デジブック 『心臓病の症状と治療』
日時 平成28年6月12日(土)13時30分~16時
会場 杉並区高井戸地域区民センター多目的室
講師 杉村洋一先生 河北総合病院副院長 心臓・血管センター長
内容 心臓の役割ー心臓は頭の先から足の先まで栄養を送っているーそして、1日中休まずに働いているという前提を説明され以下の
本題をプロジェクターを用い画像を豊富に使用され解り易く解説された。
*心臓病の3つの症状
①胸が痛い、締め付けられる・・・狭心症、心筋梗塞
②息が苦しい、息が切れる・・・・・心不全
③動悸がする、脈が飛ぶ・・・・・・不整脈
*代表的な狭心症の症状
①労作時に起こる・・・急いで歩いた時、階段や坂道を登った時、重いものを持ったときなど
②前胸部の真ん中が痛む・・・しめつけられる感じ、重苦しい感じがする
③数分でおさまる
*狭心症には2つあります。
①安定性狭心症・・・だいたいある程度の労作をすると発作が起こることが決まっている
②不安定狭心症・・・今までよりも軽い労作で発作が起きる、発作の頻度が増えた、時間が長くなった、
なかなかおさまらない
*代表的な心筋梗塞の症状
1)突然、前胸部に強い胸痛が起こります、冷や汗が出るkとも多いです
2)いくら待っても、痛みはおさまらないことが多いです
3)すぐ病院で治療を受けないと、死亡率30%と言われています
*狭心症、心筋梗塞になりやすい体質
1)高血圧 2)糖尿病 3)高脂血症 4)喫煙 5)肥満 6)高尿酸血症 7)遺伝
*狭心症の診断
・自覚症状 ・心電図、運動負荷心電図・24時間心電図・心エコー(超音波)検査
★冠動脈CT検査★心臓カテーテル検査
*心臓カテーテル検査
カテーテルと呼ばれる細い管を足あるいは腕の血管(動脈)から挿入し冠動脈や心臓の働きを調べる検査
局所麻酔で行う 検査時間20~30分 2ー3日入院します
*よくある心不全の症状の例
◎ちょっと急ぐと息が切れる
◎同年代の他の人と同じペースで歩けない
◎夜息苦しくて目が覚める仰向けに寝ていると苦しいむしろ座ると楽になる
*1)胸が痛い!(狭心症、心筋梗塞)
心臓に栄養を送る血管(冠動脈)が狭くなるー心臓の栄養が足りなくなるー胸が痛くなる(虚血性心疾患)
---急いで病院に相談しましょう。必要ならカテーテルで治しましょう。
2)息が苦しい!(心不全)
心臓の動きが悪くなるー胸に水が溜まるー息が苦しくなる
ー手足に水が溜まるー手足がむくむ
---まず簡単な検査を受けましょう。
レントゲン写真 心電図 エコー検査
---心臓をいたわることが大事です。
特に、体重、塩分に注意
3)動悸がする!(不整脈)
ドキドキする、脈が抜けるなど
---まず簡単な検査を受けましょう。
エコー検査 24時間心電図
---怖くない不整脈が多いです。心房細胞では脳梗塞に注意!
以上