まるで、RPG(ロールプレイングゲーム)のステージをクリアしていくかのように。順調すぎるほどうまく運ぶ流れの中で。電車男は迷い始める。変わっていく自分に。今までと違っていく自分に。変化を恐れる彼への助言は、胸に響く。台詞部分を反転表示にて(2箇所)。
「変わるのは怖い、でも変わらないのはもっと怖い」
「変わらないでいることは、ゆっくりと自分の周りに檻を作ってしまうことだ」
見れば。舞台上には、いつの間にか自分で作った檻から出られなくなっている男たちが。。
竦(すく)んで動けない電車男を励ます男たちは、必死にキーボードを叩く。傍観を決め込んでいた男は、誰よりも熱く。激励の言葉を否定していた男が、その言葉を心底から吐き出す。最初の一歩を踏み出したのは、電車男自身。それを信じて進めと皆が言う。
「お前は凄い」「凄い」「凄い」「お前は凄い奴なんだよ!」
『電車男』は、純愛物語として市民権を得てきたかもしれない。だけど、それだけじゃない。だから、エルメスは板(舞台)の上に立たず。純粋に、毒男たちの物語として展開される。彼らに電車男への羨望はあっても、嫉妬は無い。ゲームのステージを駆け上っていくヒーローを、引き摺り下ろすという汚い感情が一切無い。
無記名ゆえに、いとも簡単に悪意を吐き出せてしまうといわれる『2ちゃんねる』。そういうところで展開された、綺麗な魂の集い。こういうものに、感動できる人たちがたくさんいる世の中は。なかなか見捨てたもんじゃないよなと。笑って笑いたおしながら、ふと思った。
時に。この物語の信憑性が問われている。全てがバーチャル(作り事)ではないかと揶揄する声が聞こえる。でも、そんな問いは無意味だ。発信元がなんであろうとも。リアル(現実)に住まう受け手は、確実に変化している。ならばこれは、リアル(真実)でいい。
エンディング。舞台から捌(は)けるために役者さんたちは櫓を降りるけど。それは、自ら檻を出ることができた毒男たちのようで、ぐっとくる。
これから地方公演。ちょっとカルトな笑いも仕込んであって、オタク心を刺激する一面もあり。迷っていらっしゃるなら、舞台ならでは面白さと良さを、ぜひ。←勧めちゃってるよ。。
「変わるのは怖い、でも変わらないのはもっと怖い」
「変わらないでいることは、ゆっくりと自分の周りに檻を作ってしまうことだ」
見れば。舞台上には、いつの間にか自分で作った檻から出られなくなっている男たちが。。
竦(すく)んで動けない電車男を励ます男たちは、必死にキーボードを叩く。傍観を決め込んでいた男は、誰よりも熱く。激励の言葉を否定していた男が、その言葉を心底から吐き出す。最初の一歩を踏み出したのは、電車男自身。それを信じて進めと皆が言う。
「お前は凄い」「凄い」「凄い」「お前は凄い奴なんだよ!」
『電車男』は、純愛物語として市民権を得てきたかもしれない。だけど、それだけじゃない。だから、エルメスは板(舞台)の上に立たず。純粋に、毒男たちの物語として展開される。彼らに電車男への羨望はあっても、嫉妬は無い。ゲームのステージを駆け上っていくヒーローを、引き摺り下ろすという汚い感情が一切無い。
無記名ゆえに、いとも簡単に悪意を吐き出せてしまうといわれる『2ちゃんねる』。そういうところで展開された、綺麗な魂の集い。こういうものに、感動できる人たちがたくさんいる世の中は。なかなか見捨てたもんじゃないよなと。笑って笑いたおしながら、ふと思った。
時に。この物語の信憑性が問われている。全てがバーチャル(作り事)ではないかと揶揄する声が聞こえる。でも、そんな問いは無意味だ。発信元がなんであろうとも。リアル(現実)に住まう受け手は、確実に変化している。ならばこれは、リアル(真実)でいい。
エンディング。舞台から捌(は)けるために役者さんたちは櫓を降りるけど。それは、自ら檻を出ることができた毒男たちのようで、ぐっとくる。
これから地方公演。ちょっとカルトな笑いも仕込んであって、オタク心を刺激する一面もあり。迷っていらっしゃるなら、舞台ならでは面白さと良さを、ぜひ。←勧めちゃってるよ。。