G2プロデュース 『おじいちゃんの夏』
劇場:大阪ビジネスパーク円形ホール
作/演出:G2
出演:小須田康人,武藤晃子(TEAM発砲・B・ZIN),廣川三憲(ナイロン100℃)
,佐藤真弓(猫のホテル),及川直紀(リリパットアーミーⅡ) 他
友にふられ、迷ったあげく。あいかわらず直前すべりこみ。またもや絶好席での観劇。
この演目。たしか初演時は、お子様向けというあおりがついていたと思う(←友のみ観劇)。今回練り直しが入ったとも聞いたが。案の定、客層はバラバラで。小学生の親子連れ、中学生から、壮年のおじさまたちから、老夫婦まで。さすがにひとりは居心地が悪いやね。
今回の目的は、小須田氏。演目を選ぶ余裕がないくらい(←失礼)、小須ちゃん欠乏症だったんだよ。おじいちゃん役だから、覚悟していたけど。老けて、出てこられた瞬間のショックはでかかった。そしてあっというまにボケてしまわれるので。哀しさでまともに観られません(←上手すぎるんだもん)。。
責任をとらない大人たち。多少ネジのゆるんだ先生。これは、子ども目線の大人なのかな。ボケたおじいちゃんのしでかすことにワクワクするんだ。癒し系と呼べちゃうんだ。
あんなこんなのドタバタに。客席の子どもたちから、明るい笑いがおこる。そっかぁ。こういうのが子どもには面白いんだぁ。なんてしみじみしたり。救われたり。ほら、お葬式で無邪気な笑い声を聞く気分。
デフォルメもあるけれど、てんでに勝手な大人たちは。いちばん年齢が近いこともあって、どうにも受け入れがたい。一見まともな子どもたちも、しょせんは大人の縮図を描いてて。舞台上のバラバラ加減が辛い。演者のもつ空気自体がバラバラだったのは狙いかなぁ。
両親を含む大人たちに絶望する(←させんなよ!)孫を誘い。線香花火を始めるおじいちゃん。あゆみの生まれた喜びの日のことを、ほのぼのと話すおじいちゃん。普段見えないものがある。たとえば昼間の線香花火はどうだ? そんなものが、あるんだよと諭されて。舞台上から漂う火薬の匂いに誘われて。見失っているものを探してみる気にさせられる。
蝉。夕立。雷。花火。夏の風物詩のなかで繰り広げられる物語で。おばあちゃんと孫の二役を難なくこなせる、武藤氏。ボケちゃったりするのに、笑いもストーリーも担える小須田氏。おふたりの関係は常に際立っていて、素晴らしい。これだけで観て良かった。
そうだ。カーテンコールで笑顔で両手を振ってくれた小須ちゃんは、一気に若返ってくれて。よかったぁ、安心したよぉ。
劇場:大阪ビジネスパーク円形ホール
作/演出:G2
出演:小須田康人,武藤晃子(TEAM発砲・B・ZIN),廣川三憲(ナイロン100℃)
,佐藤真弓(猫のホテル),及川直紀(リリパットアーミーⅡ) 他
友にふられ、迷ったあげく。あいかわらず直前すべりこみ。またもや絶好席での観劇。
この演目。たしか初演時は、お子様向けというあおりがついていたと思う(←友のみ観劇)。今回練り直しが入ったとも聞いたが。案の定、客層はバラバラで。小学生の親子連れ、中学生から、壮年のおじさまたちから、老夫婦まで。さすがにひとりは居心地が悪いやね。
今回の目的は、小須田氏。演目を選ぶ余裕がないくらい(←失礼)、小須ちゃん欠乏症だったんだよ。おじいちゃん役だから、覚悟していたけど。老けて、出てこられた瞬間のショックはでかかった。そしてあっというまにボケてしまわれるので。哀しさでまともに観られません(←上手すぎるんだもん)。。
責任をとらない大人たち。多少ネジのゆるんだ先生。これは、子ども目線の大人なのかな。ボケたおじいちゃんのしでかすことにワクワクするんだ。癒し系と呼べちゃうんだ。
あんなこんなのドタバタに。客席の子どもたちから、明るい笑いがおこる。そっかぁ。こういうのが子どもには面白いんだぁ。なんてしみじみしたり。救われたり。ほら、お葬式で無邪気な笑い声を聞く気分。
デフォルメもあるけれど、てんでに勝手な大人たちは。いちばん年齢が近いこともあって、どうにも受け入れがたい。一見まともな子どもたちも、しょせんは大人の縮図を描いてて。舞台上のバラバラ加減が辛い。演者のもつ空気自体がバラバラだったのは狙いかなぁ。
両親を含む大人たちに絶望する(←させんなよ!)孫を誘い。線香花火を始めるおじいちゃん。あゆみの生まれた喜びの日のことを、ほのぼのと話すおじいちゃん。普段見えないものがある。たとえば昼間の線香花火はどうだ? そんなものが、あるんだよと諭されて。舞台上から漂う火薬の匂いに誘われて。見失っているものを探してみる気にさせられる。
蝉。夕立。雷。花火。夏の風物詩のなかで繰り広げられる物語で。おばあちゃんと孫の二役を難なくこなせる、武藤氏。ボケちゃったりするのに、笑いもストーリーも担える小須田氏。おふたりの関係は常に際立っていて、素晴らしい。これだけで観て良かった。
そうだ。カーテンコールで笑顔で両手を振ってくれた小須ちゃんは、一気に若返ってくれて。よかったぁ、安心したよぉ。