2015年12月11日(金)、庶民院外務委員会にブレア元首相が、証人(参考人?、Witnesses)として呼ばれました。
午前10時30分から11時44分まで、委員の質問に答えました。
5月の総選挙で、第2次キャメロン保守党内閣は、単独過半数を得たので、元首相・労働党党首のブレアさんを呼びやすかったのかもしれません。
議題はシリア問題。
イラク戦争で米英同盟として開戦したブレアさんですが、終始険しい表情で、質問に答えました。
[画像]英国議会インターネット審議中継からスクリーンショット。
緊張感があり、委員からの「ISILのリーダーについてどう思うか?」との問いに、「とても難しい質問だ」とたどたどしくなった後、「ISILのリーダーは、とても変わっている(He is unusual)」と答えると、珍しく笑いが起こりました。
第2次キャメロン保守党単独内閣は、この10月から初めての通常国会にのぞんでおり、各委員会で証人(参考人?)からヒアリングをしています。これに関する庶民院先例は17世紀のものも残っています。
これに先立つ、9日(水)の党首討論(PMQ)では、外遊中のキャメロン首相にかわり、オズボーン副総理・財務相が登場。「朝の会議で、総理からペーパーを受け取った」として話し始めました。労働党影の副総理のアンジェラ・イーグル女史が登場すると、労働党バックベンチからの歓声を保守党バックベンチがブーイングで返しました。かなり騒然としました。イーグル副総理がバーコウ議長の顔を見たものの、バーコウ議長は特段干渉しませんでした。イーグル影の副総理は、9月12日に就任したばかりなので、女性いじめ(セクハラ)ではなく、出鼻をくじこうという考えが、保守党のオズボーンさん(44歳)にあったのかもしれません。オズボーン副総理は外遊についての批判に対して、英国のために大事な外遊をしているとし、強気な答弁を繰り返し、騒然とした会議が続きました。
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(C)宮崎信行 Nobuyuki Miyazaki
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