(初投稿午後4時47分)
当初予算審議がスタートしました。まずは、不正統計から。近年まれにみる白熱ぶりとなっています。
衆議院インターネット中継を見て、SNSで発信することを日本で最初に始めたのは、私・宮崎信行。12年目の予算委員会となりました。市場には大量のライバルが参入してきました。10年過ぎたブログはアクセス数が増えない傾向があるとされますが、ここ数か月、「宮崎信行の国会傍聴記」は、前年比1・5倍のペースとなっております。きのうは「6681 PV 1879 IP」でした。これはパソコン版ですと左上に出ていますが、スマホ版では出ません。スマホが増えていますので、今後は、上の文に要約的なことを増やすようにしています。
国会は常に、東京都千代田区永田町ないしインターネットにありますから、取材経費をかかられない独立メディアの私としても、引き続き、これまでと同じようにやっていきます。
なお、「宮崎信行の国会傍聴記」は、宮崎信行が1人で取材し、宮崎信行が1人で書いています。
【衆議院予算委員会 平成31年2019年2月8日(金)】
「平成31年度本予算案」。提案理由説明は既に聞いていましたので、きょうが2日目の審議になります。
基本的質疑の1日目。
野党では、立憲民主党の川内博史さんがトップバッター。このままいったら、自刷でもしないかと陰ながら心配していた、大西康之・厚生労働大臣官房付(昭和59年労働省)。答弁は誠実に思えました。「きょねん12月18日(火)に不正統計を把握し、12月19日(水)に事務次官、審議官、官房長に報告し、12月20日(木)に、大臣に対して、審議官と自分の2人で報告した」と答えました。
この後、鉄火場のようになります。大西さんと同じ参考人の立場で、出席した樋口美雄さん。不正統計に関する第三者委員会、特別監査委員会の先月の報告書について、役所がたたき台を買いたいのではないかと聞かれました。これに対して、樋口さんは「委員がすべて選択肢をつくり、委員がすべてヒアリングをし、委員がすべて報告書の文章を書いた」という趣旨の答弁をしました。これはすでに、先週の報道や、今週の国会審議で嘘であることが明らかになっています。樋口さんは、新聞や国会を見ていなかったのでしょう。これは「参考人」という立場の人の答弁で、ここまで見当はずれなことを述べた人は、私の記憶にはありません。
大串博志さんに対して、定塚由美子官房長(昭和59年労働省)は、「委員会のことは私に聞いてください」と答弁し、大串さんは激高しました。「矩を越えている。誰に聞くかは、国会議員である私の質問権だ」と気色ばみ、定塚官房長はすぐに撤回に追い込まれました。樋口さんは、「まさに今再調査をしている」「独立行政法人JILPT理事長の立場としてきている」と答弁を拒みました。
根本匠大臣は「統計ですから、統計の専門家にやってもらう」と語りました。
統計を制する者は政治を制する、と私は思います。私の造語です。樋口さんは、財務省財総研の特別研究官、労政審会長、日本政策金融公庫顧問、内閣府日本学術会議委員などを歴任しており、おそらくほとんどのポストが有償だと考えます。例えば官舎を提示された経験もあるでしょう。このように、地位が収入につながる人なので、有識者の立場での発言ができなくなってきたのです。これが平成日本の20年デフレの姿です。ぜひ、日本男児の立場で答弁していただきたい。
最後に、川内博史さんが再登場。数字がらみで厚労省が答えられたかった問いに対して。毎月勤労統計の参考系列に、注意書きとして「サンプルサイズが少ない」と書いてあることについて、標準誤差率を明示してい欲しいとしました。これについて、厚労省審議官が計算してないとしました。川内さんは大臣に対して計算させてほしいと求めましたが、拒まれました。散会。
【参議院 同日】
のんびりモード。
【議案 同日】
次の議案がけさの定例閣議で決定され、きょう、国会に提出されました。日切れ法案ですが、恒久法案も含まれています。法律案の正式な名称とは違います。
「平成31年税制改正のための地方税法など一括改正法案」(198閣法 号)
「特別法人事業税・特別法人事業譲与税法案」(198閣法 号)
「森林環境税・森林環境譲与税法案」(198閣法 号)
「地方交付税法改正案」(198閣法 号)
「成田空港周辺整備財政特措法延長法案」(198閣法 号)
「関税定率法など改正案」(198閣法 号)
「国際通貨基金など世界銀行への加盟に伴う措置法の改正案」(198閣法 号)
「大阪万博財政特措法案」(198閣法 号)
「奄美群島振興特措法及び小笠原諸島振興特措法を延長する法案」(198閣法 号)
「特定防衛調達に係る国庫債務負担行為により支出する年限に関する特措法の延長法案」(198閣法 号)
「防衛省設置法など改正案」(198閣法 号)
このエントリーの本文記事は以上です。
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