踊る小児科医のblog

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肺炎球菌・ヒブワクチン、4月にも接種再開

2011年03月24日 | 東日本大震災・原発事故
今月5日から「接種見合わせ」となっていた肺炎球菌ワクチンとヒブワクチンの接種が再開されることになりました。報道では4月からとなっていますが、実際に八戸市で何日から接種再開になるかなどの詳細はおわかり次第お知らせします。お待ちいただいていた患者さんには順次連絡し、予約の受付も再開します。なお、「同時接種」に危険性があるかのごとく報道されていましたが、基本的に同時接種と関係は認められていません。しかし、心配な方はそれぞれ単独の接種もできます。
(全部単独接種にすると三種混合、ヒブ、肺炎球菌、BCGを生後2~5ヶ月の間に10回受診して接種していただく必要があります。)

肺炎球菌・ヒブワクチン、4月にも接種再開
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110324-OYT1T00949.htm

厚生労働省の検討会で、ワクチンと死亡例との因果関係は認められないとの結論に達しましたが、その様子がすでにこちらのブログで報告されています。

Hib/PCV7ワクチンの会議2回目 その1 安全性 2011-03-24(感染症診療の原則)
http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/9501b12bf1d39a89490d87d2585a7f37
Hib/PCV7ワクチンの会議2回目 その2 同時接種 2011-03-24(感染症診療の原則)
http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/1ddc2b2ccd8462f8506761b5e80b80d8

ヒブワクチン自主回収(3/11)接種者には連絡済み

2011年03月24日 | 予防接種
3月11日にこの知らせが入り、ロット番号と接種者の番号を確認していたときに地震が起きてしまいました。

医薬品自主回収のお知らせ(アクトヒブ)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000014f5h.html

ワクチンを溶かす溶液に異物混入が2件あったため、「あらゆるリスクを排除するため」同一工程で製造されたワクチンを自主回収することにしたとのことです。

全部で13のロット番号が回収の対象となりましたが、そのうち2種類が当院で接種されており、診療を再開した14日より全員に連絡を終えており、健康に問題は生じておりません。

なお、その前に肺炎球菌、ヒブ、三種混合のいずれかを同時接種した子の中から接種後1週間以内に死亡例がみられたとのことで肺炎球菌とヒブの接種が停止しておりますが、本日行われた厚生労働省の委員会で、4月からの接種再開が決定しました。詳しくは別にお知らせします。その中でも、この自主回収されたヒブワクチンと死亡との因果関係は否定されたとのことです。
(1例が該当ロットに相当したのですが接種1週間後に死亡したケースで紛れ込み事故と考えられます)

震災・被曝・こどもの健康に関する情報

2011年03月24日 | 東日本大震災・原発事故
日々情勢が変化し、多くの情報が行き来しております。取捨選択して必要な情報を伝えようと思ったのですが把握できてません。主に子どもの健康への影響を中心に、いくつかの有用なサイトや情報を紹介していきたいと思います。

震災被害の支援情報 こども健康倶楽部
http://kodomo-kenkou.com/shinsai/
…小児科、こどもの健康に関する情報を集めています。原田先生。

東北地方太平洋沖地震について 子どもの心のケアに関するリンク(日本医師会)
http://www.med.or.jp/doctor/gakko/

リスクコミュニケーションの前提議論:津田敏秀・岡山大教授 2011年3月21日
http://smc-japan.sakura.ne.jp/?p=1382
放射線による内部被ばくについて:津田敏秀・岡山大教授 2011年3月21日
http://smc-japan.sakura.ne.jp/?p=1310
…津田先生はタバコ問題でも疫学的な指摘・指導をされている先生です

不都合な真実を語る人は会議やTVに招かれない 感染症診療の原則 2011-03-18
http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/76ecad2a3df85539b1276c30808b9c95
…2009年の新型インフルエンザ騒ぎのときにも的確なコメントを発信し続けてくれたサイトです

東北関東大震災による福島原発事故関連情報 環境エネルギー政策研究所(ISEP)
http://www.isep.or.jp/fukunp110311.html

「最悪シナリオ」はどこまで最悪か
~楽観はできないがチェルノブイリ級の破滅的事象はない見込み~ (2011.03.20)
環境エネルギー政策研究所 所長 飯田哲也
http://www.isep.or.jp/images/press/script110320.pdf PDF File