統一省はコメントを出し、12月29日に柳吉在統一相を首席代表とする南北当局間協議の1月開催を提案したことを挙げ「北朝鮮が対話を通じ南北関係を改善する真の意志があるなら、われわれの提案に早く応じることを望む」と求めた。
この「南北首脳会談」については、過去にも行われてきたが、実質的な成果を求めるよりも、政治的なパフォーマンスに終始してきた。
しかし、北朝鮮の金正恩第1書記が敢えて提案してきたことには、当然のことながら意図がある。
それは何か?
北朝鮮としては、「米」「支援物資」「経済援助」などが欲しくて、欲しくて、もうたまらないのだ。
只ですら世界中から経済制裁を受け、中国からも締め上げられている北朝鮮が、この寒い冬の中で急速に食料事情が悪化しているとも伝えられている。
そのような中で、金正恩第1書記の「業績」としては、経済活性化や経済自由化どころか、SLBM搭載の潜水艦の建造と就役、大規模なスキー場の建設、遊園地の建設などの「目立つ施設の建設」に終始している。
その一方で、日朝間の「拉致問題の解決交渉」では北朝鮮側の交渉責任者であった国家安全保衛部のソンイルホ大使が「約束を反故にした」として日本政府が激怒、交渉が暗礁に乗り上げている。
その一方、韓国の朴槿恵大統領は、就任以来、全く成果が出せないどころか、日米中露など各国の関係が急速に悪化、同盟国である米国との関係すら、今や風前の灯火である。
金正恩第1書記は、そのような韓国政府の窮状を見て、「足元を見る」言動を行っている、と筆者は分析する。
おそらく、政権スキャンダルに揺れる朴槿恵大統領は「金正恩第1書記の思惑通り」南北首脳会談に前向きの返答を北朝鮮側に行うであろう。
そして、昨年同様、北朝鮮に援助物資や資金を送り、北朝鮮は何の見返りも寄越さない「かすめ取られる」のがオチの、いつもの実りの無い外交を行うであろう。
北朝鮮が朴槿恵大統領を「米国オバマ大統領の慰安婦」呼ばわりしたような状況が、北朝鮮との関係でも始まろうとしている。
これは、北朝鮮の金正恩第1書記の南北首脳会談提案は、韓国が北朝鮮へのATM化、則ち韓国消滅へのカウントダウン開始を示している。
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それは、根本的な原因と時代背景、国家戦略があるのです。
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前回まで度々お伝えしましたが、弾道ミサイルの迎撃は、弾道ミサイルと比較して、遙かに高度で精密なレーダーや誘導装置などの「弾丸を弾丸で迎撃する」弾着精度や誘導方式が必要となります。そのため、製造は大変な開発と時間が必要です。
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