【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

第22回参院選は、6月24日公示、7月11日投票

2010年06月20日 23時31分39秒 | 第22回参院選(2010年7月11日)反省の夏
 第22回参院選(参議院議員通常選挙)が6月24日(木)公示、7月11日(日)投開票になることが閣議で決まりました。

 日程は、

 6月24日(木) 公示
   25日(金) 期日前投票スタート(自治体による)
   27日(日) 選挙サンデー
 7月2日(金)  折り返し
   4日(日)  最後の選挙サンデー
   10日(土) 選挙戦最終日
   11日(日) 投票日(午後8時まで、自治体によってはより早め)

 となります。

 選挙区は、

 1人区は29県
 2人区は12道府県
 3人区は5府県
 5人区は1都

 となり、合計73人

 選挙区画は、都道府県域とまったく同じになります。定数に限らずすべて単記方式です。また衆院選と違って、いかなる場合でも「比例復活」はありません。

 そして
 48人区、つまり全国比例となります。これは非拘束名簿式なので、政党名でも個人名で投票しますが、確定は、12日未明にずれ込むと思われます。

 民主党にとっては、与党として迎える初めての国政選挙です。また、今回の改選は民主党が初めて国政第一党となった第20回参院選の改選という意味でも、初めて経験する選挙となります。

 参院の定数は242ですが、日本国憲法第46条による半数改選で、121。ですから、今回改選議席の過半数は「61」です。

 野党に転落した自民党は、各県連の総務会がていねいに「候補者作り」をしてきたように感じられます。選挙区に50人ほど、比例に35人ほどを立てました。与党・民主党は、党本部中心に選挙区に60人ほど、比例に45人ほどという大量擁立で迎え撃ちます。

 政権交代可能な二大政党デモクラシーを完成させる過程での参院を作る選挙です。ちなみに、一人の参院議員を作ると、任期中に1億円以上の歳費、その他の人件費・政党支部への交付金をひっくるめると3億円以上かかりますから、ていねいに投票先を選びましょう。

 二大政党のどちらが勝つか? それと、第22回参院選は、「参院選のしくみ」と「参議院の存在」について、エポックメイキングな選挙になるような予感がしています。

asahi.com(朝日新聞社):国会閉会、各党選挙戦へ 参院選7月11日投開票で決定 - ニュース - 2010参院選

 政権交代後初の通常国会が16日閉会した。野党は内閣不信任決議案を衆院に、菅直人首相の問責決議案などを参院にそれぞれ提出。与党は衆院では否決したが、参院では採決せずに廃案とした。菅内閣はこの後に臨時閣議を開き参院選を24日公示、7月11日投開票とする日程を決定、各党は事実上の選挙戦に入った。参院選直前に首相が交代する異例の事態を受け、有権者が引き続き民主党政権を信認するかどうかが焦点となる。

 民主党政権は、昨年9月の政権発足当初から鳩山由紀夫前首相と小沢一郎前幹事長が政治とカネの問題を抱え、5月には沖縄県の米軍普天間飛行場の移設問題が頓挫。両氏はともに辞任し、鳩山内閣は8カ月余りで終わった。

 参院選では、民主党によるこれまでの政権運営と後継の菅内閣をどう評価するかが問われる。政策面では、民主党が昨年の衆院選で掲げた方針を転換して消費税の与野党協議を訴える一方、自民党は当面10%に引き上げることを公約に盛り込む方針だ。こうした税制改革に向けた姿勢なども争点になりそうだ。

 菅首相は16日の党参院議員総会で「参院選でしっかり勝利を挙げることが、鳩山前首相、『一兵卒になった』というありがたい言葉をいただいた小沢前幹事長の辞任に報い、安定的政権を実現することになる」と語った。勝敗ラインについて首相は、2004年参院選で公認候補が獲得した50議席を基本とする考えを示している。

 一方、自民党の谷垣禎一総裁は16日、党本部での会合で菅政権の国会運営を批判し、「この怒りをこれからの参院選に向けてぶつけていかないとならない」との意気込みを示した。与党を過半数(122議席)割れに追い込めなければ党総裁を辞任する考えだ。

 参院選では、定数242の半分にあたる121が改選される。民主、国民新党に一部無所属議員を加えた与党系が引き続き過半数を維持できるかどうかが焦点になる。維持できなければ、民主党は連立の組み替えなどで過半数維持を目指すことになる。それができなければ参院では野党系が過半数を占める「ねじれ状態」になり、菅政権は厳しい国会運営を迫られることになる。

 選挙区では、29ある1人区の議席が民主、自民党の2大政党のどちらに流れるかが勝負の分かれ目になる。民主党が独自候補を見送った沖縄以外は事実上、両党が激突する構図だ。12ある2人区では、民主党は10選挙区で2人を擁立しており、戦いぶりが注目される。みんなの党は選挙区で20人を擁立している。

 朝日新聞社の16日現在のまとめでは、改選数73の選挙区に246人、改選数48の比例区に172人の計418人が立候補を予定している。