・旅行4日目
・越前加賀国定公園 東尋坊12枚+7枚
・「九谷焼工房」を見た後「東尋坊」に行く。音に聞く自殺の名所。断崖絶壁の目もくらむような場所を想像してしていたが。……
・東尋坊は外海とばかり思っていたが、内浦湾で岬と岬をつなぐ赤い橋がかかっている。海も鏡のように平らである。
・・ゆく春の空重たかり東尋坊
・巨岩に「名勝 東尋坊」と彫られたものが据えられてある。
・「柱状節理」はここ東尋坊や兵庫県の玄武洞が有名なそうだが、北海道にも層雲峡のような山をなしているところもあるが。
・・春の旅柱状節理の巌立つ
・昭和10年(1935)に、「天然記念物及び名勝東尋坊」に指定されたことも初めて知った。
・・魂数多流離ふ海や春颪(たま あまた さすらふ うみや はるおろし)
・東尋坊という性質(たち)の悪い坊主がいて、みんなに嫌われていたそうな。ある時、ほかの坊主たちが、この海岸で酒盛りを始めた。そして、東尋坊が酔ったのを見届け、この断崖の上から海に投げ入れたそうな。投げ入れた直後、海は大時化となり、三日三晩荒れ狂い、その後も漁師は漁にでられなかった。そこで、ほかの坊主を始め漁師が祠を作り祀ったところ、時化はおさまり、このあたりを、「東尋坊」と呼ぶようになったそうな。
・・東尋坊祀る祠や木々芽吹く
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・この入江を「大池」と呼ぶそうである。いましもこの大池から出てゆく観光船がある。「すさる」とは後に下がることである。
・・大池をすさる遊船春の波
・このあたりになると柱状節理の筋目がはっきりと知られる。
・柱状節理と安山岩の説明板
・この一番大きな箇所を「屏風岩」というそうである。屏風のようにそそり立っているからだろう。
・・吹き上る春北風の屏風岩
・・越前の晩春の海凪いでをり
一部:12枚添付
二部:7枚添付
・この日本海は北海道の最北の利尻・礼文島まで続いているのだと思う。日本海にしては珍しく凪いでいる。
・・巌上の小さき池に春日射し
高浜虚子・愛子・伊藤柏翠の句碑
・それぞれの俳句は次の通り
・野菊むら東尋坊に咲きなだれ:虚子
・日本海秋潮となる頃淋し:愛子
・雪国の深き庇 寝待月:柏翠
・句碑の裏側
・屹立の巌より深む春の海
・三好達治の詩碑
・春の岬
旅はおわりの鴎鳥うきうき遠くなりにけるかも (現代仮名遣いに改めた)
・・日本海暗く寂しく遅き春
『越前の晩春の海凪いでをり』
わたしの背景は、東尋坊にまで来れました。
ありがとうございます。
波の穏やかな時は、遊覧船の運航もあり、海の上から眺める景色もいいものでしょうね~
俳句のように多くの越前海岸に彷徨える御霊の落ち着く場所もこの「東尋坊」の小さな祠なのでしょうか・・
有難うございました。
もっと、凄いのかと思いましたら、ぜんぜん迫力がないのでがっかりしました。
このぐらいの断崖ならどこにでもありそうに思いました。
薫子さん、ありがとうございました。
確かに海から見上げたら迫力があるでしょうね。
かぐやさん、ありがとうございました。
大学の時、友達二人と行きました。
今でいう卒業旅行です。
彼等とも今は音信不通です。
「 吹き上る春北風の屏風岩」
友との旅行は、冬でした。
そんなことを思い出しました。
高校時代、大学時代で懐かしく思い出されるのに、
音信不通の人はいるものですね。
それでも、おもいでとしてのこって居るのですものね。
弘務さん、コメントありがとうございました。