【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

そもそも政調って

2010年12月04日 22時29分06秒 | その他

 そもそも政調って、ガス抜きのために設置(復活)したんでしょ。それなのに、政府外議員が予算要望・税制改正要望しているのっておかしくない?

 政調とは、情報収集とストレス発散のためにあるのでは。

 例えば、深夜に米市場で金融ショックがあれば、翌日の財政・金融部門会議に出て、金融庁と日本銀行から最新のデータを資料付きで説明してもらって、先輩議員の鋭い質問とそれへの応答を聞いて、「大塚先輩鋭いなあ、なるほどそれがポイントなのか!」と感じて、もらった資料とポイントを国政報告会や委員会質問などで活用する。そのために政調があるんじゃないの?与党だから、議員立法も基本的にはないし。

 歳出削減圧力があるなかで、予算編成(歳出)に関わろうとしたって、政策は実現しない。要するにガス抜きでしかない。税制改正プロジェクトチームで、話を聞くのは勉強になるだろうからいいけど、税制改正要望、なかんずく租税特別措置(の減税の粗特)の存続を求めたって、たいして票にもならないし、政治献金にもならないように僕には思える。それやって、団体献金が100万円以上もらえそうなら頑張ってほしい、それは肯定的な意味です。

 第一、なんで昨年11月~12月の財務省・総務省政策会議(政府税調政策会議)や、ことし8月の概算要求で何もしていない人が頑張っているんだろう。くどいが、政治資金が100万円以上見込めるんなら、広く薄くやったらいいけど、1年生議員なんて、地元であいさつ回りして、月1万円の銀行引き落としのご支援をいただける会員を獲得して、飲みに誘われなければ、家で本を読んでいた方が連続当選すると思う。

 自民党政調と違って、民主党政調はあくまでもガス抜きだということを理解してほしい。もちろん、国会開会中に自分が所属する委員会のメンバーが衆参と政務三役が一同に情報交換する機会は貴重。それと議連が民主党単独というのも意味がない。議連は超党派でやって、ねじれ国会で意外な人脈で活躍した方が、政務三役入り、政策実現、政治資金パーティー成功はずっと近づく。

 ところで、きょうは島根県浜田市からのアクセスが多いようでありがとうございます。「天然コケッコー」という映画が浜田市でロケをしたもので、とても魅力的な後継でした。早大で4年後輩で、尊敬している和田毅投手(ソフトバンク)の生まれ故郷ですよね。一度、島根県にも脚を運びたいと思います。



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