杉の樹大学同窓会(杉同)

杉の樹大学同窓会では杉並区高井戸地域区民センターにて時宜を得たテーマの講演会等を開催し高齢者の方々にご参加戴いています。

戦国時代の郷土史 杉並の移り変わり

2018年06月09日 | Weblog

 

日時 平成30年6月9日(土)13:30~16:00

会場 杉並区高井戸地域区民センター 多目的室

講師 新村 康敏氏 杉並郷土史会 

内容 

◎室町時代の東国

足利将軍の連技による「鎌倉幕府」体制がつくられる。鎌倉府は関東8ヶ国に伊豆・甲斐を加えた10ヶ国を統括しその長官は鎌倉公方とよばれ足利尊氏と上杉禅秀とが戦った時品川左京の家臣良影というものがこの地に土着し京都の北野神社の分霊を祀ったことにはじまると伝えられている。

     関東公方 (4代)足利持氏ー成氏ー政氏ー高基ー晴氏ー義氏

     山内上杉氏 上杉憲実ー憲忠ー房顕ー顕定ー(3代略)ー憲政ー政虎

              扇谷上杉氏 上杉定正ー朝良ー朝興ー朝定

      小田原北条氏 早雲ー氏康ー氏政ー氏直

◎杉並にある戦国時代の伝承と資料

田端神社

創建は応永年間(1394~1427)といわれ社伝によれば足利持氏と上杉禅秀が戦った時、品川左京の家臣良影という者がこの地に土着し京都の北野神社の分霊を祀ったことにはじまると伝えられている。

荻窪白山神社

社伝では文明年間(1469~1486)に、関東管領上杉顕定の臣中田加賀守が荻久保に住む。管領落居の後この地に百姓となり五社権現社を奉祀した。

堀之内熊野神社

北条氏綱が関東管領上杉氏を攻略した際、社伝を改修(社伝)。

和泉熊野神社

北条氏綱が関東管領上杉氏を攻略した際、社伝を改修(社伝)。

◎解説と参考

上記戦国時代の東国における関東の統治勢力の分布と杉並にある資料に基づいて解説がありその中で以下の参考項目について詳細な解説がなされた。

①足利持氏(公方1409~1439)・・・・5代将軍義量(よしかず)の早世。義持の死後、上洛して将軍職を望むが将軍職は義教(よしのり)へ。

②関東管領上杉憲実・・・・越後上杉氏の出。足利学校を興した。

③北条と上杉の抗争・・・・氏康(尊氏より3代目)は古河公方・扇谷上杉氏・山内上杉氏を破り関東をほぼ手中にする。

④当時の戦いの様相・・・・甲陽軍艦、妙法寺記、北条5代記等に基づいて解説された。

                                                                  以 上

    

                                            

 

         

      

 

 


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