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受動喫煙で成績低下 読解や算数、米の研究

2005年01月04日 | 禁煙・防煙
標題のような研究結果が報道されていました。従来より、妊娠中の喫煙により子どもの知能(IQ)低下や身長が低くなることなどがわかっており、さらにADHDや暴力犯罪にも結びついていることがわかっていましたから、受動喫煙による今回のデータも決して驚くようなものではありませんが、ちゃんとしたデータが出てきて親や社会に対するインパクトが違ってくると思います。

受動喫煙で成績低下 読解や算数、米の研究
 【ワシントン4日共同】受動喫煙の機会が多いと、子供の読解や算数の成績が悪いとの研究を、米シンシナティ子供病院(オハイオ州)のチームがまとめ、4日、米公衆衛生専門誌に発表した。
 受動喫煙の子供の健康への害は知られているが、知的能力への影響ははっきりしていなかった。今回の研究で、子供がさらされるニコチンが低濃度でも危険なことも示され、たばこを吸う親に禁煙圧力が強まりそうだ。
 研究は、過去に米政府が全米で実施した健康調査の被験者になった6―16歳の子供で、たばこを吸わない約4400人が対象。
 ニコチンが分解されてできる「コチニン」という物質の血液中の量を測ったうえで読解、算数(数学)、論理的思考力、短期記憶力をテストした結果、人種や性差、経済状態などによる差を考慮しても、コチニン濃度が高いと読解、算数、論理的思考力の点数が低いことが判明。濃度が極めて低くても関連ははっきりしていた。
 チームは「個別の点数低下はわずかだが、米国全体で3300万人以上の子供が受動喫煙の害を受けているとみられ、公衆衛生上重大な問題だ」と指摘している。
【編注】専門誌は、エンバイロメンタル・ヘルス・パースペクティブス1月号
 受動喫煙 他人が吸ったたばこの煙を吸わされることで「間接喫煙」ともいう。喫煙者が吐き出す煙に加え、たばこの先端から立ち上る「副流煙」に強い害があるとされる。米シンシナティ子供病院によると、受動喫煙による子供の健康被害についてはこれまで、中耳炎や乳幼児突然死症候群(SIDS)の増加、ぜんそくの症状悪化など数多く報告されている。
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