持続する夢

つれづれにふと気づいたことなど書き留めてみようかと
・観劇生活はえきさいてぃんぐに・日常生活はゆるゆると

anego 最終回

2005-06-23 00:19:47 | テレビドラマ
日本テレビ 『anego [アネゴ]』 一歩、先へ
演出:吉野洋


会社で窮地に立たされて。残る道が無くは無いのに、責任をとって辞めてしまう。あんなに結婚したがっていたのに。プロポーズを退けてひとりになってしまう。間髪いれずに派遣で会社を見つけ。がしがし働き続ける。何に追われているんだろうかと思うほど。必死に突き進む奈央子を演じる篠原涼子ちゃんがすごい。

海外赴任してしまった、恋人とも後輩ともいいきれない黒沢から届くメール。「ゆっくりとした時間の中で、今日するべきことをする」「青い空をみて、それが幸せだなって思ったりします」。心の中に、風を吹き込んだ一言。このシーンが、ちょっと舌ったらずなナレーションで。ちょっと心が動いたなぁ。。この瞬間。黒沢くん、いや、赤西仁くんに惚れそうになったもん。危ない危ない(笑)。あどけなさと、仕草にある色気のアンバランスに惹かれる。

奈央子だって。心を動かされているのに応えなくて。一年ぶりに帰国した彼なのに甘えられなくて。再びのプロポーズをスルーして。またひとりになる。こういうドラマって、最後は結婚でハッピーエンドというものだと思っていたら。そうはならなくて。おたがいを探りつつ、「オバサンの限界だ」「やっぱ俺まだガキだ」なんて。まだまだ微妙なふたりの距離感。

メールが、唯一の奈央子の願いで。送ると約束した時間を守るために、一生懸命モンゴルの大地を走る黒沢がかわいい。日本で、いそいそ待つ奈央子がかわいい。いつの間にか、モンゴル語教室に通い、言葉を習っていて。届いたメールの文面は、奇しくも同じ言葉で。「モンゴルは今日もいいお天気です」。もう少し時間をかけた。その先に。二人がちゃんと向き合う時間がある。そんなことが信じられる結末。いいもの観たなって思う。

<追記>たった2行のメールを100回以上読み返したってとこ。・・・あるなぁ。