こんな本よみましたよ

読んだ本の個人的感想を垂れ流し、勝手に★をつけます。

【小説】「蹴りたい背中」/綿矢りささま

2014年01月08日 | 小説
「84年生まれってスターおらんよね」
「え!じゃあうちらが台頭するチャンスやん!」

小学校の同級生とのある日の会話。

たしかに、84年うまれにはスポーツ界、芸能界をみわたすとスターが少ない。
野球界でいえば、松坂は80年生まれで「ちょっと上」、まーくんは88年生まれで「ちょっと下」。
芸能界でいえば、綾瀬はるかは「1つ下、おしい!(学年でいえば一緒だね)」、柴咲コウは81年で「ちょっと上」。

と、わたしたちに台頭するチャンスがあるかどうかは別にしても、
たしかに不作っぽい。

しかし、イマシター!綿矢りささまです。
17才で文藝賞を受賞しデビュー、19才で芥川賞受賞。
華麗です(容姿も)。

どうせうじうじした女子高生の話でしょ、、、と思って読み始めました。
たしかに主人公の女子高生はうじうじしているところがありますし、
彼女が仲良くなる「にな川」もオタク?っぽいです。

しかし、すばらしい!天才だ!と、恐れ多くも思いました。

感情を表現することばはどれもはじめてみるもので、
自分の文章に取り入れたら即ぱくったことがばれそうなものばかりなのに、
その感覚自体は「知ってる!」と思わされます。
おそらく「初恋」と読んでよさそうなものが描かれているのに、
よくある初恋物語とは全然違う。

ということで、他の作品もぜひとも読んでみたくなりました。


【小説】「野ブタ。をプロデュース」/白岩玄さま

2014年01月07日 | 小説
テレビにタレントさんが出るとき、名前のテロップが出ますね。
たとえば、「小泉今日子」とか。
「小泉今日子さま」とか「小泉今日子さん」となっているのはみかけませんね。
これはきっと、「小泉今日子(でございます)」ということなのでしょう。

しかし、わたしのブログで、「白岩玄(でございます)」とするのは大変失礼なので、
「白岩玄さま」という表記にしてみました。
母のブログでもちゃんと「ヨン様」と丁寧に表記されていますし。。。
と、確認のためブログを見てみたら、「王子」だった!!

さて、「野ブタ。をプロデュース」。

イケてる高校生の「俺」がプロデューサーとなって、デブできもい信太を「モーニング娘。」のようなクラスのアイドル「野ブタ。」にしちゃおう!
というお話で、さくさく読め、笑えるところもあるのですが、
結末は案外ブラック。。。!

ドラマの書籍化かと思っていたら、本が先だったとはしらなかった!
わたしは見ていなかったのですが、どうやらドラマとはけっこう違うストーリーのようです。


【小説】「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」/万城目学

2014年01月06日 | 小説
あけましておめでとうございます。
久しぶりに自分のブログを開けたところ、
テンプレートがかぼちゃ!(ハロウィン仕様)で驚きました。
なんたる季節外れ!

わたしが放置プレイしていた間もちょくちょくチェックしてくださっていた方々、
どうもありがとうございます。

さて、年始に、何か明るい決意に満ちた作品を!
ということで、「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」。

「鴨川ホルモー」「プリンセス・トヨトミ」と
奇想天外なストーリーで有名な万城目学さまの作品ですが、ちょっと毛色が違います。
小学1年生のかのこちゃんとその気高き飼い猫マドレーヌ夫人たちをとりまく、
マジカルな日常が描かれていて、
万城目さま作品いくつか読みましたが、だんとつでこれが好きです。



↓万城目さまの「偉大なる、しゅららぼん」の映画も3/8公開です。
http://shurara-bon.com/
(うちの者が少しかかわっているのでさりげなく宣伝)

余談、というか全然関係のない話なのですが、
初詣でおみくじをひきましたところ、小吉だったのですが、
「他の人の助けを得て吉」が出ました。
わたし、これよく引き当てます。
そして新年早々、
翻訳の締め切りがどう考えても1週間くらい時間が足りなくてやばすー!
とテンパっていたら
なんと勝手に2週間ほど期限が延長されたのです。
おそるべしおみくじ的中!

ということで、基本的には他力に頼っていこうと思いますので、
今年もどうぞよろしくお願い致します。

【小説】「わたしが・棄てた・女」/遠藤周作

2013年09月11日 | 小説

ストーリーとしては「嫌われ松子の一生」にちょっと似ていると思います。

文通欄で出会った大学生に処女をささげたものの、捨てられ、
体関係のしごとをてんてんとしたあげく、ハンセン病に。。。?
すぐに人に共感し、同情し、自己を犠牲にしてでも助けようとするこの田舎娘はさてどうなる。

というようなストーリーで、「大学生」側の話と「田舎娘」側の話がでてきます。

これまた読みやすく、面白い!
先にすすみたくて、日曜の夜にもかかわらず夜更かししてしまうほどです。


【小説】「乙女の港」/川端康成 (イラスト:中原淳一)

2013年09月05日 | 小説

↓あまぞんさまより

舞台は昭和初期、横浜のミッションスクール。新入生の三千子に、ふたりの上級生から手紙が届く。品よく儚げな洋子と、負けず嫌いで勝気な克子。ふたりの間で揺れ動く三千子だが―昭和12年、伝説の雑誌「少女の友」に連載された本作は一大ブームを巻き起こした。少女時代特有の愛と夢、憧れとときめきに満ち満ちた、永遠の名作。雑誌初出時の中原淳一の挿絵を全点収録。

待望の文庫化!らしいです。



「~てよ」など、言ってみたくなりましてよ。