【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

東北放送(TBC)出身の郡和子さんがトップバッターで国会正常化 きょう7月6日(水) 衆・予算委

2011年07月06日 01時06分19秒 | 第177常会(2011年1月)大震災・3党合意

 さあ、いよいよ、きょう7月6日(水)の午前9時から、衆院予算委員会の集中審議(今年度予算の執行状況に関する調査)から、延長国会が正常化します。

 東日本大震災復興対策担当大臣が松本龍さんから平野達男さんに交代しました。これについては、エントリーを改めて、感想を書くかもしれませんが、松本さんがTV・スチールカメラ・ペン記者入りの、大臣と県知事の会談のアタマ撮りのなかで、話した後に、「今のはオフレコです」と言ったのは、これは報道における紳士協定上、ありえません。オフレコは事前に断り、両者が合意してからです。よほど仲の良い取材者ならば、武士の情けで後からオフレコを認めることもありますが、あの場面では、宮城県庁を担当している記者もいるわけです。これを報道した東北放送(TBC)は当然の対応ですが、他の会社が報道しなかったことから、東北放送のスクープになってしまいましたが、いずれにしろ、東北放送は「社会の木鐸」と言えると思います。

 その東北放送(TBC)のアナウンサー・解説委員出身の民主党の郡和子さん(宮城1区)が2期生ながら、集中審議のトップバッターに選ばれました。郡さんは今国会でははじめから予算委員でした。「3・11」後の最初の衆院予算委員会となった4月26日の集中審議でも、しっかり座って議論を聞いておられました。このとき、私は傍聴席の2階(一般傍聴席)にいたのですが、中井洽委員長に促されての「黙祷」のとき、それに従ったのが私1人だったことに違和感を持ちました。もちろん、前列の1階(報道傍聴席)から溢れたスチールカメラマンが黙祷する姿にシャッターを切るのは当然ですが、民報カメラのビデオエンジニア(?)の人なんかは、黙祷に加われたのではないでしょうか。

 それはそうと、郡さんは民主党代表選挙でも、勝ったり負けたりですが、毎回、私から見て、国益に資する判断をしています。女子アナから解説委員への道は、ご存じの通り、NHKの小宮山洋子アナウンサー・解説委員が拓いた道ですが、厚労副大臣を務める小宮山さん同様に、衆院・厚労委員会に所属していました。ただ、民主党の場合は、長妻昭さんなど、厚労委員会には人材のだぶつき感があったのは事実で、こうやって予算委員会で、震災復興と社会保障、そして財源と絡めた議論を、郡さんにはやってほしいと期待しています。

 時間も与党としては異例の25分間です。そして、地上波アナログ放送は、被災3県(宮城県など)を除き、7月24日の正午で終わります。郡さんは2月3日の基本的質疑でも、NHKテレビ・ラジオ中継入りで質問していますが、延長国会での再登場となりました。日ごろの行いが良いからでしょう。

 午前9時にNHKテレビ・NHKラジオ・衆議院インターネット審議中継・ニコニコ動画で視聴できなくても、ビデオで見ることができます。

 7日(木)には参・予算委の集中審議があり、8日(金)から法案審議に戻れそうです。



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