【 脱腸(鼠径ヘルニア)の名灸 】
からだの中にある臓腑が、その部位から外へ脱出して戻らなくなった状態を
「ヘルニア」といいます。
「ヘルニア」には、たくさんの種類がありますが、足の付け根のところから
腸が出る「鼠径ヘルニア(脱腸)」が最も多く、放っておくと飛び出した
腸が戻らなくなり、腸捻転、腸閉塞などを引き起し、最悪の場合、腸が壊死
したします。
一般的に、腹の中に還納する脱腸帯で押さえたり、手術によって穴をふさぎ、
腸が外にでないような処置をおこないますが、不思議に効く鼠径ヘルニアの
名灸があります。
それが『脱腸点』のツボです。
この名灸は、若年層の鼠径ヘルニアには効果がありますが、筋力が低下した
壮年者には効果があまり期待できません。
脱腸した部位と同じ側の『脱腸点』穴に7~15火ほどを毎日行います。
『脱腸点』のツボは、足の内踝(うちくるぶし)の頂点より
指幅1本分ほど斜め下方へ向かったところに取穴します。
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