昨日のミヤネヤでオセロの中島知子さんの件で、飯星景子さんがコメントされていた。
http://www.asahi.com/showbiz/nikkan/NIK201202230126.html
生き生きと答える彼女の姿に、時の流れを感じた。自らを振り返りながら貴重なコメントであった。
彼女は統一教会脱会者の一人である。父親である作家の父親飯干晃一氏に説得された当時のことについて語ってくれた。
カルトに入信されたお子さんの説得を準備されているご家族の方に、彼女のコメントを伝えたいと思い書きとどめる。失礼かとは思ったが、青字で私のコメンを挿入した。
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ぶれない自分が欲しかった
・・・・そこにつけ込んだのが統一教会
統一教会に入って、善悪をはっきり認識できる真理を知ったと思った
・・・自己決定したと思わせる
毎日お風呂に赤いインクを知らないうちに、すこしづつ入れていかれると最初は気づかないが、でも気づいたときには、お風呂は真っ赤に染まっていた
・・・・これこそが、洗脳とは違うマインドコントロールの手法である
父からの説得は、嫌だった、全く頭に入らなかった。でもこんなに私のために疲れ切り弱々しい父親の姿をみたとき、本当に自分を愛してくれる人は父親だとわかった
・・・・・・・・・家族の必死さが伝わった時、私の娘も帰ってきた
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彼女のコメントは断片的ではあり、彼女もそのことは自覚されていた。私の挿入コメントも理論的ではない。
どちらも専門家ではない。彼女は父親から説得された体験者であり、私は娘を説得した体験者だからそうならざるを得ない。
私は統一教会との関わりの中で、家族では説得できないという言葉を、いろいろな方から聞いてきた。ただこの言葉を言われる方を非難するわけではないが、恐らくその方の体験で、牧師の説得で脱会したことに対してあまりにも牧師を過大評価するものがあったから、ご自分の苦悩を忘れ、その言葉が出たのではないだろうか。
この言葉は、大きな真理を見過ごしていると感じている。
脱会を目的とするならば、家族の言葉は子供の頭には入らない。増してや拉致監禁キャンペーンを信者に刷り込ませている統一教会である。
今ほど拉致監禁のキャンペーンがされていない時期とはいえ、飯星景子さんの場合は父親、山崎浩子さんの場合はお姉さんの愛情に気づくことから、心の解放が始まっている。
どうやって、親の愛情、家族の絆をカルトの呪縛にはまり込んだ子供に伝えるか、そこにこそカウンセラーの大きな役割があると思っている。
ただ脱会宣言だけでは、心を支配した善悪2極思考、不吉なことが起こるのではと言う呪縛の世界、他人に心をゆるさないといったもろもろの心の偏りが是正されるわけではない。
飯星景子さんのように 家族の愛情に気づく中で、専門家によるカウンセリングを受けることができるならば、回復の度合いは人様々ではあるが、社会復帰は飯星景子さん、山崎浩子さんのその後を見るならば、概ねできるのではないかと感じている。
カルトカウンセラーの役割は、家族へのカウンセリングと信者へのカウンセリングが併用されて初めて機能すると、私の一体験から感じている。
そのことは、最近出されている本の中で、統一教会問題に長くかかわっておられる諸先生が書いておられる。具体的なことは書かれていないが、100の家族があれば100否それ以上の絆があるということを私は理解した。
私どもの救出方法は、マニュアル化できない。
だから、誤解を恐れて、自分の体験記は書いていない。
救出を準備される御家族がこのブログを見られても、何も書いてない。
私が言えるのは、生意気な言い方かもしれないが、家族の苦しみの中にこそ、真理があるということ。
私には飯干景子の父親ほどの統一教会に宣戦布告するほどのバイタリティーはない。
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参照
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人気ロックバンド・X JAPANのボーカルToshl(48)が、2014年8月22日放送のTBS系バラエティー『中居正広のキンスマスペシャル』(後7:56)に出演。12年にわたる苦悩の日々や恐怖体験など洗脳騒動を赤裸々に語った。その番組で飯星景子が自らの体験と振り返りながら貴重なコメントをしている。
北風と太陽 2014/08/23
信教の自由と云う言葉がありますが、カルトには抜け出す自由がないのです・・キンスマ・飯星景子