
津軽海峡、つまり青函地域は、長年、交通の難所であると同時に、国際海峡としても現在重要視されている地域です。
これからGW、そして初夏ですから、是非ご機会があれば、長い歴史を持つ津軽海峡フェリーの便利さをご体験できればと存じます。
4月12日、乗りものニュースがmsnにて、「青森‐函館だけじゃない 本州最北端へ向かう津軽海峡フェリーに乗ってみた レア便だけど由緒あり!」の題で次のように伝えました。
『(前略)
本州最北端・下北半島の先端に位置する青森県の大間と、北海道の函館を結ぶ大間航路。現在は津軽海峡フェリーにより運航されていますが、実は100年近い歴史を持ちます。同区間に定期航路が開設されたのは1929(昭和4)年まで遡るのです。
(中略)
太平洋戦争などもあっていったんは廃止されたものの、1951(昭和26)年に道南海運(津軽海峡フェリーの前々身)が函館~大間~佐井間の定期航路について国から認可を得ます。なお、実現まで時間を擁し、その間の1962(昭和37)年、道南海運の社長がヨーロッパを視察して、ドーバー海峡のカーフェリーをヒントに、日本初の外洋カーフェリー「大函丸」(初代)を就航させました。
当初は大間港の設備制限もあり、「大函丸」は総トン数451t、大型トラック8台または大型バス6台の航送能力を備え、旅客定員256名という能力でした。大間~函館間には1時間40分を要しました。
(中略)
その後、航路利用客は減少を始め、2010年代には存続が危ぶまれる事態となりました。青森県と大間町、津軽海峡フェリーは協議を行い、大間町が新造船を建造し、運航は津軽海峡フェリーが担う、赤字が出た場合でも大間町が補助し、青森県が新造船の建造費の一部や大間港の改修費用を負担するということで合意し現在に至ります。
(中略)
2025年3月の土曜日、筆者(安藤昌季:乗りものライター)は函館港フェリーターミナルを訪れました。五稜郭駅から向かおうとしたのですが、駅と五稜郭バス停はかなり離れており、徒歩乗船する場合はJR函館駅から出ているシャトルバスに乗る方がよさそうです。
午前9時30分発の大間行き「大函丸」に徒歩乗船するのは30人ほどでした。この日は1番のりばに「大函丸」が到着し、船尾が開くとクルマが吐き出されていきました。徒歩客が乗船できるのは9時15分からで、筆者が船尾から乗船すると、先に乗りこんだクルマ利用の乗客がすでに寛いでいました。
(中略)
小さい船体ながら速度は18ノットを出しますが、揺れは小さくエンジン音も静かです。大間港フェリーターミナルには定刻の11時に着きました。
大間ではマグロや海鮮料理のほか、本州最北端であることもPRされていました。路線バスに乗り継げばJR大湊線の下北駅を目指すこともできます。今や最盛期の7分の1以下となってしまった「大函丸」の運航便数ですが、津軽海峡を渡るルートのひとつとして、100年の歴史も見えてきました。』
一度、津軽海峡フェリーを往復する機会を逃した筆者としては、是非、今回ご紹介したルートや、それ以外、つまり青森~函館間、青森~室蘭間のどれかに乗ってみたいですね。
特に、青森~室蘭間は時間的に輸送時の休息にも便利だ、と評判です。
長い歴史を持つ津軽海峡フェリーの便利さを是非!!

津軽海峡フェリーHPに記載されている紹介動画の案内画像
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