特別ロードショー 『黄泉がえり Yomigaeri』
監督:塩田明彦
原作:梶尾真治
脚本:犬童一心,斉藤ひろし,塩田明彦
音楽:千住明
出演:草なぎ剛,竹内結子,石田ゆり子,哀川翔,柴咲コウ,田中邦衛 他
逢いたいひとが居ると思った。さようならを言うのが悲しくて、言わずに別れたら。そのまま、知らないところで亡くなってしまったひと。もう二十年も前なのに。いちばん最初に、そのひとを想い出したことに。驚いて泣けた。
突然出現したクレーター。解析できない磁気異常。その境界線内にだけ発生する奇妙な現象、「黄泉がえり」。亡くなってしまった愛する人に、もう一度逢いたいという強い願い。それを受け入れた死者が、甦(よみがえ)る。
なのに。なぜか、葵が願う俊介はよみがえらなくて。葵を愛する平太は、恋敵をよみがえらせるために奔走する。それでも俊介はよみがえらなくて。。葵に逢いたくて、葵をよみがえらせたのは平太。その気持ちにこたえて、平太に逢いたかったのは葵。死者が現存できる期間は短くて。ようやく想いが通じあい、抱きしめる瞬間にやってくる消滅のとき。
愛するパートナーを失って、歌えなくなったシンガーは。よみがえった彼とともに、ライブをひらく。ふたたび、パートナーが消えてしまうことを知りながら。彼を背に感じて、歌い続けるRuiの歌声は。圧倒的に、優しく強く哀しい。Ruiの歌声とともに、再び黄泉に帰っていく魂の数々は。幻想的で、とてつもなく綺麗だ。
残されたひとが、もう一度味わう別れは残酷。でも。交わらせることができた心は平安なのだろう。その交差が、たとえ一瞬だったとしても。誰だって。愛する人とは1秒だって長く居たい。その想いは、いつだって純粋で本物だ。
もう一度、ぜひ観たいと思っていた作品。だからTV放映はとても嬉しい。けども。クレジットまで流してくれてもいいんじゃないか? ラストブツ切りでCMって・・・なんてあっけない。
監督:塩田明彦
原作:梶尾真治
脚本:犬童一心,斉藤ひろし,塩田明彦
音楽:千住明
出演:草なぎ剛,竹内結子,石田ゆり子,哀川翔,柴咲コウ,田中邦衛 他
逢いたいひとが居ると思った。さようならを言うのが悲しくて、言わずに別れたら。そのまま、知らないところで亡くなってしまったひと。もう二十年も前なのに。いちばん最初に、そのひとを想い出したことに。驚いて泣けた。
突然出現したクレーター。解析できない磁気異常。その境界線内にだけ発生する奇妙な現象、「黄泉がえり」。亡くなってしまった愛する人に、もう一度逢いたいという強い願い。それを受け入れた死者が、甦(よみがえ)る。
なのに。なぜか、葵が願う俊介はよみがえらなくて。葵を愛する平太は、恋敵をよみがえらせるために奔走する。それでも俊介はよみがえらなくて。。葵に逢いたくて、葵をよみがえらせたのは平太。その気持ちにこたえて、平太に逢いたかったのは葵。死者が現存できる期間は短くて。ようやく想いが通じあい、抱きしめる瞬間にやってくる消滅のとき。
愛するパートナーを失って、歌えなくなったシンガーは。よみがえった彼とともに、ライブをひらく。ふたたび、パートナーが消えてしまうことを知りながら。彼を背に感じて、歌い続けるRuiの歌声は。圧倒的に、優しく強く哀しい。Ruiの歌声とともに、再び黄泉に帰っていく魂の数々は。幻想的で、とてつもなく綺麗だ。
残されたひとが、もう一度味わう別れは残酷。でも。交わらせることができた心は平安なのだろう。その交差が、たとえ一瞬だったとしても。誰だって。愛する人とは1秒だって長く居たい。その想いは、いつだって純粋で本物だ。
もう一度、ぜひ観たいと思っていた作品。だからTV放映はとても嬉しい。けども。クレジットまで流してくれてもいいんじゃないか? ラストブツ切りでCMって・・・なんてあっけない。