
ソニー・デジタルエンタテインメントの携帯サイト『まんちゅ』『全力書店』『ヒトコト』などで
連載中のコミック『Lolly Lolly』、
キャラクター紹介第5弾。
『大淫魔セクシィ・マーリィ』
地獄のヴィーナス。ローリィの母親です。
ローリィは父親の変態大魔王が大嫌いだけど、母親のマーリィは大好きです。
変態大魔王は滅多に会えないマーリィにメロメロです。
マーリィは豊かな肉体と、誰をも包み込むような深い優しさを持っています。
万年発情型超多産系で、今まで産んだ子供は星の数ほど。
夫は沢山いて、情夫はもっと沢山います。
彼女は魔力らしい魔力は何も持っていません。
性格的にも、何だか捉えがたい、ふわ~っとした笑顔、ただそれだけという感じで、
いわゆる個性とか人格とかを感じさせない女性です。
ほとんど永遠と思われるような成熟の輝きを持ち子供を産み続けるだけですが、
生殖以外全く無力な女性であるマーリィのそんな処が、
逆に超越的な力を持った名立たる悪魔達を惹きつけて止まない、見えない不思議な何かを輝かせています。
野郎同士でどっちが強い偉いと競い合う悪魔たちも、
無力なマーリィの前で悦んで膝をつき頭を垂れてしまいます。
マーリィの産む子供は殆ど女の子です。
彼女達は大抵美しい淫魔へ成長します。
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特に知らなくてもいー脳内設定…
元々大淫魔セクシィ・マーリィは別の企画で作ったキャラで、そっちはもうちょっとワイルドでした。
作品を描いていると自然にバックストーリーが頭に浮かびます。
それを描くことは大抵の場合無いのですが、ここで要約を残しておきます。
マーリィは元人間です。だから何の魔力も持っていません。
誰よりも美しくて素直で清らかで心の綺麗な優しい人間の女性を、
地獄での女性関係に完全に絶望した変態大魔王が見初めて地獄にさらっていきました。
悪魔にとって人間の女性は、多分「人形」や「猿」みたいなものでしょう。
きっとマーリィは懐かしい家族や友人のことを思い出しては、とても絶望したと思うのですが、
変態大魔王は自分の力の全てをかけ、壊れてしまっている心と肉体をますます酷使して、
地獄一とも言える大淫魔マーリィを育て上げてしまいます。
ですから、ある意味マーリィは変態大魔王の命がけの魔力を注いだ「作品」のようなものですし、
彼は彼女の夫の中でも特別な存在です。
変態大魔王はそこまで考える程の脳みそが最早残っていないのかもしれませんが、
自分がマーリィを作った、育てたなどと今さら思い返すこともありません。
理想の女性の実現であるマーリィを、
まるで自分が生まれた時から崇拝していたかのようにひたすら讃えています。
マーリィも、人間だった時の記憶や知識、怒り恨み喜び悲しみなど全てを失くしてしまったのか…
幸せな地上の生活の全てを奪った最初の夫、変態大魔王に会う度に、
これ以上無いほど世にも優しく微笑んでいます。
画像は『Lolly Lolly』赤ちゃん時代のローリィを抱く大淫魔セクシィ・マーリィ。(C)ソニー・デジタルエンタテインメント
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外の世界など眼中に無いほどの笑みですね。確かにこんな女性にあったら、大魔王じゃないけれどめろめろになりそうです。ましてや自分のすべてを賭けていつくしんだ作品なら命と等価なんでしょうね。
ぎりぎりのすごい設定してるなーというのが
感想です。それがまた次の展開の興味を、また
(すべてのキャラにいえることですが)
セクシィ・マーリィがどう表現されてくるかを
刺激され目が離されなくなります。
自我を超越した女性像を、
女性がその自我で認識するのは
男性が同じそれをするよりも難しいように思えます。
だから男よりも女がこういう話を作るほうが何か矛盾している感じが面白いと自分では思ってます。
漫画の中でのマーリィは、過去なんか何も感じさせないほどサラリとしています。
バックストーリーは、自分の頭にある内は語るも簡単ですが、
こういう話を実際に作品にするとしたら
かなり精神的にきつい処を通り過ぎなくてはいけないように思いますね。
イメージとしては私にはまだ未知のお婆さんとお爺さんの世界みたいに感じています…
漫画の中の大魔王にならなくてはマーリィを作れないし、描けないんでしょうかね?
確かにお互いの尻尾を飲み込む2匹の蛇達のような虚無感、製作の怖さはありますね。
でもフツーに生きていつかはおバーさんおじー
サンになるんですから、時をゆらゆらさせていけば、Ktooonzさんならそこから出来るんじゃないでしょうか?
描いている時に登場人物の辛い感情シーンとかがあると
つい一緒にヘビーになっちゃったり、
上手く描きたいとか思ってしまったり、
表現に対する自分の抵抗が出てくるとかで、きつくなるのでしょうね…
気負いがあると何事も重く扱いすぎるきらいがあるので、
時と共に頭に浮かぶことをゆらゆら描いて、
表現する事こそが一番楽に生きること、とかになれたらいいですねー…なんて思うところが既に苦しい業深いかな…