[写真]特定秘密保護法を強行採決する中川雅治自民党参議院議員(左)と阻止しようとする芝博一・民主党参議院議員(右)、TBS映像を撮影したTwitterから(2013年12月5日付当ブログエントリー悪魔が来たりて笛を吹くーー特定秘密保護法案を強行可決、本会議へ 参・特別委【追記あり】)から
国民を馬鹿にするのにも程があるのではないでしょうか。
参議院自民党(溝手顕正会長、伊達忠一幹事長)は、第187臨時国会で、参議院議院運営委員長に、中川雅治さん(東京選挙区、2016年改選)を充てる人事を内定した、と報じられています。
中川さんは特別高等警察出身の原文兵衛・元議長の義理の息子で、東京選挙区では100万票トップ当選、清和会でも町村会長と親戚。
ただし、議会運営については、参院選直前の昨年5月の連休明け通常国会で、環境委員会筆頭理事でありながら、自会派の川口順子・環境委員長解任という、参議院史上初めての珍事を演出。
(関連エントリー2013年5月7日付参議院は川口順子環境委員長を解任すべきだ 「新しい環境省」への思いなし 「谷垣問責」の過去も)
(関連エントリー2013年5月9日付)参議院、川口順子・環境委員長を解任 見習ってほしい武内則男・厚生労働委員長の「4・25」)
ねじれ解消後の秋の臨時国会では、NSC特別委員長(国家安全保障に関する特別委員長)として、特定秘密保護法(平成25年12月13日法律108号)を強行採決しました。
中川雅治NSC特別委員長解任決議案の賛成討論で、小野次郎・参議院議員に次のようにぼろくそに演説されています。
[国会議事録データベースから引用はじめ]
第185回国会 本会議 第13号
平成二十五年十二月六日(金曜日)
(前略)
○小野次郎君 私は、みんなの党を代表し、あわせて、この寒空の下で国会議事堂を十重二十重に取り囲んで特定秘密保護法案の徹底審議を求めている皆さん、さらには連日の強権的で一方的な強行採決に憤っている全ての国民の皆さんの思いを我が思いとして、中川雅治国家安全保障特別委員長に対する問責決議案に断固賛成の立場から討論を行います。
同僚議員の皆さん、人は見かけじゃないんです。まして、プロフィールを見て人の本性を推し量ることはできない。私は、特別委員会及び会派を代表して理事会にも出席してまいりましたが、人格は見かけや経歴で判断してはならないということをこの年になって改めてかみしめております。
中川雅治君は、御存じのとおり、人も羨むすばらしい経歴の持ち主であります。その上に、誰もが舌を巻くほど優秀な頭脳の持ち主であります。それは、私もこの目で幾度も確認しました。委員長席で、度重なる一方的な強行採決の過程で、委員長読み上げ用の手元原稿を見失う事態が生じました。しかし、中川委員長は、その都度、まさに立て板に水、一行も言いよどむことなくその内容を告げていました。委員長席に詰め寄った与野党の理事らでさえ、委員長のこの人並み外れた暗記力に、すごいと、一様に驚きの声を上げました。
だが、私は中川君にあえて言いたい。あなたの優秀な頭脳を原稿の丸暗記などに消費していては駄目だ、国民注視の委員会の委員長として求められる、もっと大きな問題意識にこそあなたの脳みそを使うべきだと。彼には、子供のころに身に付けるべき周囲と円満にコミュニケーションを図るという基本的資質を人生の傍らに置き忘れてきた節があります。
(後略)
[引用おわり]
秋の臨時国会中に確実に特定秘密保護法の施行が来ます。また、参議院の情報監視審査会の運営に関する概算要求の結果にも、議運委員長は責を負う立場です。参議院自民党は、先の通常国会でも特定秘密保護法に関する改正国会法も、強行採決しています。
(関連エントリー2014年6月20日付エントリー「参議院情報監視審査会規程案」が不十分な内容・審議のまま会期末にどさくさ強行採決 特定秘密保護法)
どこが良識の府だ?
参議院自民党よ、恥を知れ、恥を。
参院議運委員長に中川氏=自民(時事通信) - goo ニュース
自民党は17日、参院議院運営委員長に中川雅治参院政審副会長を起用する人事を内定した。臨時国会が召集される29日の本会議で選任される。
◇
参議院自民党はこのほど、秋の人事異動を決定しました。
溝手顕正会長(広島選挙区)はまだ任期があり、新しい幹事長に伊達忠一さん(北海道選挙区)、国会対策委員長に吉田博美さん(長野選挙区)、政策審議会長に鶴保庸介さん(和歌山選挙区)を選びました。参議院幹事長らの任期は2015年8月から9月末までの1年間。
衆参ねじれ国会で、国会対策委員長、幹事長として、全理事会・委員会の流れを理解してきたとされる、脇雅史さん(全国比例)は、執行部から外れました。
tag (宮崎信行)
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