【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

民進党の岡田克也代表「勝負の分かれ目はどれだけ多くの人に危機感が伝わるか」

2016年06月22日 10時33分56秒 | 第24回参院選(2016年7月)

 民進党の岡田克也代表は、第24回参院選の公示日(平成28年2016年6月22日)の第一声を、山梨県で挙げました。

 6年前は、岡田さんが外相だったので、応援演説がテレビで報じられることはありませんでした。ただ、投票日に日本テレビの開票特番に出演。このさいちゅうに、山梨県での当選確実が出ました。今回はその後継者が新人として1人区で自民党候補と一騎打ちになっています。

 岡田さんは演説で「いよいよきょうから、安倍政治の暴走をやめさせるたたかいが始まります」とし、「まず3分の2を取らせないこと」と語り改憲勢力の憲法改正発議要件をとらせないことが大事だと指摘しました。

 3年前の参院選で民進党は17議席と大敗しています。このため、今回の参院選での衆参ねじれはありえません。改選定数121のうち、78議席程度を改憲勢力がとると、3分の2に達することになります。おおむね、民進党、共産党、社民党、生活の党の獲得目標は43議席前後以上ということになります。

 岡田さんは「5月の党首討論で、私が安倍総理(自民党総裁兼務)に日本国憲法の平和主義とは何かと聞いたら、侵略戦争をしないことだと語った。間違っている」とし、憲法の平和主義とは、専守防衛と海外で武力行使しないことだと強調しました。安倍首相が、憲法9条を改正し、集団的自衛権による海外での戦争をめざしていることを牽制しました。

 岡田さんは「勝敗の分かれ道は、どれだけ多くの人に危機感を伝えるかだ」とし、憲法9条改正発議・集団的自衛権戦争への道の危険性を、多くの人に拡散することをうながしました。

 第一声のもようは、民進党ウェブサイトやYouTubeサイトなどで生中継されました。

 民進党の玄葉光一郎選挙対策委員長は、12日、「今回と次回をあわせて自公の過半数割れをめざしたい」(NHK日曜討論)と語っており、平成31年2019年7月頃の第25回参院選との二段階で、民進党などの過半数をめざす戦略を示しています。

 きたるべき、第48回衆院選での、民進党などを中心とした内閣への政権交代への第一歩。まずは7月10日の参院選に向けた、対話の確実な上積みが大事です。 

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