手話通訳者のブログ

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手話通訳現場で想定されること/開始前その1

2016-12-21 06:58:28 | 手話
1、自分が遅刻する・または行けなくなる
 そうならないようにするために、まず、健康管理。 病気やケガに注意する。
 それでも、気を付けていても、何が起こるかわからない。健康管理のほかに気をつけることは何だろう。
 父が末期癌になり、いつ逝ってしまうかわからない状況の時も、私的通訳を頼まれた。
 この時は、相手のろう者に予め事情を話しておいた。この通訳を無事終えてから数日して、父は逝った。

2、ろう者が遅刻する・または行けなくなる
 相手のろう者が遅刻してくることは珍しくない。遅刻どころか、待ちぼうけを食わされたことも何度もある。俺は短気だから、イライラしないように、相手が遅刻した場合に何をするか、あらかじめ決めている。
 待ち合わせ時間に相手のろう者が来なかったら・・・
 「ラッキー、時間ができた」と考える、ものは考えようだ。
 まずは、当日の通訳の事前準備。準備は「やりすぎ」ということはない。何度やってもいい。また、万一ろう者が来なくても、事前準備として勉強したことは無駄にはならない。
 次に、知識の補完。
 ろう者に待たされてイライラする、と思っている手話通訳者のみなさん、気持ちを切り替えて勉強しよう。例えば、障害者基本法の法律条文は何回も通読しているが、これはすべて、相手を待っている時間にやっていること。勉強の時間を確保することは難しいが、こういうスキマ時間を活用すれば一石二鳥だ。