第189回国会(安保国会)は平成27年2015年1月26日(月)から9月27日(日)までの245日間の会期を終えて、閉会しました。
25日(金)は会期末処理が行われました。
【平成27年2015年9月25日(金)衆議院各委員会】
「民法債権編抜本改悪法案」(189閣法62号・63号)と
「残業代ゼロ労働基準法改正案」(189閣法69号)が閉会中審査となりました。この2本は、民自の紳士協定で「本会議登壇案件」に指定されていましたが、衆議院本会議で代表質問することなく、前日に、議長(議院運営委員会)から法務委、厚労委に付託されていました。
付託は第190回国会召集日に再度やり直す形式になります。
「外国人実習生機構法案」(189閣法30号)は内閣総務官室が日切れ指定にしていましたが、衆で閉会中審査となりました。
このほか、
「介護人材を確保するための入国管理法改正案」(189閣法31号)
「法テラスをすべての被災者に拡大する法案」(189閣法57号)も衆で閉会中審査となりました。
議員立法では、次の衆法が衆議院で閉会中審査となりました。
「IRカジノ施設法案」(細田博之さんら提出、189衆法20号)
「歳入庁設置法案」(今井雅人さんら提出、189衆法21号)
「TPP情報開示法案」(岸本周平さんら提出、189衆法19号)
「放送法改正案」(逢坂誠二さんら提出、189衆法10号)
「原子力災害対策特別措置法改正案」(田嶋要さんら提出、189衆法30号)
「35人学級法案」(平野博文さんら提出、189衆法34号)
「租税特別措置法改正案」(江田憲司さんら提出、188衆法4号)
「農業者戸別所得補償法案とふるさと支払い3法案」(岸本周平さんら提出、189衆法13~16号)
「旧林野特会の自律的労使関係法案」(岸本周平さんら提出、189衆法32・33号)
「公職選挙法と区割り審設置法改正案」(江田憲司さんら提出、188衆法1号)
「新有権者の3か月以内の転居に伴う有権者台帳見直しのための公職選挙法改正案」(逢沢一郎さんら提出、189衆法23号)
「公職選挙法および国民投票法改正案」(黒岩宇洋さんら提出、189衆法41号)
「政党助成法廃止法案」(穀田恵二さんら提出、189衆法1号)
「政治資金規正法改正案」(江田憲司さんら提出、189衆法3号)
「政治資金規正法改正案」(穀田恵二さんら提出、189衆法17号)
「政治資金規正法改正案」(黒岩宇洋さんら提出、189衆法18号)。
条約では、
「日本カンボジア航空協定条約」(189条約13号)
「日本ラオス航空協定条約」(189条約14号)
「日本イラン受刑者相互移送協定条約」(189条約15号)が閉会中審査となりました。
「平成24・25年度決算ほか」も閉会中審査となりました。
●経産委では民主5法案、維新4法案が採決のうえ廃案に決定ーー
一方、衆議院経済産業委員会では、9法案が採決の結果、「閉会中審査とせず廃案」になりました。廃案になったのは、「分散型エネルギー法案」(奥野総一郎さんら提出、189衆法29号)、「省エネ法改正案」(田島一成さんら提出、189衆法36号)、「再生可能エネルギー法案」(中根康浩さん提出、189衆法37号)、「雇用保険料などの一部を国が補助する法案」(中根康浩さんら提出、189衆法39号)。それときのう提出された「原発関連4法案」(足立康史さんら提出、189衆法42号~46号)も廃案になりました。
【同日 衆議院本会議】
●瀬戸内海環境保全法が成立
「瀬戸内海環境保全法」(189参法22号)が可決し、成立しました。
この後、「法務省職員増を求める請願」などを採択し、上の法案の閉会中審査、すべての国政調査の閉会中審査を議決。大島理森議長からとくにあいさつなく、散会しました。
【同日 参議院各委員会】
「社会福祉法改正案」(189閣法67号)、
「確定拠出年金法改正案」(189閣法70号)、
「戦没者遺骨収集推進法案」(189衆法40号)、
「臨床研究推進法案」(川田龍平さんら提出、189参法2号)、
「ブラック企業取締りの労働基準法改正案」(小池晃さんら提出、189参法6号)が継続調査となりました。当然第190回国会では参議院先議となります。
「刑事訴訟法改正案」(189閣法42号=衆修正)と
「ヘイトスピーチ規制法案」(189参法7号)が継続調査となりました。
「国の重要施設上空のドローン規制法案」(189衆法24号)も継続調査となりました。
一方、大久保勉さんら民維共生改無が提出した、おそらく初めての野党全会派共通の年次税制改正法の対案である「法人税法改正案」(189参法3号)は財金委議題になりましたが、残念ながら廃案になりました。
【同日 参議院本会議】
法案の閉会中審査手続き、北方領土返還の請願などを採択しました。
山崎正昭議長は会期末にあたり、起立してあいさつ。「今常会はわが国の安保、雇用(労働契約)の在り方、農業のあり方など国のあり方について真剣な協議がなされました。また参の選挙制度についても一定の成果が出ました。内外の多難ゆえご自愛のうえ、ご活躍を祈ります」という趣旨のあいさつをしました。
◆
衆参とも我が国および国際社会の平和安全法制に関する特別委員会は開かれませんでした。
これにともない、安保対案である、衆の「領域警備法案」(民維共同提出、189衆法27号)、参の「領域警備法案」(民維共同提出、189参法25号)と、維新対案(189参法16~20号、23・24号)はすべて会期末処理はされなかったため、当然にして、審議未了廃案となりました。
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