改め Objective Technician

はぐれ技術者のやりたい放題

修論本審査後の雑感

2010-08-03 23:08:20 | 勉強




名古屋での七大戦から帰ってきて次の日.

昨日,修論本審査だった.


これでもう修士課程はおわり.学生としての発表や試験の類も全部おしまい.


でもまだ雑誌に投稿する論文を書く仕事が残っている.




最近,自分にとって修士研究とは何だったのかとよく考えてしまう.


学部卒で就職したほうが良かったんじゃないかともよく思う.



修士の二年間でやってきたいろんなことに達成感や誇りを持ってないわけじゃないけど,なんだか学部までのそれと比べると中身が薄かったような印象がある.



原因は,陸上やらバイトやら趣味やらを犠牲にして研究一つに集中する環境に身を置いてしまったこと.これが決定的にいけなかった.


研究がうまく進んでいても,でもそれしかない,というのは,自分にとって非常によろしくない,ストレスフルな状態であることがよく分かった.


もう一つ,修士論文には自分でもとても面白いと思う研究成果をまとめることができたけど,でもそれでほぼ満足してしまってその分野への興味が失せてしまうような自分は研究者に向いていないこともよく分かった.


万が一このままドクターに進学したら僕は廃人になる自信がある.



様々な分野にアンテナを張ってマルチタスクで勉強してないといけない,という危機感が生き残っているうちに修了ができて良かった.
とは思うものの,学部のころの自分はバリバリの研究者を目指すつもりでいたわけで,ここに書いたことは修士をやって初めて自覚できたことなわけで,とは言いつつ修士の間に自分の中で価値の高い仕事や体験もそれなりにあったので,この2年間が全部無駄だったわけではない.


幸いにも社会人まであと半年以上の猶予があるから,これからまた濃いぃ日常を取り戻すべく,バイトしつつ陸上もやりつつハンダごても握りつつ,10月のネスペ試験に向けて図書館に引き篭もる.あと73日.






資格試験受けたあとは,来年4月に就職する直前まで,5ヶ月ほど東南アジアの某国に逃亡する予定.