踊る小児科医のblog

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「たくさんのふしぎ」2010年2月号販売中止に(その2)

2009年12月25日 | 禁煙・防煙
(12月28日追記)
本日夕刻、福音館書店より販売中止・回収の発表がありました。
全国の多くの方および団体からご賛同・ご協力いただきありがとうございました。
福音館書店が迅速にこの重大な決定をしていただいたことに敬意を表します。
定期購読も再開し、不買運動は中止いたしました。
なお、下記の「お知らせ」本文にあるように、内容についてのJTの関与は否定されています。
この記事(原題は『福音館書店不買運動:タバコを巧妙に美化する絵本「たくさんのふしぎ」』)は状況と経緯を記録するためにそのまま残させていただきます。

「たくさんのふしぎ」2010年2月号
『おじいちゃんのカラクリ江戸ものがたり』についてのおしらせ
http://www.fukuinkan.co.jp/oshirase/goodsid20909.html
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#表紙から始まって、この「おじいちゃん」は殆ど全てのシーンでパイプを吸いまくっています。


// 一郎くんの大きな声に、蓄音機みたいな機械をいじっていたおじいちゃんが
  パイプをくわえたまま、あわててふりかえりました。 //

#以下、孫たちの前でパイプを吸い続け、すさまじいまでの受動喫煙の害を被らせ続けます。




// 『おまえさん、わかってるね! タバコは船宿についてからだよっ。』 //

#主人公のご先祖「喜助」の登場シーンも「タバコ」から始まる。


// 『こいつァどうも、ご隠居。大好物のたばこ代につかわせていただきやす。』 //

#そして二言目には「タバコ」。


#寿司屋台の場面も、寿司よりも大きく前方に喫煙者の姿が描かれている。




// そう言っておじいちゃんは、お気にいりのパイプをほこらしげにひとふきです。 //

#当然の如く、休憩時間にはタバコ。孫たちが食べている前でもタバコ。


// 「ぼくらのご先祖さまの話だったとはね!
   そういえば、おじいちゃんも喜助さんも、たばこ好きだもんね」 //

#最後には子どもの発言で「たばこ好き」ということが何ら悪い事ではないかの如く表現されている。


#最後までパイプ。


// 協力=岩崎均史(たばこと塩の博物館) //

#ここが大問題。たばこと塩の博物館はJTの運営。もしこの著者が喫煙者ではないとしたら、ここまで執拗にタバコをストーリーとは関係なく登場させる必然性は何もなく、この「協力」というものが単なる取材だけでなく何らかの要求と利益供与を含んだ関与であることが濃厚に疑われます。(タバコ会社の「隠れ広告」手段については前記事参照)

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