KTOOONZ BLOG

ktooonzのオシラセBLOGです。

卑しい夢

2009-08-13 00:00:00 | 

夢は夢でも夜の夢にはあらず・・・

少年漫画のストーリーなどで、クラスのアイドルみたいな可愛い女の子が
普通の少年の家にいきなり居候・・・とかいう設定が時々ありますが、
私が若いころ、兄妹同士でこの手のお話の事を「ショーネンの卑しい夢」と呼んでいました。

もう少し前の少年漫画だと、恋愛中心ストーリーは無いので、イメージとしては、男同士が
戦っていて、綺麗な女の子が主人公やライバルに勝手についてまわっている、みたいなのが
今でも良くある、一つのパターンでした。

私が知らないだけかもしれませんが、男の子の漫画は、どちらにしても女の子は
特に努力はしなくても勝手にやってきてくれるというのが多いようですが、
現実はどうなのでしょうか。

確かに好かれたいと悶々としてたり、好かれるための努力なんかしている内は、
お目当ての子にはまず好かれないように思いますので、女なんか眼中無いかのように、
スポーツや趣味で、自分自身や男同士の戦いに明け暮れていれば、いつの間にもてたり、
或いは性質の優しい青年がトコトン受身でも運命を受け入れ自然に流されて生きていれば
棚からボタモチもあるというのは、女子から見ても真実かもしれません。


だけど何故だか、本人の努力も無しに都合が良いことが起こる、特に恋愛物という、
性的なファンタジーは、卑しいような、苦笑しながらも、何かがどこかでムカツクような
気持ちを持っていたのは、今に思えば、一体私のどういう拘りだったのでしょう。


で、自分がアニメや漫画なんか描いていますと、笑っちゃうほど「女子の卑しい夢」設定の
オンパレードで自分でも呆れ果てています。

格好良いヘンタイ・・・イケメンの幼馴染・・・美少年の転校生が隣の席に・・・賢い男・・・強い男・・・
運命の恋・・・二人の男が私を争って・・・理想のベッドテクニック・・・私だけを命がけで愛してくれる・・・
最高のオーガズム・・・

ゲロ~ぶざけんなよ~イー加減にしろよな~も~・・・とか思いつつもいーじゃんと
結構楽しく描いています。

卑しい夢でもいっか・・・と、自分の場合は思っていますが、一つ思うことは、物語はバランスが
必要と思っているので、一つの光があるという事は、それに付随する影の重さがある事、
それを自分なりに描こうとするのならば、

『究極に卑しい調子良い女子の夢こそが男子にとっても真実の夢』

にもなってくれるかな?と思うのです。

男子の卑しい夢も女子の卑しい夢も接点が見つけられれば双方の美しい夢への架け橋が生まれる。

か・も・ね


画像は『SpaceLady愛KO』(C)ソニー・デジタルエンタテインメント

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