シルヴィ・ギエム 最後の『ボレロ』
他演目:『スプリング・アンド・フォール』、『小さな死』、『シンフォニー・イン・D』
劇場:フェスティバルホール
振付:モーリス・ぺジャール(ボレロ)
音楽:モーリス・ラヴェル(ボレロ)
出演:シルヴィ・ギエム,東京バレエ団,マッシモ・ムッル(特別出演)
暗い舞台の上に、人影が見える。ゆらゆらと動く腕が、スポットライトに浮かび上がる。ライトが、中心に照準を当て。それが、一気に大きくなる。中央に、深紅の円卓。この上にいるのは、たったひとりのバレエダンサー。強靭な肢体、腰にとどくブラウンの長い髪。周囲には、気配を押し殺した男性ダンサーたち。彼らを従えて、『ボレロ』が始まる。
最初は、音楽とだけ出逢ったのだった。力強いのに、郷愁を感じる。そんなふうに思い、気になっていた。バレエの演目だと知ったのは、確かニュース番組からだったと思う。そこには、上半身を曝け出し、裸足で踊る男性ダンサーがうつっていた。バレエといえば、古典物をいくつか知っている程度のころに。この映像は、衝撃的だった。
ダンサーの印象を弱めるほど、主張の強い音楽。舞台装置は、円卓のみ。身を飾る衣装すら無く、たった独り。体から発する気と、踊る力だけが支えの。厳しすぎる舞台。
ギエム氏は、この演目に1986年から出演しているという。とうとう今回、日本公演に終止符を打つという。彼女は、観客の視線を堂々と受けて立って。なお、こちらを圧倒する。静かに踊る30人近いダンサーたちを、指先の動き(←素晴らしく美しく動く)ひとつで操り。生気を吹き込み、卓の周囲に引き寄せる。劇場2階の天井席なのにもかかわらず、一緒に引き寄せられて身動きができない。停止した躰のなかで高鳴る心音に、生を実感する。
信条として。舞踏ものとオペラには手を出さずに、ここまできた(←主に懐事情)。だけども、コレだけは例外にしようかなぁ。。綺麗に波打つ髪とともに、しなやかな舞踏を堪能したら。雄々しく直截的な、男性による『ボレロ』も観たくなってる。
他演目:『スプリング・アンド・フォール』、『小さな死』、『シンフォニー・イン・D』
劇場:フェスティバルホール
振付:モーリス・ぺジャール(ボレロ)
音楽:モーリス・ラヴェル(ボレロ)
出演:シルヴィ・ギエム,東京バレエ団,マッシモ・ムッル(特別出演)
暗い舞台の上に、人影が見える。ゆらゆらと動く腕が、スポットライトに浮かび上がる。ライトが、中心に照準を当て。それが、一気に大きくなる。中央に、深紅の円卓。この上にいるのは、たったひとりのバレエダンサー。強靭な肢体、腰にとどくブラウンの長い髪。周囲には、気配を押し殺した男性ダンサーたち。彼らを従えて、『ボレロ』が始まる。
最初は、音楽とだけ出逢ったのだった。力強いのに、郷愁を感じる。そんなふうに思い、気になっていた。バレエの演目だと知ったのは、確かニュース番組からだったと思う。そこには、上半身を曝け出し、裸足で踊る男性ダンサーがうつっていた。バレエといえば、古典物をいくつか知っている程度のころに。この映像は、衝撃的だった。
ダンサーの印象を弱めるほど、主張の強い音楽。舞台装置は、円卓のみ。身を飾る衣装すら無く、たった独り。体から発する気と、踊る力だけが支えの。厳しすぎる舞台。
ギエム氏は、この演目に1986年から出演しているという。とうとう今回、日本公演に終止符を打つという。彼女は、観客の視線を堂々と受けて立って。なお、こちらを圧倒する。静かに踊る30人近いダンサーたちを、指先の動き(←素晴らしく美しく動く)ひとつで操り。生気を吹き込み、卓の周囲に引き寄せる。劇場2階の天井席なのにもかかわらず、一緒に引き寄せられて身動きができない。停止した躰のなかで高鳴る心音に、生を実感する。
信条として。舞踏ものとオペラには手を出さずに、ここまできた(←主に懐事情)。だけども、コレだけは例外にしようかなぁ。。綺麗に波打つ髪とともに、しなやかな舞踏を堪能したら。雄々しく直截的な、男性による『ボレロ』も観たくなってる。
わ、そんな大作なのですね(←検索ベタ)。
家の近所には無かったのですが、幸い(?)だったのかも・・。
お正月に実家で、というパターンで楽しんでみたいとおもいます!
(^^;
「愛と悲しみのボレロ」
既に色々検索されて内容もチェックされてると思いますが…。
クロード・ルルーシュ監督の大作で、露・仏・独・米で活動していた音楽家、舞踏家の4つの家族の過ごした戦争を前後しての45年を追いかけた内容です。
2時間45分。
ドッシリ&ズッシリですが、見応えはあると思います!
レンタルできるよう祈ってます。
(^^)v
バトン。できる範囲で、善処(?)してみました。
>「愛と悲しみのボレロ」
作品名は知っていましたが、今はじめてタイトルと演目がつながりました(←迂闊)。
レンタルできるかな。ビデオ屋さんに行ってみます!
たった20分の『ボレロ』ですが、あの吸引力はなんなのでしょうね。
(その前のプログラムが、記憶から飛ぶくらい)
ちなみに、こやまの鑑賞歴は。
『ジゼル』、『白鳥の湖』、『くるみ割り人形』あたりです。
初心者、丸出しですねぇ。 (^^;
スルーでも、もちろんOKです。
「ボレロ」をはじめて見たのは映画「愛と悲しみのボレロ」の中でした。
ジョルジュ・ドンをはじめ、多くのダンサーが踊ってきましたよね。
熊川さんは、ベジャールヴァージョンではなく、ローランプティ振付で踊ったし。
サラエボ五輪アイスダンスでのジェーン・トービル&クリストファー・ディーン組も演技も忘れられません。
多くのダンサー、表現者を惹き付ける、あるいは挑戦させたくなる魅力を持った曲なのでしょうね…。
女性の『ボレロ』もTVでやってたのを途中から観て釘付けになったことがありました。多分それはギエムさんの舞台だったんだと思います。
友人のsakuramaru(私のブックマークにあるフォトグラファー)が最後のギエムを東京で観てすごくよかったって言ってましたよ。アダム・クーパーの『白鳥の湖』も彼女から声がかかって観たのが唯一のバレエ鑑賞体験です。さすがに素晴らしくて居眠りなんかしませんでした。