東京は台風22号の影響で昨日に続き雨です。時折激しい雨音
昨日午後、すちゃんの家に行ってきました。ブログにはあまり登場しないロッタ&カッチンの住まいです。3歳のすっちゃんはもうすぐお姉さんになります。そんなわけで、ロッタちゃんの出産の日には数時間お預かりなので、一緒に遊べるかな?と心配なので出かけました。まあ孫姫はかわいく遊ぶ大丈夫そうだわ
では、タイトルのお話に進みましょう。
三島由紀夫原作「サド侯爵夫人」は演劇では幾度も上演されているようですが、青島広志作曲オペラ「サド侯爵夫人は今回が初演とのこと。磯地美樹ちゃんがモントルイユ夫人役で出演なので、美樹ちゃん応援団5名全員そろっで見にきました。
さて、事前に美樹ちゃんから原作を読んでおいた方がいいということなのでamazonで文庫本を手に入れました。最近は文庫本を買うのも通販になってしまったのです。この文庫本、我が家のどこかにあると思ったのですが、探すより買ってしまう方が早い整理の悪い私です。あらためて三島由紀夫の文はきれいな日本語だな~~と、総武快速の千葉往復で読みましたが、少し残った部分は当日開演前までには読み終えました。
渋谷区文化総合センター大和田6階 伝承ホール
10月27日(金)18時30分開演
ユミちゃんが最前列の席をゲットしたいと開場1時間以上前に到着して並んでくれたおかげで最前列中央部の席を5つ占めることができたんですが、一番中央は譜面台と楽譜が置かれていて、副指揮者の席となっていました~~私は副指揮者の左横に座ることになりました。開演直前に副指揮者のわか~~い小林滉三さんが、礼儀正しくお辞儀をして、騒がしくなりますが、とお座りになった。えっ、騒がしいって何のことだろうか?
(デジカメが調子悪かったのでガラで)
ホント、小林さんがおっしゃる通りでした。観客は咳でも出たら大変と出そうになったらじっと我慢、それでも出てしまうと恐縮ですよね。指揮者は通常舞台下のオーケストラボックスなのでその姿を見ることはあまりないので、しらなかった~~~歌詞を歌っているのです。息を吸うのもわかるんですよ。なんだかすごい運動量って感じ。ゆったりではない席に両脇を客に囲まれての指揮は大変かなとも思いましたが、指揮者さんの集中力は脇の人などいないも同然、舞台へ向けて魂の躍動を感じました。
作曲演出指揮の青島広志先生はオペラのご案内役としてのご挨拶から始まりました。
オペラの初演を観ると、寿命が10年延びるから始まり、サディズム、マゾヒズムの説明などなど・・・このオペラの登場人物は女性のみなので、女性が多いオペラ界ではもってこいの題目だが、上演されることはなかった云々、稽古は青島先生のご自宅で行われとのこと、キャストのご案内では歌手のみなさんのよいところをうまくご紹介なさっていました。何とお上手な語りなんだろう。
音楽の世界では著名な先生のようです。青島先生自ら開演寸前に飛び込んできた観客の座席の心配をしていらっしゃる姿には驚きでした。
三島由紀夫の原作はサド侯爵は登場せず、6人の女性、サド侯爵夫人のルネ(貞淑) ルネの母・モントルイユ夫人(革命前の社会規範を厳しく守ろうとする)、シミアーヌ男爵夫人(敬虔なクリスチャン)、サンフォン伯爵夫人(肉欲が強い悪女)、ルネの妹アンヌ(無邪気・無節操)ここまでが革命前の支配層の貴族、そして、家政婦シャルロット(革命側の第三身分)。この6人にサド侯爵の人物像を語らせるという筋です。
主役はルネですが母親役の美樹ちゃんも全幕でずっぱりで、セリフもたくさんあり、ホントの主役はルネの母であるモントルイユ夫人のようで、私ども美樹ちゃん応援団にとってはうれしい限り、しかも客席と舞台は鼻を突き合わせる(ちょっとばかり大げさ)ばかりの位置で歌と演技の臨場感満点。美樹ちゃん出演の舞台をいくつも見ましたが、私たちを大満足させてくれる最高の作品でした。
弦楽器とピアノの演奏者は舞台左の隅で青島先生が指揮をしていました。キャストたちを青島先生は背にしてしまうので、客席最前列で副指揮者が棒を振っていました。
美樹ちゃんの歌はますます磨きがかかり、以前は少々見ていてハラハラした演技(みきちゃんごめん)もうまくなりました。青島先生の最初の紹介でも磯地美樹先生は音域が幅広いというおほめのことばもありました。
衣装もとっても素敵でした。この余韻はいつまでも続きます。
その素敵な衣装 磯地美樹ちゃん
私のデジカメが不調だったので、ユミちゃん撮影の画像を掲載しました。
今回美樹ちゃんはご自分の年齢よりはるかに年上の50代、60代、80代を演じました。
このの衣装にメガネをかけて動きを鈍く80代になっていました。
演技終了後はスタンディングオベーションで大成功の初演でした。
それからおまけ
サド侯爵はみだらな行いのために裁判所から絞首刑の判決、が、サド侯爵はルネの妹と逃げ出してしまい行方不明、ということで肖像画が火あぶりになりました。その時の肖像画を終演後、青島先生が「だれか買わない」ということで、我応援団のキヌさんがゲット、「あっもう1枚あった」ということで私がゲット。
帰宅して広げてみるとサインがあるじゃない。確かに青島先生の絵だ~
今回の公演で55万円くらいの赤字が出たということで喜捨箱がおかれました。
絵のお代100円プラスアルファー喜捨させていただきました~~~~
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K RAUM
翔べないヒヨコ
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