【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

さしかえの中屋大介さんも一緒に政権交代めざす 比例単独59人の顔ぶれ決まる

2009年08月18日 05時02分19秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

[写真]左から小沢一郎さん、野田国義・福岡7区公認候補、中屋大介前福岡7区総支部長=2008年9月25日(民主党ホームページ)。

 民主党は18日午前にも全国に11ある比例ブロックの名簿を確定します。午後5時の立候補届出締め切りまでに、届け出ることになります。

 これに先立ち、同日未明、単独候補者59人の顔ぶれが発表されました。全員が小選挙区候補の下位に付きますが、順位は調整中です。

 民主党はすべてのブロックで小選挙区立候補者を1位で重複立候補させます。

 第45回衆院選の民主党候補は公認内定者として、小沢一郎さんが世論調査の結果をみて、党公認候補としました。早くから、「候補者さしかえ」をちらつかせ、日常活動での奮起を促し、情勢分析に基づき昨年11月に1次公認を決定。その後、2次公認、追加公認という格好で、270人の公認候補を決めました。

 公認内定者のうち、福岡7区(前職は自民党の古賀誠元運輸相)では、前回に引き続き、中屋大介さんが日常活動をしてきました。が、中屋さんは地元出身ではなく、調査結果に伸び悩みがありました。2008年9月25日、小沢裁定により、福岡7区総支部長は、八女市長だった野田くによし(野田国義)さん差し替えられました。

 中屋さんも日常活動の中で、「八女市長の野田さんが出てくれたら、民主党も勝てるかもしれないのにねえ」と言われることがたびたびあった、とブログで述懐していました。このため、冒頭の写真のようにさわやかな候補者さしかえとなりました。結局、新人の公認内定者のさしかえはこの1件だけでした。

 九州ブロックには全部で38の小選挙区があり、比例ブロックは21人です。九州ブロックは最近まで比例単独名簿は付けない方針でした。福岡県、熊本県、鹿児島県などで民主党候補がさらに伸びれば、比例下位の中屋さんにも可能性が出てきます。みんなの頑張りで、中屋さんも一緒に政権交代をかけた選挙戦に挑むことができました。

 なお、18日付朝日新聞4面に載っている民主党の比例単独候補者は以下の通りです。未明の発表ですので、最終版にしか載っていないと思います。夕刊などでご確認ください。繰り返しになりますが、順位はまだ決まっていません。

 

[中屋大介さんの関連エントリー]

【鬼小沢】現職の岩國さん、末松さん漏れる 民主党、187人の1次公認発表 内定者の76%
2008-09-12 23:59:41

民主党、総選挙必勝へ、一部候補者さしかえ
2008-05-21 10:41:51 

民主党:小沢代表、福岡7区公認予定候補に八女市長・野田氏擁立を発表

 小沢一郎代表は25日、福岡県八女市内で記者会見を開き、次期衆議院議員選挙福岡県第7区の公認予定候補者として、現役の八女市長、野田国義氏を擁立することを決定したと発表。会見には野田氏とともにこれまで7区の公認内定候補者として活動してきた中屋大介氏、県連会長の松本龍衆院議員、山口連合会長が同席した。

 小沢代表は、日本は戦後公正で平等な社会をつくりあげてきたが、小泉政権以来行き過ぎた市場主義、弱肉強食の政治が横行し、あらゆる面で格差が大きくなったと分析。所得は低迷する一方、税金、保険料、物価は高騰し、国民の打撃を被っているとして、「その最大な原因は自民党政治である」と指摘し、その是正のためには何としても政権交代が必要であると改めて強調した。

 今回、野田氏が「国民の生活が第一」とする民主党の主張に共鳴して立候補を決意してくれたことに謝意を述べるとともに、野田氏がこれまで市長として地域のために改革に取り組んできた経験を高く評価。地域の中で活動してきたその情熱と力を、今度は国政で共に力をあわせて頑張ってもらいたいと出馬を要請、今日の決意に至ったと経緯を説明した。「(野田氏の立候補を)嬉しく思うと同時に力強く思っている。本当の意味の改革、国民の皆さんのための政治を実現するためにともに頑張ろう」と力強く語った。

 また、野田氏の出馬に際し、「自民党政権に代わって勝負するため、立派な候補者が出てきたなら応援する側に回る」と覚悟を決めた中屋氏に対しても「頼もしい」と称え、「解散総選挙と目される日までわずかしかないが、これまでの皆様のご理解に感謝するとともに今後更なるご支援を心からお願いする」と締めくくった。

 野田氏は、「小沢代表に出会い、覚悟と熱意を受け取った。日本を変えよう、地方を再生しようという強い思いを受け止めた」と表明。そのうえで、日本は危機的状況にあるとして、石油や食料の高騰、年金・医療・介護の崩壊などを指摘。「国民は次期総選挙において勇気をもって立ち上がり、政権交代を成し遂げ、日本の再生を実現しなければいけない」と主張。そのチェンジのときに政権選択、総選挙に参画できることの喜びと同時に身が引き締まる思いであるとの所感を述べ、全身全霊を込めて戦っていくことを誓うと宣言した。

 続けて、「何より中屋氏が福岡7区からの民主党のたすきを渡してくれたことに感謝。勝利に向かってそのたすきで全力で走り続けたい」と熱くその決意を語った。

 記者からの「候補者に野田氏を選んだ理由は」との問いには、「私から申し上げるまでもない」と前置きした上で「小選挙区で何としても勝利するため必要な人物」と話した。(後略)



最新の画像もっと見る