〈http://www.naoshima.com/magazine/〉から。
鳩山由紀夫首相、オバマ米大統領らが出席したシンガポールのAPEC(アジア太平洋経済協力会議)が終わりました。
来年はいよいよ日本が議長国です。直嶋正行経産相は、2010年11月に横浜市みなとみらい(MM)21地区の「パシフィコ横浜」で開かれる来年の会議のテーマを
「チェンジ・アンド・アクション」と発表しました。
突然ですが、ここで英文法講座。
英語の「A and B」は日本語では「AとB」と翻訳されますが、少しニュアンスが違います。英語の場合は、「Aそして、その後にB」という意味合いになります。A→Bの間には時間の経過があります。
ですから、「チェンジ and アクション」は、「チェンジ、さあ、そしてアクションだ」という意味合いになります。日本もアメリカもみんな変化した、さあ、いよいよ行動だ!
2010年は日本外交にとって節目の年です。日本と朝鮮(現在の韓国と北朝鮮)における“条約”の締結100年ですし、日米同盟も50年です。日本は、議長国を2011年のアメリカにバトンタッチしますが、2011年のAPECはハワイで開かれるようです。日米のバトンリレーで、アジア太平洋の時代が幕を開ける。世界の歴史では初めてのことになりますが、いよいよ、アジア太平洋の時代の幕を開ける。そのきっかけになればいいなあ。期待したいところです。
思えば、私の人生の節目には何度か「パシフィコ横浜」がありました。1994年、大学3年生。胸高鳴せて、二大政党の幕開けを信じた「新進党結党大会」。僕は3階席の右側最前列で見ました。
1998年新聞記者2年生。日経発祥の地である横浜に赴任してから「パシフィコ横浜」と支局、市役所、県庁を行き来し、みなとみらい21の近況を報じました。日経新聞の2000年前後ののMMに関する記事は9割以上、私が執筆しています。当時既に少なかった「景気の良い記事」ということで、これでもかというばかりに日経に「MM21」という見出しを躍らせました。
第22回参院選に勝って、鳩山首相、岡田外相、直嶋経産相らが米中露をはじめとする世界各国の大統領を迎えてくれれば、わが人生において3度目の「パシフィコ横浜」の登場です。
未来をしっかり見すえて、新しい1週間を、新しい1日を始めましょう。
APEC閣僚会議 日本、来年のテーマ発表 | 日テレNEWS24
シンガポールで開かれていたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)閣僚会議は12日、新しい成長戦略を策定することなどを盛り込んだ共同声明を採択し、閉幕した。来年の議長国である日本は、直嶋経済産業相が来年のテーマを発表した。
2日にわたって行われた会議では、金融危機後の新しい経済の成長戦略を主なテーマとして話し合われた。採択された共同声明では、「持続可能な成長」として、温暖化を防ぎながら経済を成長させるために、省エネ家電などの環境に配慮した製品の貿易を進める計画を承認。各国の事務局に来年の会議で進展の度合いを報告するよう指示している。
来年の議長国である日本は、直嶋経済産業相が来年のテーマを「チェンジ・アンド・アクション」と発表した。日本にとっては、来年の会議でどこまで具体策に踏み込めるかが焦点になる。
14日からはAPEC首脳会議が開かれる。次の議長国の首脳として鳩山首相がどこまで会議をリードできるのかも注目される。