【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

私たちが総選挙で選んだのは「鳩山代表-岡田幹事長」

2010年01月16日 11時16分52秒 | 岡田克也、旅の途中
 もう忘れてしまった人が多いようですが、第45回総選挙(2009年8月30日)のときは、「鳩山由紀夫代表-岡田克也幹事長」でした。私たちが選んで政権を預けたのは「鳩山・岡田民主党」なんです。「鳩山・岡田タンデム(二枚看板)」はその責任を、しっかりと国民に果たすべきです。

 総理(代表)は岡田克也さんを幹事長に戻すべきだと僕は思います。代表が指名し、両院議員の承認(拍手など)が必要です。

 岡田さんは2004年の参院選では、菅直人代表の年金“未納”問題(役所のミスの後に判明)のあと、5月16日に代表選(立候補者は1人)に当選し、5月18日に就任。7月11日、第20回参院選で民主党結党以来初めての国政選挙第1党(自民党は結党以来初めて国政選挙第2党)を実現するというスーパーリリーフに成功しました。

 民主党略年表
 http://www.dpj.or.jp/governance/history/index.html

 昨年も、5月16日に代表選に立候補し、鳩山さんが当選。5月19日に幹事長に就任しています。8月30日の第45回衆院選で、民主党結党以来初めて衆議院で第1党、自民党は結党54年にして初めての衆議院第2党に転落しました。

 http://www.dpj.or.jp/news/?num=15956

 これが初めての「国民の手による政権交代」でした。だから歴史の流れからすれば、鳩山代表が総理になり、岡田幹事長が党本部を守るというのが筋でした。この歴史の流れを変えてしまったために、民主党政権が上手くいかなくなっているのでしょう。

 また、リリーフが上手いので、第22回参院選の立候補準備者も安堵するでしょう。

 岡田さんの場合、民主党本部200億円の支出面も、私は信頼できます。信頼と言うより、岡田さんは「透明性とディスクロージャー」を政治家としての売りにしています。これは多くの人が岡田さんの「性格」だと思っているようですが、私は岡田さんの「戦略」だと思います。

 一方収入面でも「党本部が主催する政治資金パーティー」を始めたのは岡田さんですし、国から参議院会派に振り込まれている立法事務費を党本部に上納させるよう働きかけたのも岡田さんです。このため、岡田さんは参院幹部と仲が悪く、昨年の代表選で参院民主党の票集めに失敗してしまったようです。

 岡田さん本人はのんびりした「性格」なので、外務大臣の仕事が楽しいようで、続けたがるでしょう。でも、総理(代表)や国民から望まれれば、断り切れない「性格」だとみています。

 スピード感からすれば、今日にも鳩山さんが決断してくれれば、イチバン楽なのですが、多少時間はかかるかもしれませんが、私は岡田さんに幹事長を戻してほしい。それが「『歴史の流れ』という力」を民主党に呼び込むことになると思います。 


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