デジブック 『登山と遭難について』
日時 平成28年11月12日(土)
会場 杉並区高井戸地域区民センター
講師 大蔵喜福(おおくらよしとみ)氏
アラスカ大学マッキンリーリサーチ主任/日本山岳ガイド協会/
日本ネパール日本ネパール協会理事/NPO山の自然学クラブ理事長
内容 山岳遭難発生状況と形態別遭難者と中高年(高齢者)について
次の項目について解り易く説明があった。
1) ここ10年館の山岳遭難発生状況
2) 形態別遭難者と中高年
3) 過去の遭難の形と現在
4) 夏と冬では遭難はどうかわるか?
5) 身近にある相談
6) 安全に登山するには・・・・・
[概容]高齢者は脚の筋肉が衰えているので足が上がっていると思っていても引きずっているのでつまずいたり転倒することが多くなる。視力、注意力も衰えるので夜は歩かない。地図で自分の位置を確かめることが重要であり、 アナログの地図及び時計を持参することも大切である。自分で弁当を持つことも必要である。500mを7分、1k15分の速さでゆっくりと歩くのが望ましい。日本の山々の降雪は世界一であり、高尾山の登山人口は260万人で世界一である。特別天然記念物の雷鳥と高山植物も世界にまれであり、他にはピレネーしかない。15分の休憩を取り、後半に入る。遭難の多い時期は冬から夏jへ変化する時期の5月と夏から冬へと変化する10月が多い。形態別では道迷いが 41.8%,それに滑落、転倒を加えると全遭難の75%となる。遭難で陥りやすい低体温症について、体温が1度下がり35.5度となると頭脳の判断力が衰える。これを防ぐには歩くことである。ゆっくりと休まず歩く、また食べて、飲むことである。もっとも気を付けなければならないのは女性の一人旅である。休みすぎて低体温症となることがある。冬山は避けるのが良い。24時間で低体温症になる。
運動の目安 心拍数=220-年齢×0.75 心拍数100~120 の 運動量は 350kcal 4~5H続ければ1500kcal消費する 食事の量は7割ほどにする。脳には葡萄糖が、体には炭水化物が必要なので炭水化物を取る。水分は体重の2%は必要であり補給する。歩く速度は50m/分 300m/時
登山計画 情報の収集を行い地図で確認する。高度差300m/h。登山届は自分でする。落雪は13~15時、下がもやっているときに多い。必需品は ヘッドランプ 雨具 リバークシート 地図と磁石 これらをカバンに入れておく
質疑応答 ・熊対策は? 鈴
・道に迷ったとき? テープを樹木などに付けつつ下る。
・下りで木の根が出ている場合は? 杖を前について下る。
横を向かず小股で歩く。
・捜査費用 民間ヘリ 1H 50~100万
・ガイド料金(自治体による税金) 数人で頼む。 以上