【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

直さん、「チェンジ・アンド・アクション」発表 太平洋国家は行動へ! 来年は横浜

2009年11月16日 05時00分00秒 | 第173臨時会(2009年10~12月)政治主導
[写真]直嶋経産相、なおしま正行メールマガジン
http://www.naoshima.com/magazine/〉から。

 鳩山由紀夫首相、オバマ米大統領らが出席したシンガポールのAPEC(アジア太平洋経済協力会議)が終わりました。

 来年はいよいよ日本が議長国です。直嶋正行経産相は、2010年11月に横浜市みなとみらい(MM)21地区の「パシフィコ横浜」で開かれる来年の会議のテーマを

 「チェンジ・アンド・アクション」と発表しました。

 突然ですが、ここで英文法講座。

 英語の「A and B」は日本語では「AとB」と翻訳されますが、少しニュアンスが違います。英語の場合は、「Aそして、その後にB」という意味合いになります。A→Bの間には時間の経過があります。

 ですから、「チェンジ and アクション」は、「チェンジ、さあ、そしてアクションだ」という意味合いになります。日本もアメリカもみんな変化した、さあ、いよいよ行動だ!

 2010年は日本外交にとって節目の年です。日本と朝鮮(現在の韓国と北朝鮮)における“条約”の締結100年ですし、日米同盟も50年です。日本は、議長国を2011年のアメリカにバトンタッチしますが、2011年のAPECはハワイで開かれるようです。日米のバトンリレーで、アジア太平洋の時代が幕を開ける。世界の歴史では初めてのことになりますが、いよいよ、アジア太平洋の時代の幕を開ける。そのきっかけになればいいなあ。期待したいところです。

 思えば、私の人生の節目には何度か「パシフィコ横浜」がありました。1994年、大学3年生。胸高鳴せて、二大政党の幕開けを信じた「新進党結党大会」。僕は3階席の右側最前列で見ました。

 1998年新聞記者2年生。日経発祥の地である横浜に赴任してから「パシフィコ横浜」と支局、市役所、県庁を行き来し、みなとみらい21の近況を報じました。日経新聞の2000年前後ののMMに関する記事は9割以上、私が執筆しています。当時既に少なかった「景気の良い記事」ということで、これでもかというばかりに日経に「MM21」という見出しを躍らせました。

 第22回参院選に勝って、鳩山首相、岡田外相、直嶋経産相らが米中露をはじめとする世界各国の大統領を迎えてくれれば、わが人生において3度目の「パシフィコ横浜」の登場です。

 未来をしっかり見すえて、新しい1週間を、新しい1日を始めましょう。

APEC閣僚会議 日本、来年のテーマ発表 | 日テレNEWS24

 シンガポールで開かれていたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)閣僚会議は12日、新しい成長戦略を策定することなどを盛り込んだ共同声明を採択し、閉幕した。来年の議長国である日本は、直嶋経済産業相が来年のテーマを発表した。

 2日にわたって行われた会議では、金融危機後の新しい経済の成長戦略を主なテーマとして話し合われた。採択された共同声明では、「持続可能な成長」として、温暖化を防ぎながら経済を成長させるために、省エネ家電などの環境に配慮した製品の貿易を進める計画を承認。各国の事務局に来年の会議で進展の度合いを報告するよう指示している。

 来年の議長国である日本は、直嶋経済産業相が来年のテーマを「チェンジ・アンド・アクション」と発表した。日本にとっては、来年の会議でどこまで具体策に踏み込めるかが焦点になる。

 14日からはAPEC首脳会議が開かれる。次の議長国の首脳として鳩山首相がどこまで会議をリードできるのかも注目される。


講演ありがとうございました。

2009年11月12日 01時26分43秒 | その他
講演は主催者の滝沢区議、スタッフ、出席者の皆さんのおかげでとてもうまく行きました。ありがとうございました。直前のお知らせにもかかわらずブログ読者にもおいでいただきました。皆さんとお話しするなかで難航ぎみの鳩山政権、新しい日本政治の道行きについて頭を整理できました。このところ迷いがあったのですが、ディスクロージャーが日本を救うという考えに確信が持てました。

直前のお知らせですが・・・今夜の勉強会

2009年11月11日 17時01分11秒 | 第173臨時会(2009年10~12月)政治主導
 大変直前のお知らせで申し訳ありませんが、今夜、民主党江戸川区議会議員の滝沢泰子さんの「ゾロ目の会」で講師を務めさせていただきます。365日ぶりの登場となりますので、「天気晴朗なれども波高し」民主党と鳩山政権の今後について、お話しする、というよりも話し合わせて頂きたいと思います。

 滝沢さんが後援者に送った案内文です。

  肌寒さを感じる季節になってまいりましたが、お健やかに
おすごしでしょうか?
> 11月は、民主党ウオッチャーである政治ジャーナリストの宮
崎信行氏をお招きし、
> 政権交代の軌跡と展望について、お話をうかがい、一緒に考
える勉強会を開きます。
> どなたでも、どうぞご参加ください。
>
> 『政権交代、その変化の本質と展望』
>
> ●日時 : 11月11日(水)19時 ~ 20時45分 
> ●場所 :
> タワーホール船堀 303会議室(アクセス情報は末尾に記載

> ●講師 : 宮崎信行氏(元日経新聞政治部記者)
>
> 宮崎信行氏略歴
> 1974年生まれ、東京都北区出身。
> 早大政経学部政治学科卒(山本武彦ゼミ)。
> 97年日経新聞社入社、政治部で橋本総理番記者。
> 「山一証券自主廃業」を最初に質問した。
> 98年野党クラブに移り民主党結成、参院選を取材。
> 05年退社。
> 07年に立ち上げたブログ
> 「国会傍聴記by下町の太陽」
> http://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog
> は、訪問者が連日1000人を超える。
>
> 申し込みご不要、参加費無料です。
> 当日のお問合せは滝沢やすこ携帯までどうぞ。
>
> タワーホール船堀
> 江戸川区船堀4-1-1 TEL.0356762211
> 地図
>
http://kokomail.mapfan.com/receivew.cgi?MAP=E139.52.5.3N35.40.51.6&ZM=10&CI=R

小沢幹事長、常任幹事会欠席戦術 与党初の常幹の骨抜き狙う

2009年11月09日 20時16分40秒 | 第173臨時会(2009年10~12月)政治主導
 鳩山由紀夫代表-小沢一郎幹事長体制で初めての常任幹事会が9日、国会内で開かれましたが、代表、幹事長そろって不在という異常なスタートとなりました。

 常幹は、党大会、両院議員総会に次ぐ民主党の意思決定機関とされています。例えば、今春、名古屋市長選に河村たかしさんを党本部として推薦するかしないかに関心が集まり、党本部外の路上で、中京地区のTVカメラが常幹を終えて出てきたメンバー、例えば前原誠司副代表(現・国交大臣)を取り囲むというシーンが見られました。

 党と内閣の一元化により閣法(内閣提出法案)の事前審査権はありませんが、自民党政権時代の総務会に似た重要な会合です。

 前田武志・常幹議長は前日夜に鳩山代表を総理公邸にたずねています。代表に報告と相談をしたものと見られます。

 政権交代後初の常幹に、党を預かる小沢一郎幹事長が出席しなかったのは、政府外議員である各ブロック選出の常任幹事からの小沢批判に晒されることを恐れた可能性がありますが、それよりも自分の考えが自動的に党の正式決定になるように、役員会を側近で固めると同時に常幹を形骸化するという戦術をとっているのでしょう。

 民主党の党運営は異常な光景が続いています。月曜日に開催されることになった役員会は小沢幹事長が一方的に報告し、了承を得て、30分足らずで終わっている、と報じられています。

 10月30日の両院議員総会は、古賀一成総会長(当時)が「他にご質問、ご発言はありませんか?」との常套句を言わずに、突然閉会しました。

 党の正式意思決定機関ではないものの、マスコミの取材が多い代議士会について、山岡賢次国対委員長は新人議員に「代議士会で発言すると嫌われる」との訓辞を垂れています。

 政権交代前には、北澤俊美副代表(現・防衛大臣)が代表選の有権者に当選前の総支部長を加えるよう提案したり、当時1期生だった小川淳也・四国ブロック常任幹事(現・総務政務官)と藤井裕久最高顧問(現・財務大臣)が「財源論争」を繰り広げるなど談論風発とした雰囲気がありました。

 松本龍・両院議員総会長、前田武志・常任幹事会議長、土肥隆一・代議士会長らは党運営の正常化に骨を折ってください。

山岡賢次国対委員長が「延長」発言の異例さ

2009年11月06日 13時20分50秒 | 第173臨時会(2009年10~12月)政治主導
 与党・民主党の山岡賢次・国会対策委員長が6日午前、臨時国会を「延長せざるを得なくなるかも知れない」と述べました。会期末まであと15「営業日」残っている時点で、与党の国対委員長が延長に言及するのは異例だと思います。

 山岡賢次さんは、小沢一郎幹事長の最側近議員です。

 小沢幹事長率いる民主党国会対策委員会は、政府にかわり国会対策を担っています。本来与党の国対委員長は会期内にすべての法案を「あげる」(衆参で審議し、採決し、可決・成立させる)のが「良い国対委員長」です。早めに「延長」発言をすると、野党に攻撃の余地を見せることにつながりかねません。

 山岡さんは、川崎二郎・自民党国対委員長に、民主党マニフェストになかった「永住外国人への地方参政権法案」を今国会に議員立法で提出したいとの考えを伝えました。この法案は小沢幹事長が、民団(在日本大韓民国民団)会長に対して約束しており、7月の参院選での同団体の支持取り付けのねらいがあると思われます。小沢幹事長が今国会提出(成立?)を山岡さんに指示したと思われます。

 一方、山岡さんはきのう5日、菅直人副総理(国家戦略相)から国家戦略室の国会議員メンバーの増員(法案は不要)を要請された際、「小沢幹事長に言ってほしい」と述べたと報じられており、政府と幹事長の取り次ぎ役に不安を持っている可能性があります。山岡さんの唯一最大の権力源である「小沢幹事長とのパイプ」が揺らいでいる可能性があると思われます。

 自民党側からみれば、国会が12月にずれ込んでもらわないと、年内にTVニュースに登場する機会はもうほぼないでしょう。延長(再延長含む)国会で、攻める姿勢をみせないと、1月召集の「第174通常国会」(会期150日間)は、7月の参院選をひかえており、与野党とも「小幅延長まで」の攻防になります。

 小沢グループに所属する山岡さんにはもう一つ懸念があると思われます。12月10日(木)~13日(日)に、訪中団「第16回長城計画」が2年ぶりに実施されます。10日(木)夜の人民大会堂での中国側の夕食会、11日(金)午後の中国首脳と記念撮影会、12日(土)夜の釣魚台迎賓館で日本側主催の答礼夕食会が予定されています。この3つは小沢さんが参加しないと話にならない行事であり、国内を離れることになります。

 延長幅が10日間以上になると、長城計画の日程にかかり、参加人員(最少催行人員100人)が減るうえ、国対副委員長らの国内での留守番が必要になります。

 一新会有力メンバーのうち、2年前は、山岡さんのほか、松木謙公、石関貴史、鈴木克昌、小宮山泰子各国対副委員長や奥村展三さんらが訪中しています。参院では佐藤公治副幹事長、米長晴信参院国対副委員長らが参加しています。一新会以外で、細野豪志さんも団の責任者の一人を務めました。議席がなかった樋高剛副幹事長は「地元が心配なので」という理由で不参加でした。このメンバーのうち、何人かは国内で留守番をしないといけない格好になります。

 このような背景から、山岡さんは板挟みになって、精神的に参っており、会期を15「営業日」残したきょうの異例の「延長発言」につながったと推測しています。

 一新会はいきなり党内基盤を失いかねない局面になりつつあるようです。

 山岡国対委員長:臨時国会の延長 検討を表明 - 毎日jp(毎日新聞)

 民主党の山岡賢次国対委員長は6日午前、臨時国会(会期末11月30日)について、「延長せざるを得なくなるかもしれない」と述べ、会期延長を検討する意向を表明した。自民党の川崎二郎国対委員長との会談後、国会内で記者団に語った。また、山岡氏は川崎氏との会談で、永住外国人への地方参政権付与法案を今臨時国会に議員立法で提出したいとの考えを伝えた。

 民主、自民国対委員長会談では、山岡氏が人事院人事官の国会同意人事案について、17日に衆院、18日に参院で採決する日程を提示し、川崎氏も了承した。そのうえで山岡氏は国家公務員給与法改正案の成立が会期末の30日になるとの見通しを伝えた。

 山岡氏は記者団に「ギリギリの綱渡りの日程だ。(会期延長して法案を)仕上げるか、継続にするかの選択を迫られている」と語った。


◎「嘉手納統合案」は「15年後に国外移転」 報道ステーション報じる

2009年11月06日 00時18分56秒 | 第173臨時会(2009年10~12月)政治主導
 沖縄本島の辺野古沖の埋め立てに着手せず、米海兵隊「普天間基地」を米空軍「嘉手納基地」に統合させるという岡田克也外相の「私案」が、「15年間の暫定的な使用を経て、米グアム・本国に移転する」という案だった可能性が高まりました。5日夜放送のテレ朝「報道ステーション」が、10月の長島昭久防衛大臣政務官が訪米した際に国防総省に示した可能性が高いとしました。

 

 統合案のペーパーも放送され、沖縄県の宮城篤実・嘉手納町長も国民新党の下地幹郎さん(沖縄1区)から同様のプランの説明を受けていることを明かしました。

 

 この放送に先立ち、岡田外相はカート・キャンベル国務次官補と5日午後、外務省内で会談し、12日からのオバマ大統領来日では、結論を出さないことに合意。とはいえ、来年の日米同盟50年(2010年)に向けて、「できるだけ早期に解決したい」(岡田外相)との認識で一致しました。

 民主党は総選挙マニフェストで、「日米地位協定の改定を提起し、米軍再編や在日米軍基地のあり方についても見直しの方向で臨む」と公約していますが、県外・国外移設は盛り込んでいません。

 沖縄本島では、普天間は都会、嘉手納は田舎に位置します。都会の普天間をしめたうえで、15年間嘉手納に統合し、グアムなど国外に移設した場合、沖縄の負担は軽減します。国内政治としては、普天間基地の民間地権者や、基地で働く日本人労働者には配慮が必要です。

 ひとつ余計なことを書きます。報ステは岡田外相の父が創業し、兄が社長を務める「イオン」がスポンサーのひとつです。それゆえか、岡田さんを支えようという姿勢が時折、見受けられます。しかし、それとこれとはまったく別。岡田さんが沖縄の心の原点に立って、頑ななまでに「公」のために身を捧げる、それが「私」の世界である小売業における偉大すぎる父への反発力であることは想像に難くない。岡田さんはあくまでも「公」のために身を捧げようとしている、その政治家としての姿は、周辺自治体の住民の方にも通じると思います。信なくば立たず、外交とは人です、政治とは人です。

 岡田が決めたらどこまでも。僕もまっすぐに、ひたむきに岡田さんについていきます。

普天間:「できるだけ早期に解決」外相が米国務次官補に - 毎日jp(毎日新聞)

 岡田克也外相は5日、米国のキャンベル国務次官補と外務省で会談した。懸案となっている米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題については12、13日のオバマ米大統領の来日時には結論を出さない鳩山政権の方針を伝えたうえで「できるだけ早期に解決したい」と述べた。キャンベル氏は「日米関係は普天間問題だけではない」と応じ、大統領からの「来週の訪日を大いに楽しみにしている」とのメッセージを外相に伝えた。

 岡田外相が計画していた訪米が中止になったこともあり、事実上、大統領来日前の最後の調整となった。アフガニスタン支援や北朝鮮の核問題、地球温暖化や核廃絶などの問題での連携なども日米首脳会談で取り上げることを確認した。

 キャンベル氏は会談後、記者団に「来年の(日米安保改定)50周年に向け、新しい分野についても一緒にやっていきたい。日米はとてもいい協力を築いている」と強調した。【高山祐】


[有料ブログ]鳩山内閣、衆院予算委を無難に乗り切る

2009年11月04日 22時32分59秒 | 第173臨時会(2009年10~12月)政治主導
 有料ブログの方に
「鳩山内閣、衆院予算委を無難に乗り切る 政権交代後初めての基本的質疑」
 http://regimag.jp/b/sample/list/?blog=65entry=9859

 をアップしました。

 このエントリーは無料で全文公開としていますので、ご覧ください。

 寒くなってきたし、私の内心での小沢さんへの不満から、だいぶ疲れました。あすはゆっくり休もうと思います。そうやって自分のペースを作って小沢さんを自分の心の外に追いやらないと、小沢支配からの脱却はできないと思います。

[有料版ブログ]陳情と行事出席依頼は、民主党幹事長室に集約へ その功罪

2009年11月04日 17時04分59秒 | 第173臨時会(2009年10~12月)政治主導
 民主党は、陳情と行事出席依頼の幹事長室一元化を決めました。これについて、鳩山首相は「連絡がない」と4日の衆院予算委で答弁しています。

 この幹事長室一元化による功と罪について、有料ブログの下のリンク先に書きました。この記事の最後に14人の副幹事長各々の担当府省と、各氏の寸評を入れました。
http://regimag.jp/b/sample/list/?blog=65entry=9855

 有料ブログの方は、現在7人の方にご登録頂いています。きょう時点で、私の発信媒体が、この無料ブログと有料ブログ、ツイッター、Youtubeの4媒体になってしまっています。有料ブログの登録のしかたが分かりにくい面もあるようですが、少しずつ、ご登録の移行をお願いできればと思います。

 民主党内の息苦しさを体現するかのように、私自身も無料ブログでの発言に息苦しさを感じつつあります。私としては、少しずつ、無料ブログでの発信も減らして、他の媒体に集約させていこうと考えています。

きょうの衆議院予算委員会はツィッターで「解説」しました

2009年11月02日 08時50分23秒 | 第173臨時会(2009年10~12月)政治主導

 政権交代後初めての衆議院予算委員会がきょう(2日)9時から始まります。

 はじめての試みとして、「ツィッター」を使って解説します。

 ツイッターをご覧になってください。

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 または下↓のアドレスです。

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