手話通訳者のブログ

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手話通訳現場で想定されること/開始前その2

2016-12-22 06:46:29 | 手話
3、ろう者と会う予定の聴者が遅刻する・または行けなくなる
 この場合、相手のろう者がいるのだから、やることはたくさんある。
 まず、とにかく雑談でもいいから、たくさん話す。相手の手話に慣れておく。そして、こちらの手話に慣れてもらう。
 次に、多用するであろう手話表現の確認。もし、ろう者の表現と通訳者の表現が違っていたら、極力、ろう者に合わせる。どんなに自信があっても、ろう者に向かって「あなたの手話は間違い」などと馬鹿なことを言ってはいけない。

4、同行手話通訳者とのトラブル
 これ、実は非常に深刻だ。
 俺は手話世界の嫌われ者だから、もう慣れているが、新人手話通訳者など、相手の手話通訳者との人間関係に辟易して、手話通訳そのものをやめてしまった人もたくさんいる。
 俺の場合、嫌われても構わないから、思ったことは何でも言う。ただし、それは通訳終了後。通訳が終わるまでは、良好な人間関係を維持するように努める。

5、通訳現場に入れない
 実際の経験だが、相手のろう者が勤務する会社の研修所に行った時、連絡がうまくいっていなかったらしく、入れなかった。いつも開始予定の30分前には現地入りするので、この30分をフルに使って、事なきを得た。
 こういうこともあるから、手話通訳者証(資格を証明する書類)は必ず持参する。