手話通訳者のブログ

田舎の登録手話通訳者のブログです。

レゾン・デエトル

2016-12-01 02:44:36 | 手話
手話世界は狭い。手話通訳界は更に狭く矮小な世界。
地元の手話通訳界では、発言力を持つ数人の手話通訳者の考えが「正しい」とされる。
その他大勢の手話通訳者は何も言わない。
手話通訳者の集まりで、司会進行役が、
「何か質問はありますか?」
と言うと、不気味なぐらい静まりかえる。
こういう時、俺は必ず発言する。

さきほどのAさんのお話にちょっと疑問があります。

進行役をはじめとする地元主流派たちは、「また、たいしか・・・」という、うんざりした表情。
これが、いつもの風景。
外見上は、
「変わり者のたいしが、また何かイチャモンをつけている」
という格好になる。

しかし、終わった後、「その他大勢」の中の一人が、
「私もたいしさんと同じ意見です」
と言ってくることがある。若い頃はこういうのが大嫌いで、
「そんなら、みんなの前で言わんかい!」
と噛み付いたが、年をとって落ち着いてきたのかどうか判らないが、最近は静かに聞く。

手話通訳者たち、みんな、対立を避けて平和にやろうとしている。
そんなら、それでええ。
他に誰も発言できないなら、俺が発言する。

手話世界の嫌われ者にも、まだまだ、役割があるような気がする。