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インフルエンザが八戸でも流行中!(注意報から警報に)

2005年02月28日 | こども・小児科
2月8日に「インフルエンザが八戸でも流行期に」という記事を書きましたが、その後着実に流行が拡大し、おそらく今週(3月第1週)がピークで3月中旬には終息へ向かうものと思われます。インフルエンザの検査は、流行期で典型的な症状の場合は必要ないのでほとんど行っておりませんが、これまでの検出状況では流行当初はB型で始まり、その後A型がメインとなってきているようです。25日のTVニュースでは「お腹の症状を伴うB型ばかり」と報道されていましたが、ウイルスの検出状況は地域によって異なります。

インフルエンザの予防、治療と看護については前にも書きましたが、予防接種はこの時期からでは期待薄です。うがいや手洗いでインフルエンザの「感染と発症」をどの程度防御できるかは疑問もありますが、一般的な衛生という意味では勧められます。それよりも重要なのは、1)不必要に人混みに出ない、2)具合が悪い場合は早く休んで早く寝る、決して無理して行かせない(本人が大丈夫だと言っても)、3)少し良くなってきたからといって、すぐに行かせないで長く休ませるの3点で、いずれも個人と集団における感染症防御対策の大原則です。

家庭での看護は、「安静・保温・栄養」という昔からある三原則をまずしっかり守りましょう。「保温」というのは「冷え」が体力や抵抗力を低下させるのを防ぐための適度な温度環境を布団や室温で調節するという意味であり、熱がある時に過度に暖めたり布団にこもらせたりすることではありません。本人が寒がる時は熱があっても布団で暖めて、暑い時には薄着にしたり布団をとってあげるなどして調節してください。

現在、タミフルという飲み薬の抗インフルエンザ薬が子どもにも使えるようになったので、熱が下がるまでの日数が短くなり、気管支炎や肺炎などの合併症も少なくなっていますが、脳炎・脳症を防げるかどうかはわかっていません。また、乳児期には使えないわけではありませんが慎重に使うことが求められています。漢方薬を単独または併用して使う場合もあります。タミフルを3日間飲んで症状が楽になっても、まだウイルスは残っていて咳は解熱後にむしろ多くなり1週間程度続くことが多く、4-5日目に再び熱が出る(二峰性の発熱)ことも少なくないので、熱が下がってから最低でも2日以上は休ませ、その後は咳の具合をみながら判断してください(目安としては5日~1週間)。解熱鎮痛剤の使用は最低限にするようにして、気管支炎などの合併症を起こしている時には抗生物質も使われます。

インフルエンザは急性期が1週間、その後の症状が1週間、合わせて2週間かかる病気と考えて、決して無理をせずに対処するようにしましょう。

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1 コメント

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記事 (くば)
2005-02-28 16:53:30
県全域にインフルエンザ注意報(2月25日 東奥日報)

http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2005/0225/nto0225_15.asp
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