第186回通常国会は、きょう平成26年2014年1月24日(金)召集されました。
平成になって26回目の通常国会ですが、いったいこの26年間は「平成」だったのでしょうか。
平成とは、書経、史記の「地平天成」、「内平外成」。筆者なりに読み下せば「地平にして、天成る」「内平らにして外成る」という意味でしょう。
この元号は、小渕恵三内閣官房長官が設置した研究会の会長を小林輿三次・読売新聞社長がつとめており、小渕さんは「新聞社は新元号を抜こうと取材合戦になったが、小林さんは新聞社出身だからこそ発表まで秘密を守り切ってくれた」との趣旨の証言をしています。
しかし、26年間、この失われた26年間は、平成というよりもむしろ逆。平成とは願いに過ぎなかったような気がします。
その発端が次の写真です。
平成元年の昭和天皇の大喪の礼で、天皇陛下、皇后陛下を先導するのが、あろうことか、小沢一郎・内閣官房副長官だったのです。
新進党解党という日本史上最大の暴挙を働いた小沢一郎氏が新しい天皇、皇后両陛下を先導したのが、この失われた20年以上のしょっぱなだったのです。二大政党は強い心持ちで、小沢一郎氏の息の根を止めなければなりません。
自民党の安倍晋三総裁(首相)は、第186通常国会を、経済の「好循環実現国会」と位置付けました。
対する、民主党の海江田万里代表(ネクスト首相)は、「命、雇用、暮らしを守る国会」と位置付けました。
さあ、きょうから150日間、「安倍首相の方が自分の生活が良くなる」のか、「安倍首相の方がお金持ちは儲かるが、自分の暮らしは海江田総理の方が良くなる」のか。
2014年は極めて珍しい国政選挙があり得ない年です。自民党員も民主党員もともに、ていねいに住所録を精査し、来るべき国政選挙で、少しでも多くの友人、知人に働きかけられるよう、足腰を鍛え、雑草を取らねばなりません。私は20年政治をやってきて、投票を働きかけることによって、友人を失ったことはありません。あるいは、その自覚がないかだけです。日々の人としての信頼の積み重ねにより、多くの有権者に働きかけられる人にならねばなりません。20歳代は2人以上、30歳代は3人以上・・・60歳以上は6人以上に働きかけられる人でなければ、社会の一員と言えません。
今週のNHK日曜討論では
自民党の安倍総裁は「法案を修正して野党のいい点を取り入れて可決していきたい」、
公明党の山口代表は「野党の意見も含めた合意形成でていねいな国会運営をしていきたい」と語っています。
おそらく第183通常国会「付則・附帯決議国会」のように、民主党筆頭理事が、修正・附帯決議をリードする格好になるでしょう。政府提出予定の80法案のうち、経済関連が30本を占めますから、民主党にとっては経済を勉強するよい機会でしょう。自分がつくった経済法がどう経済を変えていくのか。すでに、田嶋要さんや近藤洋介さんが修正した産業競争力強化法では、日立製作所・東芝による一部部門の共同子会社設立が動き出しています。
我が党にとっては、おいしい国会です。
なにを失敗しても、政権を失う心配はありません・・・初めから政権など持っていませんから。
あるいは、永田メールのような不始末があっても直後に国政選挙がないので、国民は忘れます。
それでいて、附則・附帯決議をしっかりとつけていけば、後々、野党であれ、与党であれ、活用できます。
腰を落ち着けることです。
後で振り返って、2014年が民主党大反転攻勢の幕開けの年だったね、と言えるように、そこそこののんびりズムでがんばってまいりましょう。
きょねんは常会召集から秋の臨時会閉幕まで一度も風邪を引かなかったのですが、ことしは咳が2週間止まらないまま、召集の朝を迎えてしまいました。どうも免疫力が落ちていて治らないようです。来年からはインフルエンザの予防接種を毎年受けようと考えています。国会傍聴記をはじめて、7回目の通常国会ですが、これしか、自分が社会の一員と認識できる場所がないからね。がんばっていかないと。
一人一人の日本国民のさまざまな思いを国会に伝える力はどちらにあるか。
自民党と民主党の二大政党の激突は、まさに平成の礎です。
うがいして、掃除して、おしゃれして、そして、晴れた日も雨の日も、朝、空を仰ぎ見て、
さあ、
いよいよ、
第186回
通常国会の召集です!
会期は、6月22日(日)まで。
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