持続する夢

つれづれにふと気づいたことなど書き留めてみようかと
・観劇生活はえきさいてぃんぐに・日常生活はゆるゆると

海猿

2005-06-26 00:52:14 | 映画
プレミアムステージ 『海猿(ウミザル)』
監督 羽住英一郎
原作:佐藤秀峰,小森陽一
脚本:福田靖
音楽:佐藤直紀
出演:伊藤英明,加藤あい,海東健,伊藤淳史,國村隼,藤竜也 他


公開当時。同行の友がいなかったので、見送った作品。原作ファンからの、酷評が聞こえたりしたけれど。予備知識なしでみると良い出来かと。こういう映画は。達者な演技などより、ストレートに正面から取り組んでいる姿に感動を誘われる。フィクションがドキュメンタリー(正確には違うけど)に勝てないと思うのは、こういうとき。

"海猿"は、陸に上がり酒を飲んで暴れる海上保安訓練生を表す、劇中の愛称。らしいが。狙い的中。観はじめに、「ほんま、お猿・・・」とつぶやいた。『踊る大捜査線 THE MOVIE』のスタッフがかんでいるとのことで。そのためか、「最前線に楽しいことはない!」なんて厳しい台詞にも臨場感があり。訓練の厳しさや、日常の楽しみや。変な言い方だけれど、男らしさも、わかりやすく描かれている。

極限状態で、バディ(相方)を見捨てた過去のある教官。極限状態になったならば、バディを見捨てると断言する訓練生。極限状態に陥ったら、の問いに答えの出せない訓練生。そして、極限状態は起こってしまう。伊藤氏演じる仙崎は。仲間を信じて、バディとともに助かり、無事、潜水士となる。ここまでがストーリー。
視聴していて。遭難事故の場面に、必要以上に息苦しくなってしまうのは。過去にダイビングをかじっていたせいなのだろうけど。CMがあって良かった、と今日も思った(←根性なしと呼んで)。海は綺麗だし。装備をすれば、深い海底にまで辿り着けてしまうけれど。人は、呼吸ができなければ死んでしまう。人は道具がないと無力だということを。人は、よく忘れる。だから。こういう映画は大事。だから。ホンモノの海上保安官の方々には感謝を。すべての、命にかかわる仕事をされている方々へ。ほんとうにありがとうございます。

7月からのフジテレビ系(火曜9時)で連続ドラマ化。映画版のスタッフが名を連ねているから、このテイストで。そのまま映画版(来春)へと続く様子。どおしよぉ。観ようかなっ。