「タバコなんざ、ガキや貧乏人に黒人、あとはバカに吸わせておけ」
(『悪魔のマーケティング タバコ産業が語った真実』より)
この耳を疑うような発言は、米国タバコ会社の重役が、タバコCMの俳優から「あなたはタバコを吸わないのか」と尋ねられたのに対して、「あんなものは吸わない、ただ売るだけだ」と答えたのに続いて発せられたものです。
しかし、現実にタバコがどのような人に吸われているか(=未成年や若者、低学歴・低所得者層、若年女性、途上国)を知れば、その発言の内容が真実であることに気づかされるはずです。
(差別的表現は発言者のものであって、ここではそのまま引用しただけです)
2年前に禁煙を訴えて日本列島を徒歩で縦断したマーク・ギブンズさん(オーストラリア人の看護師)は、喫煙者のことをどう思いますかという小学生からの質問に対し、「カワイソウ。真実を知らされずに死にゆく人たちだ」と答えました。
喫煙者はみんな「タバコの害なんて知ってて、自分の意志で吸ってるんだ」と言うのですが、その実タバコについての知識は驚くほど少なく、喫煙防止教育を受けた小学生の方がずっと情報量があるのが普通です。
そりゃそうでしょう。真実を知って、それでも吸う勇気はとてもありません。
タバコを吸っているんじゃなくて、吸わされているんだ。。
そのタバコで健康、お金、時間、信用(タバコを吸う医者は信用されません)、そして命まで、全てを失って、それで高笑いしているのはタバコ会社だけなのに、自分が騙されていることに気がつかず、一生タバコ会社に貢ぎ続ける喫煙者。。
可哀想だとは思うけど、その喫煙者が加害者となって胎児、子ども、家族、職場で毎年2万人、世界で数十万人もの命を奪い続けていることを考えると、とても同情する気にはなれません。。
まして、養老老教授のように影響力のある医学者が、喫煙や受動喫煙の害を否定して禁煙運動を批判するなどと言うことは、犯罪行為に等しいと思う。
その発言によって、本来なら禁煙するつもりだった喫煙者が、間違った認識を深めてそのまま吸い続け、命を落としたとしても、老教授は決して責任を取ろうとはしないでしょう。(これは仮定ではなく現実に起きている事態なのですが)
喫煙者には、早く目を覚ましてタバコの呪縛から逃れてほしいし、子どもたちが間違ってその罠にかからないように、最大限の規制をするのが国の役目のはず。
その一つが「タバコ1箱千円」であって、これが最大の武器ではあるけれども、全てではないし、自販機撤廃や屋内施設完全禁煙化などが「世界の常識」であることを知ってほしい。
画像は今年のWHO世界禁煙デーのポスター。
意味するところは一目瞭然だと思います。。
(以下、長くなりますがAmazonより引用)
『悪魔のマーケティング タバコ産業が語った真実』
「タバコ産業は自らが作り上げてきた巨大な怪物(喫煙者)に餌を与え続ける方法を探さねばならない。もはや発展途上国でタバコの販売量を増やすしか道はないのだ」――。欧米の元たばこ会社社員のこうしたコメントこそ、たばこ産業の本質を物語っていると編者らは指摘する。
本書は、英国で喫煙率低下のための運動を推進する民間健康推進団体ASH(Action on Smoking and Health)が、欧米のたばこ産業の内部文書などを基に、同産業が世界に向けて発信し続けてきたメッセージの欺瞞や、その裏にある“本音”を暴き出そうとするものだ。
たばこ産業は、1950年代には既に喫煙と肺ガンの間の因果関係に気づいていたはずだと言う。「科学的に証明された事実を無視し続けるのはうんざりだ」と、たばこ会社の元研究者が告発する一方で、公式には90年代後半に至ってもなお「様々な見方がある」などと曖昧な見解しか示していない現状を憂える。
また、聞こえのよい宣伝文句とは裏腹に、同産業は「未成年者にどうやってタバコを売り込んでいくか」に注力してきた実態があると糾弾。「タバコなんざ、ガキや貧乏人に黒人、あとはバカに吸わせておけ」など、耳を疑うような内部関係者の発言が次々に紹介されていく。(日経ビジネス 2005/03/14 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
タバコは健康に悪く、発ガン性がある。タバコに含まれるニコチンは依存性が高く、タバコとは麻薬の一種に他ならない――欧米のタバコ産業は1960年代からこの事実を知っていた。そのうえで事実を隠蔽し、ニコチンの依存性を利用して、子供と女性と途上国の人々をターゲットにマーケティングと宣伝とPRをし、商品開発を行い、彼らをタバコ中毒に陥れ、巨万の富を築いてきた――。
マルボロマンやオールドジョーのCMは実は子供向けだった! F1にスポンサーをしていたのも子供たちの間でブランド認知度を上げるためだった! 女性向けの「ライトタバコ」は健康に良くないどころか、タバコ消費量を上げる格好の発明だった!
――一連の欧米タバコ産業の「悪魔のマーケティング」の真実が、タバコ訴訟の過程で公開されたタバコ産業自身の内部文書によって、いま明らかにされる。英国のNGOがインターネットで配信し、世界保健機関WHOも公式に取り上げた衝撃のドキュメント、はじめての邦訳! (出版社 / 著者からの内容紹介)
(『悪魔のマーケティング タバコ産業が語った真実』より)
この耳を疑うような発言は、米国タバコ会社の重役が、タバコCMの俳優から「あなたはタバコを吸わないのか」と尋ねられたのに対して、「あんなものは吸わない、ただ売るだけだ」と答えたのに続いて発せられたものです。
しかし、現実にタバコがどのような人に吸われているか(=未成年や若者、低学歴・低所得者層、若年女性、途上国)を知れば、その発言の内容が真実であることに気づかされるはずです。
(差別的表現は発言者のものであって、ここではそのまま引用しただけです)
2年前に禁煙を訴えて日本列島を徒歩で縦断したマーク・ギブンズさん(オーストラリア人の看護師)は、喫煙者のことをどう思いますかという小学生からの質問に対し、「カワイソウ。真実を知らされずに死にゆく人たちだ」と答えました。
喫煙者はみんな「タバコの害なんて知ってて、自分の意志で吸ってるんだ」と言うのですが、その実タバコについての知識は驚くほど少なく、喫煙防止教育を受けた小学生の方がずっと情報量があるのが普通です。
そりゃそうでしょう。真実を知って、それでも吸う勇気はとてもありません。
タバコを吸っているんじゃなくて、吸わされているんだ。。
そのタバコで健康、お金、時間、信用(タバコを吸う医者は信用されません)、そして命まで、全てを失って、それで高笑いしているのはタバコ会社だけなのに、自分が騙されていることに気がつかず、一生タバコ会社に貢ぎ続ける喫煙者。。
可哀想だとは思うけど、その喫煙者が加害者となって胎児、子ども、家族、職場で毎年2万人、世界で数十万人もの命を奪い続けていることを考えると、とても同情する気にはなれません。。
まして、養老老教授のように影響力のある医学者が、喫煙や受動喫煙の害を否定して禁煙運動を批判するなどと言うことは、犯罪行為に等しいと思う。
その発言によって、本来なら禁煙するつもりだった喫煙者が、間違った認識を深めてそのまま吸い続け、命を落としたとしても、老教授は決して責任を取ろうとはしないでしょう。(これは仮定ではなく現実に起きている事態なのですが)
喫煙者には、早く目を覚ましてタバコの呪縛から逃れてほしいし、子どもたちが間違ってその罠にかからないように、最大限の規制をするのが国の役目のはず。
その一つが「タバコ1箱千円」であって、これが最大の武器ではあるけれども、全てではないし、自販機撤廃や屋内施設完全禁煙化などが「世界の常識」であることを知ってほしい。
画像は今年のWHO世界禁煙デーのポスター。
意味するところは一目瞭然だと思います。。
(以下、長くなりますがAmazonより引用)
『悪魔のマーケティング タバコ産業が語った真実』
「タバコ産業は自らが作り上げてきた巨大な怪物(喫煙者)に餌を与え続ける方法を探さねばならない。もはや発展途上国でタバコの販売量を増やすしか道はないのだ」――。欧米の元たばこ会社社員のこうしたコメントこそ、たばこ産業の本質を物語っていると編者らは指摘する。
本書は、英国で喫煙率低下のための運動を推進する民間健康推進団体ASH(Action on Smoking and Health)が、欧米のたばこ産業の内部文書などを基に、同産業が世界に向けて発信し続けてきたメッセージの欺瞞や、その裏にある“本音”を暴き出そうとするものだ。
たばこ産業は、1950年代には既に喫煙と肺ガンの間の因果関係に気づいていたはずだと言う。「科学的に証明された事実を無視し続けるのはうんざりだ」と、たばこ会社の元研究者が告発する一方で、公式には90年代後半に至ってもなお「様々な見方がある」などと曖昧な見解しか示していない現状を憂える。
また、聞こえのよい宣伝文句とは裏腹に、同産業は「未成年者にどうやってタバコを売り込んでいくか」に注力してきた実態があると糾弾。「タバコなんざ、ガキや貧乏人に黒人、あとはバカに吸わせておけ」など、耳を疑うような内部関係者の発言が次々に紹介されていく。(日経ビジネス 2005/03/14 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
タバコは健康に悪く、発ガン性がある。タバコに含まれるニコチンは依存性が高く、タバコとは麻薬の一種に他ならない――欧米のタバコ産業は1960年代からこの事実を知っていた。そのうえで事実を隠蔽し、ニコチンの依存性を利用して、子供と女性と途上国の人々をターゲットにマーケティングと宣伝とPRをし、商品開発を行い、彼らをタバコ中毒に陥れ、巨万の富を築いてきた――。
マルボロマンやオールドジョーのCMは実は子供向けだった! F1にスポンサーをしていたのも子供たちの間でブランド認知度を上げるためだった! 女性向けの「ライトタバコ」は健康に良くないどころか、タバコ消費量を上げる格好の発明だった!
――一連の欧米タバコ産業の「悪魔のマーケティング」の真実が、タバコ訴訟の過程で公開されたタバコ産業自身の内部文書によって、いま明らかにされる。英国のNGOがインターネットで配信し、世界保健機関WHOも公式に取り上げた衝撃のドキュメント、はじめての邦訳! (出版社 / 著者からの内容紹介)