KTOOONZ BLOG

ktooonzのオシラセBLOGです。

心は傷つきやすいように

2007-07-23 00:58:07 | 

真白な夢の中に黒い線が散らばっている。どうやらパズルらしく、線を組み立てていくと
図形になっていく。

目覚めて見るとどういうルールだったのか全く解らないが、夢の中では解いていける。

頭の中で複数の難解なパズルを同時にやっている。

パズルは組み合わされた図形の中の不協和音を探すようなイメージだ。

頭が極めてデジタルになるような感覚で、線以外の思考が消えて面白い。私こそが線だパズルだ。

続けるうちに図形はキレイに単純になり、問題もやさしくなっていき、言葉の思考が戻ってくる。

「この発想は現実の不協和音を回避するのにも使える」などと、考えている。

でも、どうやって?夢のパズルの思考法が今解らない。


パズルは解ける一歩前で消えて、目覚めていく。何故か「保身の心」について反芻している。

大分前に友と話したことだ。「自己保身が他を拒絶し傷つける」。

目覚めて行く私はゴキゲンで、

「ココロハキズツキヤスイヨウニ」という誰かの声を聴いている。

心は傷つきやすいように、さらして生きるのが良いという意味だ。多分ね。

そうだねぇ。何においても時に庇うと引きつり弱くなる。でも、どうやって?

少し考えてみたけど、疑問である「どうやって?」よりも、今まで知ってる思考を焼き直して、
心を傷つきやすくするべき「理由」「説明」「根拠」「正当性」を作ろうとしているのに気が付き、
馬鹿馬鹿しくなったところで目覚める。


線だけでいい。図形だけでいい。音だけでいい。コトバだけでいい。

「ココロハキズツキヤスイヨウニ・・・」

言葉は呪文。願いこそ呪文。ジュモンハワカラナイデイーノイーノ。

画像はラクガキぴょん

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よだれ&空一面を鳥が飛ぶ

2007-07-19 11:31:18 | 
 
朝方沢山の夢を観ました。覚えているのを二つ。夢はヘン。

母と妹と旅先で行入った、大変面白そうな体験型美術館で、入口の案内役、文化人類学の
男の先生と(この人は美術品をメスで切り開いて内部を見せて説明をしました)
展示中の北西海岸インディアンの工芸品について話したところ、

「いかほどの身分の方ですか?」と聞かれる。

少々面食らい、専門の勉強をしていると勘違いをされたのではと思い、

「私はただの美術ファンですよ」

と、答えると先生は黙っているので、私は質問の意味を間違えたのかと思い、

「これは副葬品ですか?これと共に埋葬された人の身分を聞いたのですか?」と逆に問うと、

「いいえ。あなたの身分を聞いたのです」と、小さな声で彼は応える。

気が付くと私は作品を見るために、先生と殆ど抱き合うように体を密着させていた。
私はこの人と親密であることが少し嬉しかった。先生は私の手を持ったまま、背中を向けている。
手の甲を彼に舐められたような気がして見ると、明らかに涎がついている。

「ダメですよ」笑って手を引き離れると、先生は頭を垂れ、背を向けたまま引きこもってしまう。


別の夢。子供のころの街、石神井公園の駅に向かって歩く。道中に大きな木がいくつもあって
カワセミのようにカラフルな鳥の大量の群れがいくつも木にとまり、空を飛ぶ。

鳥たちは不思議で模様は同じだけど体型は種が違うかのように様々だ。

くちばしは険しく、側を通過される時に少し恐怖を覚えるが、人をつっついたりはしない。

建物の合間には樹木と花がある。光がぎらぎらして、全ては恐ろしいぐらいに
生き生きとしている。風は水分を含み、台風の後のように空は晴れている。
コンビニのある街の中に生きた野生を感じるし、自然にのっとられるような気持ちもある。

「桃源郷」という言葉が浮かぶ。

花が咲き鳥が飛び、お店にはお酒も食べ物も溢れている。桃源郷はここだったのかな。
などと考えたりする。

駅の反対側の公園に行こうと思うが途中の道に、先日の大雨の際水が出たので道路閉鎖とある。
道には濡れた泥が積もっていた。

この調子ならぐるりと回って公園に行っても同じ事と理由をつくり、家に帰ろうと思う。

でも本当は公園はもっと樹木や花や鳥たちに占領されているのだと思うと、
それを観るのが恐ろしくていかないのかもしれない。そんな風に感じている。


闇のカラスの黒い群れも死を想起させるけど、
晴れた日の美しすぎる花と鳥の方が恐ろしいときもある。

画像は「地獄的天使」キャラクター、スティンキー

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変な夢

2007-07-19 01:41:13 | 

かなり変な夢を観たのだけど、忘れてしまう。変な夢を観たということだけは覚えている。

目覚めながらイメージを反芻している。混乱した頭が、何だったのか整理しようとしている。

言語化やイメージ化、あらわす事ができないと無いのも同じことになる。

目覚めた頭では認識できない。

ただ夢を観た。後は謎。もどかしいもどかしい。

だけど現実の現象も同じようなものだろう。認識されたものだけが、
この世に存在していることになっているのだろうから。

夢について話せないことと同じくらいにしか現実のことも解らない。

画像は「地獄的天使」パイロットより

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異形の人

2007-07-16 16:43:18 | 

夢の中にしばしば異形の人が現れる。

首だけで動き回ったり、足しかなかったり、姿勢やバランスが奇妙だったり、一見普通、
だけど口をあけると牙がびっしりだったり・・・

彼らの異形は見た目だけではない。大抵頭もイカレてる。正真正銘狂ってる。

そしてロクなことをしない。規則を守らないのは勿論。刃物を振り回したり、覗きをしたり、
所かまわずわめき散らしたり、料金を払わなかったり。

マトモな人間たちは、形がきれいで、解る言葉を喋る。決めたルールを守る。
数が多く、計算が出来て頭が良い。そして圧倒的に強い。

夢の私は知っている。本当はマトモな人たちが住みよい場所に後からやってきたことを。
そして自分たちに都合の良いルールを勝手に作ったこと。

便利なものは全てマトモな人たちが作った。安全な社会もマトモな人たちが作った。
武装した彼らがパトロールをしてくれるから、女の私でも一人で表を歩けること。
そのように思われているけど、本当はどうだかわからない。

夢の私は知っている。異形の人は醜いけど個性が豊か。目は美しく輝いている。
マトモな人たちの目はロボットみたい。皆で同じ格好をして同じ事をする。

私はマトモな人たちの一員。彼らに義理があり、仲間だから守ってもらえる。

だけど真の愛情こそ異形の人が持っているのを知っている。だからこそ?彼らが怖い。
触れられるのが嫌だ。輝く瞳に激しく惹かれて私の心をとらわれながら。

マトモな人たちも時に空寒くゾッとするけど彼らには秩序がある。ルールさえ守れば
勝手なマトモ理屈によって、何故殺されるのかも解らないのであろう異形の人たちのように
消されることがないのを知っている。

マトモでいるために異形の人を戒める。時には私も殺す。

彼らが何故あんな姿で、何を考えている何者なのかは解らないが、決して処刑など
されるべきではない者たち、たとえ足一本でも、首だけでも、秩序がなくても、
夢の中ではどういうわけだか、これでも同じ人間なんだということは解る。

殺すことで異形とマトモのハザマに落ちる。どちらにもいけない私は、生死のハザマの異形の瞳を
見つめながら心が引き裂かれてしまう。

戒めれば戒めるほど、異形はますます奇妙な形になっていく。追い詰めると奇形的に縮んでいく。
道徳や規則を説けば、益々バカで卑しくなる。理屈を言えば、もはや言語なのかすら
わからない音を発する。

目覚めた私は思う。

本当は刃物を振り回すアナタと私も友達になりたかった。殺すよりもいっそ一緒に死にたかった。

本当は覗きの首だけ人間を問い詰め追い出し突き出したくなんかなかった。
ハダカの胸に優しく抱きしめたかった。

夢の世界は両極端。マトモと異形が対立している。

目覚めた私は思う。

仲良くなって…一番美しくなぁれ。

画像はラクガキ・アニメ「まよいの森」カウワと精霊ウサカモ

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