日時 2016年9月10日(土)13時30分~16時30分
会場 杉並区高井戸地域区民センター 多目的室
講師 原山金三氏 元東京消防庁麻布消防署長
内容 我が家の防災・減災対策をクイズで採点しその防災力
(対策準備の完成度)を診断し、消防の歴史、「東京防災」
(東京都全戸配布)の解説、防災・減災対策に言及された。
(1)災害の定義と種別
1)定義
「個人や社会の対応能力を超えた不可抗力的な出来事---]
2)自然災害:地震、台風、津波、落雷など
人為的災害:火災、爆発、車、列車、船舶、航空機、
放射線物質など
3)身近な災害 噴火:マグマ噴火、マグマ水蒸気爆発など
(2)対策の実践
1)災害防止対策
①災害予防対策 ②災害応急対策 ③災害復旧対策
2)教育と訓練
①学校教育 中学生向け教科書全般 &
「東京防災}小中学生版
②社会人教育
・町会等地域における防災訓練
・職場における教育訓練(防火管理と消防計画)
3)建物の補強、非常用品の準備、防災資機材の整備
①当面の飲食等生活用品と非常持出品の確保
②消防用器具の設置(住宅用火災報知器、消火器具、
避難器具)
●応急救護法の習得等
・ドリンカーの救命曲線
・AED(体外式除細動器)設置場所の確認等
(杉並収集車の例)
・熱中症対策の実践
・救急受信ガイドの活用
●災害心理と行動特性
①パニック=突発パニック、情報パニック、状況パニック
②惨事ストレス対策 ・救助者(消防隊員等)の心の傷
<職業としての誇りと責任感>
(3)震災
1)首都直下型地震による被害想定(条件:M7.3 冬の夕方
風速15m/sec)
2)地震時の初期対応
①「警戒宣言発令」の流れ
②「緊急地震速報」を有効活用
③「シエイクアウト訓練」ⅰDOROP ⅱCOVER ⅲHOLD ON
④「震度」と「マグニチュウード」
震度階 0,1,2,3,4,5弱、5強、6弱、6強、7(9階級)
マグニチュード(M)1~8(小数点も)
(M1のエネルギー差は32倍)
3)家庭における地震対策
(4)阪神淡路大震災、東日本大震災(3.11)、最近の地震災害
7.杉並区の防災対策
(1)基本的な考え方 自助・共助・公助
(2)自助・共助の取組
(3)公助の取組
(4)3つの減災への取組
1)耐震化促進事業
2)不燃化推進事業
3)狭隘道路拡幅整備事業
(5)その他
1)避難路と震災救援所「防災倉庫」の確認
2)防災マップ
3)都市型水害の現状
4)災害備蓄倉庫「備蓄品」・格納庫
●天災は、忘れた頃に(やって)くる≪寺田寅彦≫
以上