上野公園に遊びに行った。
ヘヴンアーティストを観に行った。
数ある種類のパフォーマンスの中でもヨーヨーでライセンスを受けているパフォーマーが3人いた。
ヨーヨーが大道芸として認知されつつあることが、自分はヘボプレイヤーながら嬉しく思う。
彼らの演技は、大会等で難易度の高い技を連発するような内容ではなく、大道芸として魅せることがよく考えられた構成になっていてさすがと思った。
パフォーマンスの総合的な印象は、「技術」と「演出」の直交する少なくとも2つの軸から成る。(はい今テキトーなこと言ったよ)
「技術」が技の難易度、美しさ、成功率、安定性、など純粋にテクニカルな部分だとすれば、「演出」はトーク、内容の明解さ、連続技の構成、間、意外性、メリハリ、など客とのコミュニケーションを考慮するもの。
特に、技術の難易度と客の評価とが必ずしも(というかほぼ)相関しないのが落とし穴。
ゆえに演出を無視した技術だけのパフォーマンスは一般向けの大道芸として成立しない。一方で、コメディなどではその大部分を演出のみで成立させているわけで(こういうイイカゲンなこと書くとたぶん怒られる)、つまり同じ技術でもっても演出次第でその評価は劇的に変わり得る。
技術は練習で身に着けられるけど、演出の領域に関してはどうしたらいいのだろうか。
他人の演技をそのままコピーしたとしても、もしくは演出のノウハウを勉強したとしても、結局はその人のキャラにないことをしようとしている限りイタいパフォーマンスになる可能性が高い。
世界大会などで数々のタイトルを取っているあの人も、上野公園では「大道芸向けにアレンジして…」と言っていたので、結局はその場や客が求めていることをしっかり見極めるのが大事ということだろうか。
そういえば、今各社が必死にその技術をアピールしている3Dテレビは将来あんまり普及しないんじゃないかと思う。本質的に3D映像が客に必要とされているとは思えない。少なくとも自分は欲しいと思わない。
なんて勝手なことを考えながら、一流アーティスト達の素晴らしいパフォーマンスを観てホレボレしていた秋の午後。
そのあとは科学博物館で遊んできた。
あそこの地下三階が好きだ。
霧箱とか一日中見てても飽きない。