踊る小児科医のblog

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不可解な青森県内のインフルエンザ報告[型別]

2009年12月11日 | 新型インフルエンザ
第49週の週報(PDF)に、不可解な集計が掲載されていました。
地区別の型別報告数を見てみると、八戸ではA型が6割、B型がごく少数で、残りは「不明」となっているのですが、他地区では「不明」がほとんどなく、弘前、むつ、五所川原などは「不明」がゼロなのです。
これは一体どういうことでしょうか?

インフルエンザの迅速検査は、現在のように発症直後や軽症者の受診が増えている状況では、陽性になるのは5~6割程度で、これは種々の情報と一致しています。
当院で提出しているデータも、大体半々くらいになっています。
八戸の報告数はその状況をほぼ反映しているものと思われます。

他の地区では飛び抜けて陽性率が高い? 検査キットの感度が違う?
陰性者に翌日検査するなどして陽性率を上げている?
もしかしたら、陰性者はインフルエンザ報告数にカウントしていない?
もしそうだとしたら、八戸地区は県内他地域よりも低めで推移しているのですが、他地域は本当ならもっと多いということになるのですが。。

いずれにせよ、八戸地区と他地区では同じ意味合いを持つ数字とは考えられません。

青森県感染症発生動向調査
http://www.pref.aomori.lg.jp/welfare/health/kansen2009.html

インフルエンザ:2週連続減少へ
http://blog.goo.ne.jp/kuba_clinic/e/b1f580e9a18af2cb79de5dbd4613d41f

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