【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【第49回衆院選】解散後→公示前の情勢報道は、日本農業・日刊スポーツ・週刊文春・週刊現代とも自民減少・立憲増加

2021年10月18日 12時02分08秒 | 立憲構成員である読者を想定した2021-22選挙・組織情報

[写真]立憲民主党の枝野幸男代表(左)、岡田克也常任顧問(右)ら「大きな塊コンビ」、5年前の2016年、東京・品川プリンスホテルで、宮崎信行撮影。

 第49回衆院選はあす公示されます。

 解散後から公示前日まで史上最短となりましたが、日本農業新聞、週刊文春、日刊スポーツ、週刊現代の4媒体が情勢を報道しました。

  これによると、すべての媒体のすべての予想者で、自民党が総議席・小選挙区を減らして、立憲民主党が総議席・小選挙区を増やす予想となりました。

 自民党の解散時議席は276(小210+比66)。
 立憲の解散時議席は110(小48+比62)。

 以上4媒体9予想者をすべて足し上げると、

 自民党は、213~256(小154~196+比59~69)。
 立憲は115~151(小52~103+比48~87)。

 すべての予想者が、自民党が議席・小選挙区を解散時から必ず減らし、立憲が議席・小選挙区とも解散時から必ず増やす予想となりました。

  ちなみに週刊文春は先々月にも予想を出しましたが、スガ自民は231で岸田自民は244との予想で、総裁選ブーストは13議席程度にとどまる。先々月の枝野立憲と今月の枝野立憲は24議席増。ひそかに全国的に準備ができていたことと、野党調整の成果、維新躍進の失速などが響いたようです。

 他の党は、公明党が現状維持、維新は1・5倍増から3倍増と幅があり、共産はどの予想でも増えていますが、1・5倍増程度。国民が微増の勢い。社民は1、れいわ新選組1、N党は0または2議席の予想となっています。

 第49回衆院選の構図としては、自民党は必ず減らし、そのうち5議席程度は共産に行き、それ以外のパイを立憲と維新がどれだけとるかになります。維新、国民の連立参加はまずなさそう。比例九州・沖縄ブロック沖縄4区で閣僚が落選する可能性も半々程度あります。

 立憲としては、小選挙区をいくつひっくり返せるかが焦点。幹部のテコ入れは接戦区優先となりそうです。2015年の安保法制での共産との調整、市民連合・ママの会・シールズ(解散)との連携、旧民主系の「大きな塊」を一貫して主張し、2016年夏に身内の「落とし穴」にはまったが、2017年の前原誠司(京都府連)代表の突発的な解党で、再びメーンストリームに戻った枝野幸男代表と岡田克也常任顧問。大きな塊コンビでは1つだけ理論が違い、枝野理論は49回衆院選で政権交代、岡田理論は「次の次」理論です。現実には、岡田理論になりそうですが、小選挙区でいくつひっくりかえせる、今回は数少ないですが代替わり選挙区を確実にとれるか。これが焦点となりそうです。

 ところで、宮崎信行は、4年前の総選挙10日後。「枝野幸男著それでも政治は変えられる」が手元にないので貸してほしいというとっかかりで、週刊文春記者の訪問を受けた際に、「まあ、宮崎さんもいずれまた、メーンストリームに戻る日がくれば~~」と話され、私はメーンストリームではないのだなと思いました。もちろん現代日本で週刊文春記者が自分のステータスを分析してくれること自体がステータスですが、4年間、やはりメーンストリームではありませんでした。今回の選挙は、市民と野党の調整など、2009年以来燃えています。そして、現実として、小選挙区はとらないといけない。きょう付けの日刊スポーツは、共産・れいれとの一本化が反映された289選挙区とその予想が1枚になっています。立憲パートナーズはぜひ手元に置いていただいて、「可能性のある小選挙区」に行くようにしたらいいと思います。「地元の総支部長と仲良くなったから、違うところにはいけない」という方は、選挙後1年分くらいの生活費を支援して「政治家を育てる」ぐらいの資金がある方ならば、そうした方がいいかもしれません。

 以上です。





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