づいてないってどゆこと。まぁらしいといえば相当「らしい」けれど。
それに引き換えウィルとケイトは隙間風が。ケイトの「えへっ」っていうごまかし方のまま終わっているが、実はお前共和党支持だったのかー!この二人の関係がどうなるかについてはあまり深い興味はもっていなかったが、ウィルがそれでどう出るのかは気になる。
あと、恋愛沙汰ではないけれどCJに「あなたについていきたい」(違)宣言をしたチャーリーの去就もどうなるやら。それぞれが今シーズンの1話目とどうつながっていくのかなぁ。

ともあれジョシュお疲れ様!サントス大統領おめでとう!!
オバマ大統領誕生を予言するかのような、といわれた筋書きだったが、さすがにここまでドラマティックな接戦と悲劇は起こりえなかったわけで。
「大統領候補もしくは副大統領候補に投票中不慮の事態が発生したら」ということについて、現実に法的規定を設けておくべきなんじゃないかと思ったり。でも、そこまでのスパンで健康上にトラブル発生を予測できるような候補は、そもそも選挙戦の舞台に乗ってくることはない、というのが現実の大統領選挙のような気がする。
レオしかたてられる候補がいないという時点で、本来なら民主党側は負けてもおかしくなかったのだ。
サントスは接戦をものにした劇的勝利だったが、それは世論も議会もはなから割れているということを意味する。
ただでさえスタッフは素人軍団で若い。経験と知識を補うはずのレオはいない。副大統領候補の選考はまた一からやり直しだ。そしてカザフ情勢はバートレットから丸投げ。なんという前途多難だろう。
サントスは「すばらしい旅だった」とジョシュに言った。これからの二人の旅は果たして・・・?


【 脇俳優チェック 】

◆クレイン .... Michael Bofshever
オフィシャルサイトあり。
後編でグッドウィン前委員長(John Aylward)と一緒にレオ亡き後の候補をどうするべきかについての協議に参加している人物。
「ボストンリーガル3」20話「Guise 'n Dolls」では、アランの元カノのケイが、子供がもらった人形が娼婦のようだからとアランに販売中止を訴えさせた、人形の販売元役。ジェリーが彼の代理人となったため、アランと激しく火花を散らすことになる。
「CSI:7」7話「宣戦布告」では、グレッグの審問会の冒頭、「審問会とはどんなものか」を参加者に説明した検死官のパトリック・エイセン役。
「コールドケース」第4シーズン12話「ファイトクラブ」では、大学への進学を前に行方不明になった被害者ジェームズに、重い期待をかけていた父ダレン役。発見されたジェームズの遺体の爪からはダレンの皮膚が検出されるが・・・
「デスパレートな妻たち」第3シーズン6、7話では、ソリス夫妻の離婚の話し合いでカルロス側の弁護士役で登場。
「ザ・プラクティス」第2シーズン3話「安らかな眠りを」では、末期ガンだった妻を安楽死させることを了承した夫のクルソン氏役を演じている。家族も本人も納得していたが、ナースの告発によって医師が第二級謀殺に問われボビーが弁護したのだった。第7シーズンではまた別のキャラクターで登場している。
「アリー・myラブ」第1シーズン6話「婚約」では、巨漢弁護士ハリー・ピピンとアリーが対峙したアイスクリームチェーンの訴訟の判事役で登場。
「ブレイキングバッド」第1シーズン4話では、ジェシーの父ピンクマン氏役で登場予定。

◆政権移行チームのジーン .... Shawn Michael Patrick
「ブラザーズ&シスターズ」第1シーズンでは、ソールの依頼でウィリアムとオーハイの財産について調査しているジョーダン・リスコー役。

◆ブルーノの連れ込んだ女性キャリー・マリーノ ....  Rebecca Marshall
「CSI:マイアミ6」16話「ティファニーのお仕置き」では、被害者の弁護士ショーン・ラドリーと事件の最中に携帯で会話していた秘書のリサ・ロス役。彼女のストーキング的な行為が事件の解明に実は役に立った。
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ザ・ホワイトハウス7 第15話「追い込み」

2009年11月04日 | ザ・ホワイトハウス
投票日まであと5日。選挙スタッフも候補も疲労が極限状態になっていた。

サントス陣営にはジョン・ボンジョビが応援に駆けつけていたが、選挙スタッフは混乱状態。ボンジョビが仕方なくサントスの子供たちのシッターを買って出るほどだった。
サントスの代理でヘレンがフロリダの集会に出席したが、そこはヒスパニックの集会だと判明。しかも記者たちに前歴者投票禁止法について突っ込まれて、見直しについて言及してしまう。
ヘレンとサントスは夫婦喧嘩、日程は二転三転して混乱はおさまる気配がなかった・・・

一方、トビーはブレイク連邦検事の取調べを受けていた。ブレイクからは情報源を明かして司法取引に応じるように要請されるが、それに応じなかった場合は司法妨害で起訴すると脅しをかけられる。
その場合、バートレットやCJのみならず、副大統領候補であるレオも召還されるのは免れず、大統領選挙において民主党側は敗北必至となる。
トビーはハロウィンを共にすごすためにアンディと子供たちの元を訪れるが、アンディは自分の選挙に影響が出ることを恐れてトビーと会うことを隠そうとする。そして亡き弟のデヴィッドが情報源だと証言するべきだと言うが、トビーにはどうしてもそれができない・・・

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みんな寝てなさそう。サントスなんて、スミッツはほんとに寝ないで撮影したんじゃないかメイクじゃなくて、と思うくらいひどいクマ。
大統領選挙の投票直前ってこんなにドタバタになるものなのか。メディアで見る候補者たちはみんなニコニコと手を振ってるけど。

若いサントスでこんなに疲弊してるのだから、ヴィニックはボロボロになるわけだ。そしてさらに高齢で病気もちのレオも。そりゃサントスが涙目になるわけだ・・・
こんなに自分も家族も犠牲を重ねながら、失うものばかりで勝利を手にすることができなかったら一体何のために闘っているのだろう・・・そんな風に思えてくる5日前。
「勝てると思うか?」サントスの問いに、「思います」と答えるジョシュ。
その確信に満ちた答えが二人の絆をより深めたに違いない・・・っていうか、もうここまできたら「わかりません」とか言ってる場合じゃないわけで。そこで「思います」と答えられない参謀ならクビにしちゃったほうがまだマシなんじゃない?

しかし「最優先事項はトゥナイトショウです」ってジョシュが言った時にはどんなジョークかと思ったが、それはきちんと計算された発言なのだな。
ナンシーとの会議は確かに大事なものかもしれないが、選挙に勝つためにおいては優先事項が低いから「最優先事項はトゥナイトショウです」なのかな。タイツをはくかどうかは別として。
候補者にロビンフッドの扮装って、ハロウィンだからといってもおふざけが過ぎるだろうに。

アンディ久々の登場。あんなに双子ちゃんは大きくなっていたのか!
彼女は前回の大統領選挙のときに再選していたけど、今回で何期目を目指しているのだろう。
「民主党の牙城なのに接戦なの」と、まるでトビーの漏洩問題が影響しているかのようなことを言っていたが、アンディ自身「有権者に選挙中妊娠を隠していた。しかも相手は元夫」とか、「中東訪問団としてガザを訪問したがさしたる成果はなし、それどころかそれにつきあった二人の議員とフィッツウォレスを失う羽目に」とか、自分自身の問題が票を減らしているわけで。いまさら元夫の醜聞が起ころうが、劣勢は変わらなかったんじゃなかろうか。
私のフィッツ(まだ言うか)を死なせた恨みもあり、なんだかんだでアンディにはあまりいいイメージがないのだが、今回またさらに悪印象が。
トビーは・・・CJのあの発言が結局情報源だったのか。確かにそれを売ってしまったら、バートレット政権はその場で終わる。そしてサントスも共倒れ。
自分だけが助かる道はいくらでもあるのに、トビーはあくまでも自分の正義に忠実だ。彼の正義はバートレット政権を危うくもしたけれど、それでクビにされてもまだ守り通すための筋を通すトビーって・・・
正義のために黙っていられなかったけど、正義のためにあえて口を閉ざすという。もう・・・どないやねんと。
確かにアンディみたいな立場で接していたら、トビーを理解し受け容れるのはなかなか難しいだろうな。

余談で・・・この間AXNで「しあわせの処方箋」という看護婦視点の医療ドラマのプレミア放送を見たのだが、ヒロインクリスティーナの親友で、足が義足の美人ナースボビーが、あのERのニーラ似の風貌はどこかで以前見たなーと思ったら・・・
レオが倒れた時に何くれとなく面倒を見てくれていたナースのチャクラバーティさんだった。TWWでの出演は2エピ(第6シーズン5、6話)だけだったのだが、あれはいい役だったから・・・
「しあわせの処方箋」の中では恋愛担当っぽいおいしい役なので、なかなか知名度がアップしそうな気がする。がんばって欲しいものだ。

あ、これだけはどうしても言っておきたい。どうでもいいことだけど。
サントスの息子さんのハリポタコスプレかわいい~~~~!!
ほんとにどうでもいいな、うん。
それともうひとつ書き忘れ。
・・・ボンジョビ、暇なん?  と思うくらい暇そうだった。
っていうかあれだけ出演させておいて、一曲もなしか!!びっくりした!!

【 脇俳優チェック 】

◆サントスにインタビューした人気ブロガー .... Loren Lester
オフィシャルサイトあり。
「クローザー」第4シーズン8話「守りたいプライバシー」では、被害者の夫で売れない俳優ライアンの弁護士ダン・フライ役。
「デスパレートな妻たち」第2シーズン2話「不愉快な身内」では、ベティがアップルホワイト家の地下に隠す「誰か」(当時は明らかになっていなかった)をおとなしくさせるために、眠れないなどと嘘を言って薬を処方させた精神科医役。
「FBI~失踪者を追え2」15話「少年エリック 12歳」では、失踪者エリックの学校のロスコー先生役。
「ジョーイ」第2シーズン2話「気がつけば・・・ジョーイ その後の後」では、ジョーイがケヴィン・スミス監督の映画のオーディションに再三失敗し、しかしリトライのチャンスをもらって意気込んで出かけていった時のオーディションの面接官役。ところがそれはブラッカイマープロデュースの映画のオーディションで、全然違う台本を演じたにもかかわらずなぜか気に入られ、ジョーイはブラッカイマーの映画に出演することに。
「クリミナルマインド」第4シーズン1話に登場予定。

◆トビーを事情聴取したブレイク連邦検事 .... Matt Letscher
「ジョーイ」第1シーズンでは、アレックスの夫でオーケストラのチェロ奏者のエリック役を演じていた。エリックは演奏旅行で外出がちだったのでアレックスと微妙に隙間風になり、離れて冷静に考えようということにしたら即日女性を引き込んだので、結局離婚したのだった。
「クリミナルマインド」第1シーズン5話「双子令嬢の誘拐」では、現場捜査を指揮していたFBIのシャイアー捜査官役で登場。シャイアーは双子の片割れが誘拐されたダベンポート一家と家族ぐるみの付き合いをしていたが、実は裏の顔があったのだった。
「ブラザーズ&シスターズ」第3シーズン20~23話に登場予定。

◆サントスのスタッフのウォレス .... David Ramsey
オフィシャルサイトあり。
「デクスター」第3シーズンでは、クインがデボラに紹介した情報屋のアントン役でレギュラー。ギターを弾くセクシーな彼にデボラは次第に惹かれていくが、フリーボ事件の捜査が二人の間に影を落とし・・・
「クリミナルマインド」第2シーズン16話「見えない恐怖」では、業界人だと黒人少女たちに接近し、スタジオに連れ込んで連続殺人を犯していたテレンス・ウェイクランド役。
「ゴースト」では、ジムの消防士の同僚ウィル役。メリンダとジムはウィルとアンドレアの仲を取り持とうとするが、うまくいかない。
「CSI:7」6話「虚ろな心」では、行方不明になった二人の少年の片割れジェイソンの父で、ジェイソンを祖父に預けていたジェラルド役で登場。息子を父親に預けっぱなしにして置いたのに、父が虐待していたと責めるのだった。
「CSI:マイアミ2」18話「盗まれた証拠品」では、何者かが現場から証拠品を持ち去って逃げた時、スピードルと一緒に追いかけた警官役。スピードルに「なぜ現場に入れた!」と責められ、「CSIの偽ジャケットを着ていたから」と言い訳している。
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ザ・ホワイトハウス7 第14話「ブリーフケースの行方」

2009年10月27日 | ザ・ホワイトハウス
投票日まであと2週間。
ヴィニックはたびかさなる遊説に疲れが見え、とうとう演説会で強く握手した時に手を骨折してしまう。しかし若さが売りのサントスに対して健康面で見劣りしてしまうことを憂慮し、骨折を発表することができない。
さらに原発問題でマスコミの攻撃をかわすため、メディアを避けるようになっていた。シーラが辞めて参謀についたジェーンが、ヴィニックの代わりにスポークスパーソンとしてメディアに出ていたが、同性結婚についてヴィニックの意見とは逆のことを言ってしまうなど、ヴィニック陣営は追い上げられた焦りで依然混乱はおさまらないままだった。
方向転換を迫られたヴィニック陣営は、今までは目を向けていなかった南部への遊説に力を入れざるを得なくなる。そこに逆に追い上げムードのサントス陣営で、トビーがジョシュに「今カリフォルニアに行かせるべき」と助言する。ヴィニックが南部に時間をとられているうちに、ヴィニックの地元のカリフォルニアで票を固めるべきだというのだ。
しかしヴィニックは原発についてどうしても自分の言葉で説明したいと、ジェーンらが止めるのも聞かずにカリフォルニアに入ることに。
その後サントスは移動の飛行機の中で、自分のブリーフケースが見当たらないことに気づく。それはスタッフの手落ちでホテルに置き去りになっていたのだが、実はニアミスでその直後にヴィニック陣営が同じホテルに入っており、その時にブルーノがブリーフケースを見つけて手にしていたのだった。
ブルーノによると、ブリーフケースの中のものが表ざたになったら、サントスが「終わる」ようなものがあるというが・・・

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握手のし過ぎで手の骨が折れるとか・・・大統領選挙は本当に過酷だ。
日本の選挙では、投票日前あたりに候補者の声が枯れていないと「努力が足りない」とか言われてしまうわけだが、米大統領選挙では最後の一瞬まで健康的なところを見せなければいけないのだから、さらに厳しい。
ことに高齢のヴィニックにとっては、サントスの若さと対抗しないといけないのだから苦労もひとしお。健康的であることは大事だが、政治能力とは全然違う部分で評価されるというのも気の毒な話だ。

しかし、若干ながらリードしているのはヴィニックの方のはずなのに、潮目というのはこんなにも双方の雰囲気を変えるものなのか。
サントス陣営はすっかり上げ潮でスタッフの顔も明るい。ジョシュは寝てなさそうだけど。
ヴィニック陣営はすでに敗戦処理をしてるんじゃないかという雰囲気だ。

そんなところに降って沸いたようなチャンス。いや、実際のところチャンスと呼べるものかどうかは怪しいが。
ブルーノは「幸運のブリーフケース」だと思ったことだろう。しかし・・・
もしシーラがヴィニックのそばにいたら。
ブルーノが悪魔に魂を売り渡したとしても、ヴィニックにまで道連れにさせるようなことはなかっただろうに。
サントスは党の圧力があってもジョシュを引き止めた。しかしヴィニックはシーラを守りきることができなかった。この差が流れを決定的にした要因かもしれない。

サントスの隠し子疑惑(弟のだけど。それでこの間わざわざ弟を登場させていたのか)をヴィニック陣営はこれから利用することはあるのだろうか。
ヴィニックとブルーノの関係はこれから普通でいられるのか。ヴィニックに明るい材料がまったくないのが気になる。
このままサントス陣営にやられておしまい、ということでは面白くないしなぁ。

一点だけ、ヴィニックにがヴィニックらしい感じだったのが、原発についての釈明超長演説だ。
うんざりしたプレスが次第にいなくなっていた・・・という描写なのかと思いきや、あれはプレスが論破された、という意味になるのだろうか?レオがヴィニックについて誉めていた内容を思い出す。
しかしすごいのは、あれをずっと生放送してくれる局があるということだ。日本だったら、あっさり別のニュースに切り替えたりしてしまいそうだ。あんなふうに政治家の発言がノーカット生放送で行う土壌とか手段があるというのは、アメリカにとって強みなんだなと思う。
日本は・・・どんどん報道がバラエティ化してるからなー・・・

ところでひとつおめでたいニュースが。
バートレット家の末っ子ゾーイ役を演じていて、最近では「Mad Men」ペギー役でエミー賞にもノミネートされる活躍ぶりを見せているElizabeth Mossが、人気コメディアンFred Armisenと結婚!
1月に婚約していたそうで、42歳と27歳の年の差カップル!お相手のFred Armisenはサタデー・ナイト・ライブで人気を博しているコメディアン俳優。このところ授賞式関係には二人連れ立っていたので、なんだこのおっさんと思っていたのだけれど・・・
これから女優としてノってくるところで、幸せもつかんでますますあぶらがのってくることでしょう。おめでとう!
ついでにゾーイも・・・役の上でチャーリーと決着つくのかな?ホワイトハウスウェディングはゾーイの役回りだと思ったのになぁ。


【 ト リ ビ ア 】
★演出はウィーバー
今回の演出は、「ER」のケリー・ウィーバー役のLaura Innes。「ER」でも5エピの演出を行っている。
「ザ・ホワイトハウス」では第2シーズン8話「自由を求めて」の演出でエミー賞にノミネートされている。
他に「Dr.HOUSE」第3シーズン3話「インフォームド・コンセント」、「ブラザーズ&シスターズ」を5エピ、「ジャーニーマン」第1シーズン4話などを演出している。

【 脇俳優チェック 】

◆ヴィニックの手の骨折を診た医師 ....  Michael Spound
ジェームズ・ブローリン主演のTVシリーズ「アーサー・ヘイリーのホテル」にサブレギュラーし、その共演が縁で女優Heidi Bohayと結婚している。
「ER」第9シーズン10話「ふり返れば」では、冒頭ルカが患者を死なせて不安定な精神状態のまま車を暴走させ、衝突事故を起こして重傷を負わせた少年ドウェインの父親役。

◆ジェーンにインタビューしたTVのアンカー .... Anna Maganini
「デクスター」第2シーズン1、2話では、息子を殺人鬼リトル・チノに殺害された母エヴァ役。彼女の証言でいったんは逮捕されるが、エヴァがドラッグ中毒だったためにリトル・チノは釈放され、逆に返り討ちにあってしまう。
「ミディアム」第1シーズン2話「夢と記憶」では、アリソンが自宅で見ていたTVのアンカーウーマン。アリソンが陪審コンサルタントとしてデヴァロスから初めて引き受けた裁判の判決を報じていた。

◆ヴィニックの手を折った演説会のMC .... Matthew Willig
「デクスター」第2シーズン1、2話では、大男の殺人鬼リトル・チノ役。デクスターがターゲットに選ぶが、縛り方が不足で逃げられたためチノは再び殺人を重ねてしまう。デクスターは今までになく苦心惨憺してなんとか彼を始末することに成功。
「Shark」第2シーズン12話、12月から放送の「Chuck/チャック」第1シーズン3話に登場予定。
92年から15年間NFLでプレイしていた。

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ザ・ホワイトハウス7 第13話「次期大統領の課題」

2009年10月17日 | ザ・ホワイトハウス
投票まであと3週間。サンアンドレオ原発事故の影響で、サントスのポイントが各州でアップし、ヴィニックの地元カリフォルニアでさえ同率とほぼ肩を並べることになり、サントス陣営は熱い盛り上がりを見せる。
逆にヴィニック陣営は対抗策を講じなければいけなくなるが、選挙スタッフ中枢に次第にひびが入り始めているのは誰の目にも明らかだった。サリバンらの秘密裏の動きに、ブルーノは自分のクビを覚悟し始める。
しかも悪いことは重なるもので、ヴィニックはこのタイミングで風邪をひいてしまい、その情報はジョシュの元にも届けられ、サントス陣営は上昇ムードでカリフォルニアの遊説に乗り込もうとしていた。
ところが、サントスとヴィニックの両候補となぜかレオもホワイトハウスに呼びつけられ、バートレット直々に話があるという。予定を変更して駆けつけた両候補に明かされたのは、悪化したカザフ情勢に米軍が軍事介入するというものだった。それが発表されれば、選挙の争点はただ一点、「戦争」ということになる・・・

ウィルとケイトは、周囲には伏せて関係を深めていたが、一緒に仕事をしているCJは二人の異変を察知してしまう。
また、サントス陣営の熱狂に浮かされるように、ジョシュとドナはキスを交わしてしまう。ところがジョシュが後から「不適切だった」と謝罪。二人の関係にもとうとう変化の時が訪れようとしていた・・・

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「ジョシュ&ドナ派」の皆様、長らくお待たせいたしました。
7シーズンかけて、やっと!やっとキスまでいきました!!
長い、長いよソーキン!!何もここまで引っ張らなくてもいいじゃないと思うくらい、思わせぶりに何かありげに引っ張りに引っ張って7シーズン、ドナを成長させたんだからやっと二人もどうにかなるんじゃないかと、TWW視聴者なら誰しも思っていたところだろう。
とうとうドナがジョシュにホテルのキーを渡したぁぁぁ・・・と思ったら。
・・・まだ引っ張りますか。ロナとイーディのいけず。
あぁもう私には、ドナが真知子巻きして数寄屋橋にたたずんでいるように見えるよ・・・(古っ)

しかし、今回のCJは察しのいいことだ。とはいっても、あんな「デキちゃってますオーラ」をふりまいてるウィルとケイトとか、「ジョシュ好き好きモード7年熟成」のドナとか、ノーヒントでわかりそうなレベルではあるが。
CJは本来、男女の仲は不得意分野で、プロポーズするぞするぞと鼻息も荒そうなダニーの空気がまったく読めずに仕事に戻ってしまうくらいのニブさだ。こんな時に奇跡のカンのよさを発揮しないで、ダニーを大事にして上げて欲しいものだ・・・
結局それでうまいアドバイスができなかったCJに代わってドナの背中を押すことになったのが、CJに見破られて開き直った気持ちになっていたウィル、というあたりが面白かった。
キス程度で「不適切だった」とか謝っちゃうジョシュなので、今までの女性陣とうまくいかなかったのもむべなるかな。ああいうときは謝るのは高確率で地雷フラグ謝るのは高確率で地雷フラグなのに。
そういえば第1話冒頭の「今後」のネタバレシーンで、ジョシュはちょこっと出てきたがドナはその場に不在だった。ジョシュとドナがどうなるか、それは最後までお楽しみ、というイケズだったのだろう。最後の最後まで気を持たせる演出なのかな。

前話で「バートレット政権は本格的な戦争を経験していない」というようなことを書いたら、いきなりカザフに軍事侵攻することに。
長いことカザフの政情不安の話が引っ張られてきていたが、これの伏線だったのか・・・。任期切れ間際になって軍事行動に(しかも関係各国の助けなしで)手を出さなければいけなくなったバートレットも苦渋の選択だが、それの後処理を押し付けられるために勝利を目指さなければいけない両候補の立場もつらい。
派兵は不可避であるという結論をいったん出した以上、一旦派兵したら簡単には引けなくなる。無責任に投げ出すわけではないだけに、バートレットの悩める思いの深さはただごとではなかっただろう。レオと話したのは、単に知識や経験が必要だからというだけではなく、昔のように話を聞いて欲しかったという部分が大きかったのではないかという気がする。
バートレットにとってレオは、補佐官という立場を離れてもいまだに欠くべからざるものなのだな。
そしてこれから大統領選挙は残り三週間で、完全にいったんリセットされたところからのスタートになる。もう増税や中絶問題や原発事故は争点ではない。
二人が目指していたのは栄光の勝利だったはずが、やっとのことで立ったマウンドは前任者の足跡にまみれていて、その場面は無死満塁のピンチの上に敗戦処理である可能性も。選挙に負けるのは地獄だが、勝つのはさらに地獄だと知ってしまっても、それでも闘い続けなければいけない・・・

それにしても、たかが風邪、されど風邪、だ。風邪一つのことなのに、大統領選挙で大きく票を動かすファクターとなりえる。
ヴィニックの体調が万全だったら、シーラを彼女の言うがままに辞めさせるようなことはなかっただろうし、スタッフの雰囲気もあそこまで悪化はしなかっただろう。
執務室でのフィダラーさんのなんともいえないイケズっぷりが光っていたが、ヴィニックに対してちょこちょこと地味に繰り出していた彼女のパンチが、風邪で弱っていたものだからクリティカルにヒットポイントを削っていた。あれは彼女単独犯なのか、それとも?

ヴィニックが一瞬、自分の進む先を見失って、全身が絶望で打ちのめされている様子を後姿だけで見せていたが、そのズタズタな姿を・・・セクシーと言ったら全否定されるだろうか?
だって、オヤジ好きなんだもの・・・スミッツのサントスにもベタぼれしていた自分だが、ここに来て悲哀に満ちたアラン・アルダのヴィニックにも惚れてまうやろー!という感じだ。
うーんどっちも甲乙つけがたい。選べないわ(駄)


【 脇俳優チェック 】

◆ホッダー共和党全国委員会委員長 .... Dean Norris
初登場は今シーズン6話「アル・スミス・ディナー」。中絶問題に条件付賛成の立場をとるヴィニックに対し、「保守票を逃すから中絶問題には触れるな」と圧力をかけてきた。
「ラスベガス」第3シーズン7話「古き良きラスベガス」では、喫茶室の支配人だったレイ・ブレナン役。マイクに人種差別的発言をした(舞台が70年代だったので)ためにエドにクビにされるが、カンザスの組織のトニー・ラゴの義理の弟だったために面倒なことになってしまう。
「ザ・ユニット」第3シーズン1、2話では、ユニットのメンバーの尋問の担当官。口を割らないマックに対して次第に拷問へとエスカレートしていく。
「NIP/TUCK」第4シーズン4話「シャーリー・ノーブル」では、邦題の患者シャーリーの夫マーク役。シャーリーは夫がイラクに従軍している間、愛犬とピーナツバターを使って寂しさを慰めていたが、犬に乳房を噛み切られてしまう。それを知った夫は犬を始末してしまうのだった。
「グレイズアナトミー」第3シーズン15話「心を失う瞬間」、16話「自由に向かって PartI」では、謹慎中で医療行為を禁じられていたが船の事故で現場に借り出されたイジーを、そういう状況とは知らず「連れを助けてくれ」と引っ張っていって救助をさせたヴィンス役。
「ボストンリーガル」第1シーズン3話「父と息子」では、ゴルフ場やモールなどの複合商業施設建設の許認可をクレイン・プール&シュミット事務所に依頼している大口顧客役。そのショッピングモール建設地がサケの産卵地にかかっていたため、デニーの息子ドニーが環境保護派弁護士として建設中止を申し立て、裁判で親子対決をすることに。
「NCIS」第1シーズン12話「歩かない脚」では、海兵隊員の脚が発見された事件で、被害者と容疑者双方の上官としてギブスが話を聞きにいったベスター役。昔同じ基地にいて、ベスターが営倉に入れられた時ギブスが憲兵で、タバコ休憩をもらうなど配慮をしたらしい。
「WINDFALL~運命のいたずら」では、当選者の一人高校生ダミアンの父親役を演じている。
「コールドケース」第3シーズン20話「死刑囚」では、少女レイプ殺人の無実の罪で死刑を執行されようとしているアンドレを、事件当時雇っていた引越し業者のウェイン・ネルソン役。再捜査にも協力的だったが、実は彼には隠された一面があった・・・
「FBI~失踪者を追え」第3シーズン12話「模範囚の手紙」では悪徳看守オルリー役。囚人ギャング組織のボスのカンザスと組んで、暴動にあわせて失踪者のマックを殺害場所へと連行した。
「CSI:4」11話「地獄の12人」では陪審員のひとりダーハム役で登場していた。一人だけ無罪を主張するクリスにいらついて、ナッツを飛ばしていじめたところ、クリスはアレルギーだったので猛抗議されてかえって場が荒れてしまったのだった。
「ミディアム」第1シーズン14話「無罪と有罪」では、「正義の番人」から冤罪の申し立てがあったバトラー事件を担当したリッキー刑事役で登場していた。
「LOST」第5シーズン13話、「ターミネーター:サラ・コナー・クロニクルズ」第2シーズン2、5話、「BONES」第4シーズン3話に登場予定。
2008年エミー賞主演男優賞受賞作品「ブレイキング・バッド」では、主人公ウォルターの妻スカイラーの妹の夫で、麻薬捜査官のハンク役でレギュラー出演。

◆ジェイン・ブラウン共和党全国委員会委員 .... Melinda McGraw
「ジャーニーマン」12、13話では、ケイティの姉アネット役。ダンのタイムトラベルのことを人に言えず悩みがちな妹を心配し、霊能者を家に連れてくる。
「BONES」第2シーズン5話「嘘に溶けた真実」では、重婚で二重生活を送っていた、被害者ラリーの一方の妻シーバー役。妻たちは協力してラリーを問い詰めようとしたが、その前にラリーが自殺に見せかけられて死亡していた。そこで・・・
「デスパレートな妻たち」第1シーズンでは、トムの元彼女アナベル・フォスター役で登場していた。リネットの前に付き合っていたが、リネットに略奪された傷心で会社もよその部署に移っていたが、同じ部署に異動したのをトムはリネットに隠していた。しかし重役争いでアナベルはトムを出し抜き、結果としてトムが前の会社を辞めるきっかけを作る。
「アリーmyラブ5」6話「青春の落し物」でナンシー役。何度も結婚詐欺で訴えられたために、裁判所命令で50歳以上の男性との結婚を禁じられていたが、リチャードの無茶な裁判のせいで勝訴。ところが相手の男性は覆面捜査官だったというエピソードだった。
「Xファイル」ではスカリーの姉メリッサ役。「魂の交流」で人と会話しスカリーとは好対照な姉妹だったが、第3シーズン1話「祈り」でクライチェックにスカリーと間違えられ、殺害されてしまう。
映画「裸の銃を持つ逃亡者」ではヒロイン、「ナッティ・プロフェッサー2/クランプ家の面々」では開発部の美女リアーン役。
他、ドラマでは「あなたにムチュー」「となりのサインフェルド」「ザ・プラクティス」などのゲスト出演あり。
「CSI:マイアミ」第7シーズン6話、「CSI:9」14話、「Mad Men」第2シーズンに登場予定。
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ザ・ホワイトハウス7 第12話「メルトダウンの危機」

2009年10月16日 | ザ・ホワイトハウス
カリフォルニアのサンアンドレオ原発がバルブの故障で停止、最悪の場合はメルトダウンも起こりかねない状況であることが判明、ホワイトハウスは緊張に包まれる。
その情報は大統領候補のサントスとヴィニック両名にも伝えられた。ところが実は燃料政策において原発賛成派であるヴィニックは、サンアンドレオ原発の建設時にそれを働きかけたメンバーだった。
サントスは事件を利用して政策論争に結び付けてヴィニックを攻撃すべきではないと判断するが、ほどなくジョシュはヴィニックのサンアンドレオ推進の情報を入手する。この機を逃せば逆転のチャンスはないサントス陣営はリークの機会を狙い、ヴィニック陣営はそれを事件を利用したと反撃しようと、お互い水面下でにらみ合いが続いていた。
バートレットはカリフォルニアに駆けつけることになるが、カリフォルニア選出の上院議員であるヴィニックと一緒に地元入りすることになり、それがサントス陣営の焦りをいっそう募らせるのだった。
そして原発周辺では避難勧告が出され、エンジニア二人が命がけで故障部分を手動で直すため、原発内部に入っていったが・・・

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これが「24」だったら、原発事故の原因はテロで、原発の中に入っていくのはジャック・バウアーで、一緒に入っていって死ぬ俳優さんの人気が出たりするんだよなぁとか不謹慎な想像を。
ドラマだからだけど、バートレット政権は2期8年の間に大統領暗殺未遂と、大統領令嬢誘拐と、大統領による暗殺指令と、リアルの大統領が普通に勤めてもなかなかお目にかかれないような大事件がてんこ盛りだったのだが、意外と海外からの国内テロと本格的な戦争参戦はなかったりする。
その辺は、バートレットに参戦の決意をさせたくなかったとか、そういう事情なのだろうか。そうはいっても、暗殺指令までしといてもうとっくにその段階は過ぎてるよーという風に思わないでもないが。

さて、選挙戦も大詰め。わずかとはいえ、ずっと引き離されているサントス陣営にとっては、そろそろ逆転しておかないとツライところだ。
しかし「彼が出てきたら民主は勝ち目がない」とレオに言わしめた最強のヴィニックにはまったく隙がない。ないわけではないけど、サントスにとって攻め手となるような失点がない。
ヴィニックにはない若さとか、家族的なムードとか、ジョシュたちも色々演出してきたけれどかなりネタ切れ。実際サントスに政策で優位に立てるところがあればよかったのだろうが・・・
相手の敵失待ちというのもなかなか微妙だ。

そこに降って沸いた今回の原発事故。
ヴィニックが建設推進に関わったことがわかっても、自分たちがリークしたら「事故を利用した」と取られかねないから、両陣営の情報戦のぎりぎりの攻防戦が展開することに。
「向こうが撃ってきたら全力で反撃せよ!」っていう両軍の構えが今までにない緊迫感だった。それでもジョシュがたまらずにフライングしようとしたところでそれはダメー!と思ったのだが、すでにプレスには漏れていたというオチ。
これは、サントスに天が味方したのだろうか。

しかし、オープニングのブルーノの表情が語るように、ヴィニックサイドからすればこれはどう取り繕っても深手は免れない。ヘタをすると致命傷になりかねない事態だ。
もし原発を否定すれば、次世代エネルギー産業の支持者を失うだけではなく、「政策がぶれた」と全部を否定されてしまうだろう。しかしその逆をすればどうなるか。
ヴィニックが選んだのは「その逆」。今回の事故は原発の安全性を損なうものではない、と訴えようとした。しかし、命を張って国民を守ってくれた英雄の死を前に、「それでも原発は安全です」という説明は有権者に通用しない。
メディアもこの集団パニックの群れに投げ込む生贄が欲しいから、ヴィニックの説明を冷静に聞こうとはしない。
説明しないという選択肢もあるが、それはさらに最悪。要するに事故が起こった瞬間ヴィニックは逃げ場と票を失う羽目になるのは確実だったのだ。

これでサントスがリードできる可能性が出てきた。
しかし一寸先は闇だ。何がサントスの足を引っ張るかわからない。ほんとに大統領選挙は、細いロープの上に両者が立って、どちらが落ちるかの我慢比べをするようなものだ。ちょっとした振動が命取り・・・
「TOO CLOSE TO CALL」・・・これからも何が起こるか、予測不可能。


【 脇俳優チェック 】

◆緊急事態管理委員会委員長ハリー ....  J.K. Simmons
「クローザー」では、ブレンダの上司ポープ副本部長役でレギュラー。以前ブレンダと不倫関係にあったが、ブレンダの実力を見込んでLA市警に呼び寄せる。しかし組織の中でブレンダの足を引っ張ることも多々。
「Oz/オズ」では冷酷な囚人シリンガー役でレギュラー。
「Law&Order」の第8シーズン、スピンオフの「性犯罪捜査班(SVU)」の第1シーズンからエミール・スコダ医師として登場。
「エバーウッド」第2シーズン8話「重い真実」では、予知能力があるエバーウッドの住民フィル役。彼の能力を知った住民たちはフィルの元に押しかけてしまうことに・・・
「FBI~失踪者を追え」第2シーズン21話「ふたつの家族」では、死刑囚リッキーの父で執行を目前に停止申請が棄却されて姿を消した、マーク・ウィルソン役。マークは息子の無実を信じ続けて何かをつかんでいたが、その行為が被害者の親族にとっては逆の意味で戦いの対象となり、悲劇への引き金となる。
「NIP/TUCK2」10話「キンバー・ヘンリー」では、乳がんの妻の気持ちを共有するために乳房を整形手術でつけさせようとするアイク役。
「ER」第10シーズン14話「労務管理」では、心臓発作で気を失って大事故の引き金になってしまった男性ルーマー役。最初自分が事故の原因になったとはわからず、車のことばかり心配している。
映画「スパイダーマン」のシリーズを通して、トビー・マグワイヤ演じるピーター・パーカーの職場デイリー・ビューグル紙の上司ジェイムソン役を演じている。
映画「ジュノ」では、娘が幼くして妊娠してしまったことで悩みながらも支える、ジュノの父マック役。マックの妻はCJ役のAllison Janneyが演じている。

◆原子力規制委員会委員長 .... Michael Chieffo
「BONES」第1シーズン18話「黒ひげの呪い」では、変な夫婦コスプレと宝探し伝説で町おこしを行い、町に観光客を呼び込んだ町長役。
「CSI:3」6話「死刑執行停止」で、連続レイプ殺人で死刑囚のマザーズが死刑に問われるに至った、証拠が発見された事件の被害者シャーリーン・ロスの父親役で登場していた。ちなみにその時母親役を演じていたBeth Grantは本当の妻。
「ロズウェル~星の恋人たち 」では、科学のセリグマン先生役で7エピほど登場している。
「マルコム in the middle」第5シーズン21、22話では、ハルが冤罪で逮捕されたため、やる気がないのに弁護に借り出された弁護士役。

◆女性記者 .... Sumalee Montano
ヴィニックの会見で「質問に答えてください、原発に賛成ですか」と詰め寄った記者。
「BONES」第1シーズン20話「移植された悲劇」では、FBI副長官の娘の移植も扱った移植コーディネーターのオグデン博士のアシスタントのコーム役。オグデンにも隠れて裏移植ビジネスに手を染めていた。
「ミディアム」第1シーズン15話「悪魔のささやき」では、夢の中のホロウェイのクリニックでエリーシャ母が診察が長いと異変を訴えた受付のアジア系ナース。
「ER」では第9~11シーズンにナースのデュバタ役で登場していた。
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