米軍の世界的再編(トランスフォーメーション)に伴い、日本国内での、神奈川県の「海軍横須賀基地厚木航空施設」の空母「キティーホーク」の飛行機を山口県の「海兵隊岩国基地」に移すことに反対していた前市長が、国補助金をめぐる財政難から、いったん辞職し、出直した岩国市長選は、新人の福田良彦前衆院議員が当選しました。
市民は停滞する姿勢が、動き出すことを選んだ、といえるのではないでしょうか。
今回の市長選は、岩国市の「お家の事情」が争点ですので、国政への影響はほとんどないと思います。
岩国市選挙管理委員会の「投開票結果」のリンク先↓
http://www.city.iwakuni.yamaguchi.jp/cgi-bin/odb-get.exe?WIT_template=AC020000&WIT_oid=icityv2::Contents::2870
福田良彦 無所属・新 47,081
井原勝介 無所属・前 45,299
無効票・その他 446
(選管確定・投票率 76・26%)
岩国市長選、艦載機移駐容認派の福田氏が初当選(読売新聞) - goo ニュース
米海兵隊岩国基地への空母艦載機移駐の是非を争点とした山口県岩国市長選は10日、投開票され、移駐容認派が推す前自民党衆院議員の新人・福田良彦氏(37)(無所属)が、再選を目指した前市長・井原勝介氏(57)(同)を破り、初当選した。
難航していた艦載機移駐は進展する見通しで、政府は、米軍再編を受け入れる自治体へ配分する米軍再編交付金の支給検討に入る。こうした動きは、沖縄県の米海兵隊普天間飛行場移設など、在日米軍再編全体の流れを加速しそうだ。
市長選は井原氏が昨年12月に任期途中で辞職したことに伴うもので、移駐問題をめぐって市民の賛否が問われたのは3回目。福田氏の勝利で、市民が「現実的な対応」を望んだ結果が反映された形となった。
市長選で、福田氏は企業誘致や岩国基地での民間空港早期再開を強調し、生活に密着した政策を掲げて支持を広げた。移駐については、防音対策など、国が具体策を示して対応するよう求めた。井原氏が移駐反対を貫く中、市の借金が1065億円に達するなど財政は悪化。井原氏を支持していた市民からも「移駐を容認して国の支援を求めるべきだ」との声が上がり、井原氏支持層が福田氏に流れたとみられる。
両氏とも政党の支援を受けない「市民党」の立場で選挙戦を展開。水面下では自民、公明両党が福田氏を支援したのに対し、民主、共産党などは井原氏側につき、福田氏の議員辞職に伴う衆院山口2区補選(4月27日投開票)をにらんだ与野党対決の前哨戦ともなった。福田氏の任期は10日から4年間。
投票率は76・26%で、激戦を反映して2006年の前回(65・09%)を大幅に上回った。
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